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19日、中国山東省臨沂市で、幼い息子を売ろうとした父親が捕まり、語った動機が話題になっている。資料写真。
ベテラン警官を悲しくさせた人身売買事件、なぜ父親は4カ月の息子を売ろうとしたのか―中国
http://www.recordchina.co.jp/a161435.html
2017年1月19日(木) 23時30分
2017年1月19日、中国山東省臨沂市で、幼い息子を売ろうとした父親が捕まり、語った動機が話題になっている。斉魯晩報が伝えた。
今月12日、通報を受けた同市の警官が市内でホテルの前で赤ちゃんを抱きかかえた男性の身柄を拘束した。連行された男性はわが子を売ろうとしたことを認め、その動機を語り始めた。
男性は離婚歴があり、売ろうとした生後4カ月の赤ちゃんは今の恋人との間に生まれた。恋人とは籍を入れておらず、4カ月の息子のほか1歳半の娘もおり娘は男性の両親が面倒を見ている。男性は同市のレストランで料理人として働いているが、月収3000元(約5万円)のうち家賃と収入のない両親への仕送りで大半が消え、手元に残るのは1000元(約1万6000円)ほどという。さらに、ここ数カ月は給料が未払いの状態で、長男が昨年8月末に生まれた際は金を借りて出産費用の足しにした。
最近は恋人とけんかすることも多く男性は別れようと考えていたが、苦労をかけた恋人への罪滅ぼしとして車をプレゼントし負担軽減のために長男を売ることを決意し、ネットに情報を掲載。知人の隠し子と偽り8万元(約130万円)で売ることで話をまとめた。赤ちゃんは今月初めから体調を崩し、2人は月末に給料が出た後に病院で診てもらおうと決めており、恋人は子どもの治療費を工面するため奔走していた中での出来事だった。
恋人によると、男性は仕事から帰り食事の用意が終わるとすぐに長男を寝付くまでずっと抱っこするのが日課だった。男性が長男をないがしろにする様子はなく、2人がけんかした時でも男性は長男の世話を怠らなかったという。
この事件について現地の警察署副署長は、「この仕事をして30年余りになるが、今回ほど怒りと悲しさを覚えた案件はない」と語っている。警察によると、男性は長男を売った後も一目見られるよう、市内の人に限定していたという。恋人に車を買ってあげたいという考えも、恋人が子どもを病院に連れて行く際に便利だという願いが込められていたというが、恋人は「経済的な負担が大きくもうやっていけないと思ったのかもしれない。子どもを売ったら車なんか必要なくなる。どんなに困難でも子どもを売ろうだなんて信じられない」と話し、男性が捕まったことで経済条件はさらに悪くなり、今は借りていた部屋を解約し親戚の家に居候していると明かした。(翻訳・編集/内山)
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