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日本の商品や薬品は、海外以上にその人の年齢、症状に合ったものに細分化して提供され、消費者も自分のニーズ、症状に合ったものを買う習慣がある。しかし、中国、アジアで20年以上現場で消費者ニーズを見ているとこれが明らかに異なっている。筆者撮影。
<コラム>中国で日本製の浄水シャワーヘッドが人気!中国独特の消費者心理とは?
http://www.recordchina.co.jp/a153049.html
2016年10月21日(金) 20時0分
日本の商品や薬品は、海外以上にその人の年齢、症状に合ったものに細分化して提供され、消費者も自分のニーズ、症状に合ったものを買う習慣がある。しかし、中国、アジアで20年以上現場で消費者ニーズを見ているとこれが明らかに異なっている。
例えば、子供の粉ミルクから薬まで、日本では幼児の年齢ごとに細かく商品が分けられたリ、用量が細かく記載されたりしている。それが海外だと、0歳から6歳まで同じものだったり、同じ用量だったりする。私の娘がまだ2歳くらいの頃、高熱が出て北京で解熱剤を処方してもらったときに、「1錠飲ませてください」と言われたが、説明には2歳から10歳まで1錠と書かれており、2歳の子供には1錠は強すぎるのではないか、と心配したことを覚えている。
大人も、例えば私はアジア全土で磁気の医療機器、健康用品を販売していたが、中国消費者はとにかく磁力の一番高いものだけを求める。普通の肩こりの人はA商品、痛くてたまらない時はB商品の磁気商品を使ってください、と症状ごとに分けた商品を用意しても、売れるのは磁気が一番強い商品だけだった。挙句の果てには、磁力が日本の医療機器の範囲内を超える磁石を使い、体に害を及ぼすであろう偽の商品が出て、それを消費者は信じて買っていたりするから、日本メーカーからの商品の効能、本物偽物の区別をどれだけマーケットに伝えていくかが消費者を守ることにも直結している。
最近の中国市場においても、健康志向はますます高まり、消費者は本当に体にいいものは何か、と常に追い求めている。水の問題にも関心が及び、飲用できない水はシャワーでもよくないということで、日本製の浄水シャワーヘッドが中国全土で人気を呼んでいる。これにおいても消費者は目に見てすぐに分かる効果を信じるため、使用後数週間で浄水フィルターの色がどれだけ変化するかによって、効果があるかどうかを見定める、という消費者心理が働いている。
■筆者プロフィール:竹田慎
Able Great Consultants Ltd CEO
米カリフォルニア州立大卒。95年より中国ゴルフビジネスに携わり、98年に北京竹田ゴルフを設立。香港では自身の海外経営の経験に基づいて、日本大手ブランドへの実践的海外市場戦略コンサルティングを展開中。
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