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911に緊急休養をよぎなくさせられたヒラリー。
ラスベガスでのヒラリー勝利予想株は一気に降下。このまま公開ディベートに立つこともできないまま別の候補と交代になるのか・・・・・・
しかしそれからオッズはまた逆戻り、ヒラリーいぜんとして有利のままである。
トランプは人間としてもリーダーとしても一枚上であり、彼のあらさがし以外にはもはや戦略のなくなったヒラリーとは違い、安定した家長ぶりでカリスマをいかんなく発揮し続けている。ラスベガスではいまだにアンダードッグ(敗けが予想される方)であるが、世論は彼のほうをリードする側と認識していることは、もはやリベラル紙両巨頭(NYタイムス、ワシントンポスト)による反トランプキャンペーンをもっても隠し通せなくなっている。
私は今月末予定の1対1ディベートが違いをさほど生むとは思わない。話せば話すほど、トランプが正しいことが伝わるだけであり、はじめから結果のわかっている試合である。
それでも10月にはいったところでやはりファイバリット(勝利が予想される)のはヒラリーなのである。
これはバットマン(ヒラリー)とジョーカー(トランプ)の関係を彷彿とさせる。バットマンだって相当いかがわしく善良な人気者であるイメージはないのだが、どうして彼のほうが正義なのかというと、それだけ危険と共にあり危機からはいあがる姿をヒロイズムとみなすアメリカ大衆がいるからである。
ヒラリーは、強くて能弁で金持ちで成功だけしてきたようなトランプに正面からぶつかって勝つだけの器はない。正直、実力は色んな意味でかなりの差がついている。しかし、弱い人間が必死ではいあがることで強さをアピールすることにおいては、トランプを上回ることができる。ここがヒラリーの勝算である。彼女の仕事上のチョンボや、病気というのは、実はヒラリー有利を生み出す要素であったのだ。逮捕は起きないが、これ以上後がないというシナリオがヒラリーを後押ししている。
人々は資本主義に疲れ、戦後に疲れ、消費文明に疲れ、グローバリズムに疲れている。強いカリスマも、賢いエリートも、古き良き夢も、もうたくさんなのだ。
今のアメリカの多数層に必要なのは、倒れてもおきあがり、傷ついても立ち直り、汚れることもおそれず、失意にもめげず、最悪の気分の朝に起きてもそのまま夜までやりとおすことのできるような、逆境をはねかえす不屈の精神力なのである。そしてリーダーに望まれるのは巨万の富と栄誉を勝ち取ったタイクーンではなく、入院寸前、逮捕寸前、失職寸前の痛い年寄が必死に毎日を絶対的大多数の愚かな弱者と共に歩む姿なのだ。
私は、大統領選挙戦は最後までもつれてくることを予想する。ラスベガスはヒラリー有利を予想しているが、本当のところはあまり差はないだろう。中東・イスラムというキーワードがこれから数週間で全面に押し出される可能性もあり、決定打が伏兵のように出現して戦場をのっとってしまうことは十分に考えられる。私はどちらかというと、その結果トランプが一気に票を集めて大統領になる展開を期待している。たまには正しく強いほうが勝ったっていいだろう?でも大衆はいずれの道を踏み出しても結局最後には同じ場所にたどりつくだろう。無知の地へ。
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