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2016年7月26日、午前2時半頃、園にて残虐な事件が発生した。19人死亡26人負傷ということでひどい状態だ。この事件は最初はかなり報道されたものの、次第にマスコミもあまり取り扱わなくなった。福祉施設ということもあり関係者に対する取材もあまり行われていない。これから次第にいろいろと解明されるだろが、闇に葬られる部分もあるだろう。動機の解明とか、家庭環境とか、いろいろこれからわかってくることもあるだろうが、わからないものはわからないまま終わることが多い。あるいはわかったとしても、すべてが公表されるわけではない。驚くべきなのはこういうことが実行されてしまったという現実だ。こういうことは起こり得ないはずの事件であり、まさに想定外だ。だが、一般の人々の福祉施設に対するイメージにも誤りがある。まず、福祉施設内部は、基本的に秘密主義であるということだ。外部には知らされないことが多い。それから、福祉施設には民主主義はないということだ。どちらかというと、完全独裁であり、自由な発言は一切許されていない。すべてを管理し、統括し、支配しているのは、施設長であり、経営者であり、一部の幹部に過ぎない。それ以外の職員は正社員であろうとも、ただ命令に服従するだけの立場だ。非正規職員はもっと立場が弱い。何か意見を述べることは一切許されていない。どういう発言であろうとも、それは施設に対する裏切り行為、反乱とみなされる。たとえ施設を良くしようという思いであっても、何か発言すれば即座に解雇される。施設のほとんどは労働基準法違反が蔓延している。サービス残業が多い。労働も過酷で、非常に厳しい。だが賃金は安い。ただし、賃金が安いのは下っ端のみであり、幹部は多額の報酬を得ている。それから福祉施設にはいろいろと秘密が多い。それもかなりやばい秘密が多い。一般の人は、福祉施設は、国や県や市町村の担当行政官が厳しい監査をしていると思い込んでいる。しかし、実際には監査は行われていない。監査をしたとしても、それは形だけのものだ。また事前に通告してから行くので、十分に証拠隠滅ができる。つまり、福祉施設は完全に独立したものであり、非常に閉鎖的な社会である。確かに周辺の住民が見学に訪れたり、利用者の家族が見舞いに来たり、送迎したりもするだろうが、それだけでは内部の状況はわからない。それぞれの各福祉施設内部で何が起きても、それは外部に漏れない。もしも外部に漏らしたりすると、それは秘密を漏らしたとして即座に解雇されることが多い。すべてのことが秘密にされる。つまり、施設内部の秘密は保たれる。それから施設に対して警察は基本的に介入しない。施設の利用者は高齢者とか、いろいろな病気がある人、いろいろな機能が失われていたり、低下している人々なので、死亡することが多い。その時に警察が犯人捜査をするわけではない。ほとんどは責任を問われることなく、自然死とされる。もしも過失を問われると、大変なことであり、すぐに人手不足となる。どこの施設でも、余裕がなく、ほとんどがぎりぎりの状態で運営している。ぎりぎりというよりも、慢性的に人手不足の状態だ。若者が減っているし、体力も必要なので、高齢者は雇えない。またかなり高度な技術が必要となる。またある程度の医療知識とか、何よりも経験が求められる。年齢が低いなら、資格も技術も経験がなくても採用するという施設が多いが、結局解雇することが多い。施設内はほとんど毎日同じことの繰り返しだ。利用者には配慮するべき点がそれぞれ違う。とにかく多忙である。また夜勤や宿直もあり、睡眠不足が多い。腰痛になる者も多い。利用者から職員に対する暴力もあるが、逆に職員が利用者に暴力をふるうことも多い。そういうのも一切外部に漏れることはない。たとえそういうことを警察に通報しても、警察は何もしない。施設の規模はいろいろだが、この園はかなり大規模な施設だ。これほど大きな施設はあまりない。どの施設も辺境の田舎に設置されることが多い。自然環境は豊かだが交通に不便な都市部からは離れた場所だ。そういう場所だと、さらに閉鎖的な空間となる。この規模の施設としては、警備員の数が少なすぎると思う。福祉施設だと、警備の必要はないと考える人も多い。だが、福祉関係で働く人がすべて善人だと考えるべきではない。施設内部ではいろいろなことが起きる。職員同士のいじめや嫌がらせ、パワハラやセクハラも多い。常に笑顔でいることは難しいし、体力的にもかなり厳しいものがある。たとえどういう健康状態でも、利用者も敏感なので、虐待ばかりするひどい職員に対しては、警戒するし、苦情を言う人もいる。だが、人手不足のためにそう簡単に解雇することもできず、注意だけで済ませる施設も多い。施設でも、看護師とか、遺子になるとそれなりの待遇になるが、やはりただの職員となると、給料は安い。臨時職員とか、パートアルバイトになると、かなり厳しい。遠方から勤務している人もいるが、夜勤明けとか、宿直後になると、睡眠不足のために意識がはっきりとせず、そのまま車を運転するのは非常に危険だ。居眠り運転による事故が多い。仮眠できる場合もあるが、ほとんどは眠れない。日本の福祉はほとんど職員の善意に頼っており、サービス残業でも黙ってやる人を求めている。また福祉関係で労働基準監督署に労働基準法違反を通告しても、労働局は何もしない。そういう四面楚歌の恐ろしい状況もある。ただやりがいもある。この事件はたんなる錯乱者による行動としてすまされてしまうだろうが、他界した者は戻ってこない。犠牲者は何が起きたのかも理解できず、命を奪われたのであり、これは変えられない。この事件はテロと同じだ。だが、介護職員は警備員ではない。
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