http://www.asyura2.com/16/china9/msg/610.html
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2016.9.12 23:44更新
中国・天津市の事実上トップが失脚 習近平氏側近で初「習氏という核心を断固守る」と忠誠競争に先鞭付けたはずが…[産経新聞]
【北京=矢板明夫】中国共産党の主流派幹部で、習近平国家主席に近い黄興国・天津市委代理書記兼市長が10日夜、「重大な規律違反」の疑いで党の規律部門に連行された。習指導部は反腐敗キャンペーンで多くの大物政治家を摘発したが、その多くは江沢民・元国家主席や胡錦濤・前国家主席ら非主流派につながる人物だった。習氏の側近の失脚は初めてで、党関係者の間に大きな波紋が広がっている。
党関係者によれば、習氏は約2年間空席だった天津市党委書記に黄氏を据えようと党内で根回ししたが、実績不足の上、天津市では昨年8月、化学物質の保管施設で爆発事故が発生。170人以上の犠牲者を出した責任を問う声が消えず、実現しなかったという。
黄氏は、2002年に浙江省トップの党委書記に就任した習氏に同省で直接仕えた部下に当たり、「親衛隊長」と目される4人のうちの1人に数えられていた。天津市への転出後も習氏と蜜月関係が続いた。
黄氏は今年1月には、「習総書記という核心を断固守る」と発言。習氏を「核心」と呼ぶこの表現が各地の地方指導者の間でも広まるなど、習氏への「忠誠競争」に先鞭(せんべん)をつけた形となっていた。
黄氏は9日、「教師の日」を祝うため天津市内の学校を訪れ、教師代表らと会談した後、天津を訪問中の台湾の国民党の胡志強副主席とも会談した。10日付の地元紙も黄氏の動向を大きく伝えていた。
これまでの摘発例では、中国当局が米国に本部を置く中国語サイトや香港紙などに、「汚職疑惑」などの噂を事前に何度も流して反応をうかがうのが普通だった。今回はそうした予兆がまったくなかったことも、党内の動揺を誘う一因となっている。
http://www.sankei.com/world/news/160912/wor1609120045-n1.html
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2016.9.11 11:39更新
中国共産党が天津市トップを調査 重大な規律違反で 「習主席の腹心」と香港メディア[産経新聞]
中国共産党中央規律検査委員会は10日、重大な規律違反があったとして、天津市トップの黄興国党委員会書記代理(市長兼務)(61)が調査を受けていると発表した。調査の詳細は不明。香港メディアによると、黄氏は習近平国家主席の腹心。
黄氏は、故黄菊元副首相の親戚で、習氏が2002年に浙江省トップの党委書記に就任した際、省幹部の党委常務委員として1年間支えた。胡錦濤前国家主席の元側近で汚職などの罪で無期懲役判決を受けた令計画・人民政治協商会議(政協)元副主席の党ポスト解任に伴って、党内調整で現職に就いていた。
香港メディアは、黄興国氏について、汚職の疑いが指摘されているほか、天津市で173人の犠牲者が出た昨年8月の大規模爆発事故に絡んで調査されている可能性があるとしている。
今年8月以降、天津市では尹海林副市長も規律検査委の調査を受けるなど、多数の幹部が対象となっている。黄氏は調査発表前日の9日まで公務を続け、動向が地元紙で報じられていた。(共同)
http://www.sankei.com/world/news/160911/wor1609110014-n1.html
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2016.9.12 23:48更新
【習氏側近失脚】
非主流派が習近平氏一派の粛清統治に「反撃」開始か…気配なく進んだ調査の裏に一体何があったのか[産経新聞]
習近平国家主席の側近として知られる黄興国氏の失脚は、習氏一派の粛清統治に反発する党内のグループによる“反撃”の一環とみられる。党関係者によれば、反腐敗を担当する党規律部門は習派が基本的に押さえているが、事前に黄氏を調べている気配は全くなかったという。反対派が黄氏周辺の汚職の証拠をひそかに集めて会議に提出し、党の規律部門に「立件」を迫った可能性も指摘されている。
党関係者によれば、9日に北京で短時間の政治局会議が緊急に開かれた。黄氏の問題が協議されたとみられる。習氏に反発するグループから、黄氏の親族の不正蓄財の証拠などが提出されたとの情報もある。
黄氏の失脚は、反腐敗キャンペーンで摘発された他の高官とは大きな違いがあった。党の規律部門による強制捜査の前には、対象となる人物が病気などを理由に公衆の前から姿を消すのが一般的だったからだ。たとえば2年前に失脚した元最高指導部メンバー、周永康氏の場合、約1年前から官製メディアにおいて動静が取り上げられなくなった。
中国共産党内部では、習氏一派のほか、胡錦濤・前国家主席や李克強首相らにつながる共産主義青年団(共青団)出身者のグループ、それに江沢民・元国家主席ら党長老グループ(江派)の主導権争いが激化している。最高指導部の顔ぶれが大幅に入れ替わる党大会が来秋に迫ってきたからだ。
最高指導部や党長老が出席する今夏の北戴河会議の後、雲南省や山西省など複数の省トップの人事異動が行われ、共青団派の幹部が次々と引退。代わりに習氏の地方勤務時代の部下が複数登用されるなど、習派が人事面で主導権を握ったかのような印象があった。
現在7人の最高指導部メンバーの中で、習氏と李首相を除く5人は来秋の党大会で引退する予定だ。次期最高指導部入りが有力視される候補者のうち、共青団派は3人いるが、全員が最高指導部に入ると政権の主導権を共青団派に握られてしまうため、習派はそれを阻止すべく躍起になっているという。
こうした中、ある党関係者は黄氏失脚を受け、「習氏による露骨な権力集中と粛清統治に抵抗するため、江派と共青団派が連携する場面が最近増えている」と指摘した上で、「これから本格的に反撃する可能性が高い」とし、権力闘争が本格化するとの見方を示す。
習派と共青団派は人事面や経済政策面などで激しく対立してきた。江派は当初、習氏を支援していたが、習氏が自らの権力基盤強化のため江派の大物政治家を次々と失脚させた。これに反発した江派は最近、習氏の暴走を止めるべく共青団派と連携する場面が増えつつある−というのだ。
党古参幹部は、「党内対立はかつてないほど先鋭化している。権力集中を進めているようにみえる習氏だが、足元は実に不安だということが証明された」と話している。(北京 矢板明夫)
http://www.sankei.com/world/news/160912/wor1609120046-n1.html
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