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16日、中国でこのほど、「男の子を産みたい」という強い希望を持つ夫婦を対象に、法的に禁じられている血液検査による性別鑑定を行っていた犯罪ネットワークが摘発された。資料写真。
中国の違法な性別鑑定、支払われた鑑定額は総額30億円、女の子だとわかると中絶―仏メディア
http://www.recordchina.co.jp/a152823.html
2016年10月18日(火) 9時30分
2016年10月16日、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語サイトによると、中国で「男の子を産みたい」という強い希望を持つ夫婦を対象に、血液検査で法的に禁じられている性別鑑定を行っていた犯罪ネットワークが摘発された。
警察当局の試算では、30省余りから妊婦5万人以上が性別鑑定を行っていたとされ、鑑定に支払われた金額は総額2億元(約30億円)に上る。妊娠しているのが女の子だと分かり中絶を選んだ夫婦もいた。
違法な性別鑑定に関わっていた中で、身柄を拘束されたのは75人。警察はさらに40人余りの行方を追っており、59歳の主犯は香港に逃亡した可能性が高いと見ている。広東省深セン市を中継地とし、香港を拠点にして、血液検査による性別鑑定を行っていた。なお、香港では血液検査で性別鑑定をするのは違法ではないという。
中国は伝統的に男尊女卑の考えが強く、一人っ子政策によって多くの女の子が犠牲になってきた疑いがある。国が政策を改め、2人目も産むことができるようになり、こうした違法行為は減少するかに見えたが、鑑定対象が2人目になっただけだった。
ある地域では、違法な鑑定に関係した女性は10人余り。いずれも農村出身で、2人目の子どもの性別鑑定が多かった。費用は6000元(約9万円)。化粧品の配送を装って、採取した血液を送ったり、指定されたホテルの一室で採血したりするなどの手段がとられていた。この10数人のうち、3〜4人が女の子だと知って中絶を選んだという。(翻訳・編集/岡田)
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