http://www.asyura2.com/16/cult16/msg/287.html
Tweet |
オーランドの銃撃戦は、911以後最悪のテロとなり、しかも一度の銃撃による被害者数としては、最悪の数字となってしまった。
FBIは、宗教や人種に対する偏見、また同性愛者に対する偏見に配慮しながら、慎重に犯人の背後関係に関する情報を小出しに開示している。
これらの情報をつなぎ合わせると、出入りしていたゲイバーで相手にされなくなったり、様々に疎外感を感じた上での逆恨みの犯行であったことが明らかとなった。過去20年間におけるアメリカ国内の銃撃による無差別殺傷事件のうち、男性、それも内向的で進学や就職面で悩んだ末に凶行に及んだケースが約3000件あると言われている。反して、女性が関わったのは僅かに1件だ。
これは、アメリカ国内の格差問題が根強いことと、雑多な人種の移民問題が深く関わっている。
以前にも書いたが、銃による開拓で国が栄えた歴史を持つアメリカは、銃器を持つ自由を守るという文化が根付いている。同時に、銃器の開発と販売によって繁栄してきたメーカーはNRAのような団体の背後に暗躍して、あたかもそれがアメリカという国の文化であるかのようにプロパガンダを行ってきた。実際に南部の田舎に行くと分かるが、大抵の家には銃器が保管され、自分の身は自分で守るという考え方が当たり前になっている。共和党支持者の多くがNRAに所属しており、またキリスト教原理主義者の多くも共和党支持だ。言い換えると、それらの多くは田舎出身で偏見に満ち、あまり高等な教育を受けた人々とは言えない。小中学校に子供を通わせないで自宅で聖書に基づく教育を行っている家庭は山ほどある。彼らはダーウィンの進化論はウソだと子供に植え付けているのだ。
この文化が依然として根強い国に、アメリカンドリームを期待する種々雑多の移民が入り込み、今やアメリカ国内は過去に無いほどの混迷の中にある。
敵国であるアメリカでの凶行を恰好の宣伝材料と捉えたISISは、オーランドの銃撃をジハーディストの聖戦として賛辞したが、実態は全く別だ。
今回の事件によって、その人間性の本質を批判されている人物がいる。共和党の大統領候補、ドナルド・トランプである。
被害者への哀悼の意を示さず、野卑な言葉で事件を政治利用しようとしている様を見たアメリカ国民は、一斉に彼を批判する側に回っている。支持率は一気に10ポイント以上下回った。
仮に今回の事件が本当にISISメンバーによるテロだったとしたら、アメリカ国民の怒りの矛先は別に向いただろうが、実際は非常に個人的な恨みの犯行であったという事実が明らかになり、アメリカ国民に大きな意識転換が起こったのだ。トランプの下品な言葉使いと、人種差別的な偏見、田舎育ちで高等な教育を受けていない人々からの支持を勝ち取ろうとする態度は、共和党内部からも批判の声が上がっている。NRAですらアサルトライフルの規制を否定しない、という態度に出ている中、トランプは共和党議員を批判し、NRAの発言にも耳を貸そうとしていない。
熱狂的なまるでカルト信者のような支持者からは、強気のトランプの姿勢を賛美の言葉を受けるが、外交問題や内政問題に危機感を覚えている識者、メディアの多くは徹底したトランプ叩きに回り始めた。
確かに、疎外感を受けている格差問題を抱えた人々が、トランプの強いアメリカを取り戻そう!という言葉に心惹かれるのも分からないではない。しかし、このトランプの発言が増すほどにアメリカという国が国際的な地位を下げるとか、国内にある問題を解決に向かわせることはない、という見方すら持とうとはしない人々が増加するのもまた事実ではないだろうか。
つまり、彼は今回の一件で、国のリーダーに必須の判断力と見識が決定的に欠如していることを自ら示してしまったのだ。一方、彼が態度を軟化させることは無いだろう。というか、それは出来ない。つまり二重に支持者を裏切ることになり、ますます窮地に追い込まれる。
日本人の中には、トランプはこれまでアメリカを支配していた1%に対抗出来うる候補者だと逆上せ上っているポンコツが数名、存在するようだが、未だに自らの納税記録すら開示せず、得体のしれない幽霊会社を複数経営して必死に脱税行為を行っていると思われるアメリカ大統領候補だという真実すら知らないのだろう。トランプ自身が1%の権力者そのものなのだ。加えて、その人間性はお辞めになった某都知事の方がまだマシという程度だろう。
トランプがアメリカ大統領候補者になることは出来ても、実際に大統領になることは出来ないだろう。何よりも既に多くのメディアで騒がれているように、共和党議員そのものが土壇場で造反する動きが表面化している。つまり公然とトランプ不支持が語られているのだ。
ところで話は変わるが、何でも今回の参院選でまたぞろ不正選挙なるものが行われるらしい。
不正選挙なる絵空事で飯を食うポンコツ芸人が、手下どもに指示を繰り返している。曰く、その実態を暴くために、投票箱に小さな発信機を取り付けて追跡をするとか、大手メディアの出口調査に対抗して独自の調査を行うとか、某議員の支持者という名目で投票場の監視を行うとか、恐らく無許可の動画撮影とか夜な夜な無許可のポスター貼りなども行うのだろう。過去の愚行で逮捕者が出ている犯罪者の集まりである某カルト集団が、また同じ行為を繰り返そうとしている。
首謀者のアホは人さまから借りた金を返さないで民事訴訟を起こされたり、嘘ばかり書いて平気で他人の名誉を傷つけて裁判を起こされたり、主宰する団体のメンバーが逮捕されたにも関わらず他人事として片づけたり、いかがわしい民間療法を手下に教え込むクセに自分が病気になると否定している現代医学の世話になったり、もうブレブレである。
世界を揺るがす大問題を暴く好色一代男は、結局その下品な人間性において共和党の大統領候補者の遥か下をはい回っているのだ。
まあ、知見も何も無いから「トランプ、サイコー!!」「習近平、イカスー!!」「プーチン、ステキー!!」などとその場シノギを連発するんだろうな。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。