http://www.jiji.com/jc/article?g=pol&k=2016072200690&p=0160722at46&rel=pv
北朝鮮外務次官時代の李容浩外相＝２０１５年１月、シンガポール（ＡＦＰ＝時事）

　⁅ソウル時事⁆北朝鮮の李容浩外相は２３日、ラオスで２６日に開かれる東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）地域フォーラム（ＡＲＦ）閣僚会議に出席するため、平壌を出発する。外交筋が明らかにした。新たな核実験準備の動きに各国が警戒を強める中、外相就任後初となる国際会議への出席に注目が集まる。
　李氏は５月に外相就任が確認された。核問題をめぐる６カ国協議の首席代表を務めたこともあり、英語も流ちょうに話すという。訪問中は中国の王毅外相との会談が見込まれるほか、ケリー米国務長官や岸田文雄外相らと接触する可能性もある。
　相次ぐ弾道ミサイル発射で、国際社会の圧力は高まっている。米韓は今月、在韓米軍への地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル（ＴＨＡＡＤ）」配備を決定。李外相の反発も予想される。
　朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省は１８日、ＡＲＦ参加国の駐朝大使らを集め、米国の敵視政策を非難。ＡＲＦについて「他国の目を気にせず、朝鮮半島の平和と安定に資するべきだ」と大使らに訴えた。ＡＲＦ議長声明に、北朝鮮に不利な表現が盛り込まれるのを避けるため、けん制したとみられる。
　昨年８月にマレーシアで開かれたＡＲＦでは、岸田外相と北朝鮮の李洙※（※土ヘンに庸）外相（当時）が会談した。（2016/07/22-17:38）

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