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(副島隆彦の言い分)
それで、「副島さん。なぜ、あなたは、トランプの当選、勝利をあれほど、明確に予測(予言)できたのですか」 と、 各所から、聞かれる。
(正しい見解による是正)
副島は2016年になってからも平然と「ヒラリー勝利」を予想(予言)していた。つまりは「丁か半か?」のところで「丁と半」に賭けていたのだ。
最後の数か月だけせこい新刊本まで出してトランプ専願に絞ったようだが、そんなことは誰でもできる。
阿修羅には2016年ではなく2015年の7月、つまり党別の候補者ノミネートがまだはじまったばかりの初期戦線において既に「ヒラリーに勝つとすればトランプ」と断言していた投稿者がいる。私である。理由もその時点で正確に明言しているとおりである。
その私は最後まで副島のように丁半をつけて賭けることはしなかった。本当にわからなかったからだ。インターネットではともかく現実にアメリカ人にとってのフェイバリットはどこまでもヒラリーである。おそらく成人総投票制にすれば6:4に近いくらいの差がつくはずである。しかしヒラリーはトランプの捨てたヒスパニック票を拾わないことで戦略を放棄していたこと(*最大のファクター)、健康状態が思わしくなかったこと(第二のファクター)、FBIによる妨害(第三のファクター)によって勝てるはずの勝負をみすみす失っていく展開にのまれていたことで、私は最後まで彼女の勝利に投資することはなかったのである。
* ネット中を探しても誰も言っていないのに驚いたが、ヒラリー敗戦の最大の要因はサンダースのインサイダーがWikileakに暴露させたヒラリーメールなどではなく、ヒスパニック票である。ヒラリー陣営ははなからジェブとの一騎打ちを想定しており、サンダースやトランプがここまで接戦を挑んでくる算段がなく、ヒスパニック層への訴えを完全に無視していた。とってつけたような黒人への愛をアピールすることもあったヒラリーだが、それはアメリカではヒスパニックとの絆にヒビを入れる行為である。東部出身のヒラリーにはもひとつピンとこないことなのだろう。ブッシュまでがヒラリーの味方に付き勝てたかもしれないテキサスを落としたことは大きく決定的であった。
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