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[1938]…あとは最新の情報。2016-06-03
投稿者:副島隆彦
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/
(前略)
オバマが、今も人気があって、最後まで「レイムダック(死に体、しにたい。びっこのアヒルちゃん)の大統領」と言われないのは、まさしく、今から3年前の、2013年の4月と8月の2回。シリアの首都ダマスカス郊外で撒かれた、サリン爆弾の被害に対して、「急いで、バシャール・アサド政権のダマスカスの中枢を爆撃しましょう」 と、オバマを嗾(けしか)けた、アメリカのネオコン=イスラエル勢力の手先の閣僚たち(ヒラリー派。サマンサ・パワー国連大使 と スーザン・ライス安全保障担当大統領補佐官 ら)を、物凄い剣幕(けんまく)で、叱りつけて、「アサドたちがやった証拠はない。私はシリア政府爆撃の署名はしない」と、いきり立って、反対したからだ。
このとき、オバマを擁護して米空軍による、ダマスカス爆撃(アサド政権の壊滅)反対に回ったのは、ジョン・ブレナンCIA長官だけだった、と古村君が私に教えてくれた。ブレナンは、ドローンでの精密爆撃で、アラブ中東の原理主義の指導者たち(ISの幹部たちを含む)を、ピンポイント爆撃して殺すことの責任者で、評価を揚げた軍人上がりだ。オバマは、ブレナンに、このドローン攻撃だけは、250回ぐらい、どんどん攻撃の許可を出している。
その代わりオバマは、「絶対にアメリカ軍を、中東に派遣することはしない。私が、苦労して、せっかく2012年末までに、イラク駐留米軍をすべて完全に撤退(ウイズドロー)させたのに」 とオバマは、激しく政権内で言い続けた。
オバマが、サマンサ・パワー※に向かって、恐ろしい表情で、「おまえなあ。いい加減にしろよ。お前たちのその好戦的な態度が、世界を不安定にするのだ」 と、指導者は我慢に我慢で、上に立つ者の唯一の修養は我慢だ、と知っているオバマが、あれほどの怒りを爆発させたのは、この時だけだ。
だから、「私は、戦争はしない。米軍を海外に出兵しない。アメリカの若者を外国の戦場で死なせない」(これがまさしく、アイソレーショニズム isolationism だ。✖孤立主義 正しくは、〇 国内問題優先主義)を、オバマは、今も言い続ける。 だから、アメリカ国内を含めて世界中で最後までオバマの人気は衰えないのだ。
伊勢志摩サミットでも広島でも、横にべったりとくっつく安倍晋三に、オバマは、まったくニコリともしなかった。苦虫をかみつぶしたような顔をしたまま、下手くそな英語でべたべたと話しかけてくる安倍晋三をずっと振り切った。なんとか、画像(写真)で、自分がオバマに好かれている、世界で通用している大物政治家の恰好がつく瞬間を作ろうと焦っていた安倍晋三を、「お前は、ヒラリーたちネオコンやイスラエルの子分で、戦争をしたがる人間なんだよ」と、突っぱねた。この事実を、私たち日本国民は読み取り、確認しなければいけない。
(後略)
※)サマンサ・パワー:現在、アメリカ合衆国国連大使。2013年2月までオバマ政権のアメリカ国家安全保障会議多国間問題・人権担当上級部長および大統領上級顧問である。/wiki
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