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春節の香港 未明のホテルで大富豪を拉致!
http://79516147.at.webry.info/201702/article_63.html
2017/02/06 21:42 半歩前へU
▼中国公安が香港から富豪を拉致!
中国の億万長者、大富豪の肖建華が旧正月(春節)の前日、1月27日未明に、住まいとしている香港フォーシーズンズホテルから拉致された。
突如、中国本土から来た5〜6人の公安警察が押し入り、ボディーガードたちをなぎ倒し、富豪を高級ホテルから連れ去ったのだ。富豪をこっそり本土へ運ぶためだ。
まるで下手なスリラーの筋書きのようだ。英フィナンシャル・タイムズ紙(2017年2月2日付)が伝えた。
英国が1997年に香港を中国へ返還したとき、中国政府は香港に50年間の「高度な自治」を保証し、香港の独立した裁判所や報道の自由、効率的な官僚機構にはおおむね手をつけなかった。
この取り決めには、中国本土の機関を含め、香港以外のどんな法執行機関も香港領内で活動することは許されないという重要な規則がある。
香港の書店関係者5人が中国の工作員によって拉致された事件から1年あまり。中国の指導者たちの私生活に関して体面の悪い本を出版したのが理由だった。今回の香港法の違反は、香港の信頼性にひどい打撃となる。
香港の地位は今、書店関係者の失踪事件以上に大きな傷を受けた。あの事件では、諸外国の企業人や銀行関係者、そして実際、報道記者らは恐らく納得できた。
つまり拉致された人たちは中国の政治家に関する噂から何とか生計を立てている小者の出版関係者だったからだ。
だが、肖建華は60億ドルの資産を持つ富豪で、その政治的なコネには、少なくとも3人の「太子党」(共産党の指導者の子供たちの呼称)との緊密な関係が含まれる。あるときには、習近平の姉から会社を買った。
近年、グラクソ・スミスクラインやリオ・ティント、オーストラリアのクラウンカジノを含め、数多くの西側企業の経営幹部が中国本土で拘束された。
今まで香港は、警察と司法の恣意的な行為から逃れられる安全な場所と見なされていた。だが肖の失踪を受け、グローバル企業はこれを考え直さなければならない。
中国本土でも肖建華の拉致は、すでに習近平に戦争を仕掛けられたと考えている超富裕層には恐ろしいメッセージだ。資本逃避のペースを加速することにもなるだろう。
肖建華がなぜ、これほどあからさまな作戦で香港から連れ去られたのか、正確なところはっきりしない。だが、この一件がすでに、中国という国家が伸ばす長い腕から「誰も逃れられない」と見せつけたことは間違いない。
肖建華を知る一部の人は、今回の拉致は、肖建華が親密だったどこかの政治派閥へ出された警告だったか、あるいは中国の最高幹部らのビジネスについて肖建華が知り過ぎていたか、どちらかだと考えている。
一方で、肖建華が保有する大手金融機関の大量の持ち株を共産党が国有化しようとするかもしれないと見る人もいる。
今回の件に通じたある人物はこう話す。「中国の億万長者はカモと似ている――政治的なコネと党幹部との緊密な絆で肥えていくが、どこかの時点で、皇帝はフォワグラを食いたいと心に決めるのだ」
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