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大山鳴動して一鼠出ず?
朝鮮労働大会 金正恩が放った「ブラックジョーク」〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160518-00000194-sasahi-kr
AERA 2016年5月23日号より抜粋
北朝鮮で朝鮮労働党大会が36年ぶりに開かれた。内外の関心を集めたが、特筆すべき変化はなかった。
「大山鳴動して一鼠出ず」とはこのことだ。
5月6日から9日まで、首都・平壌(ピョンヤン)で開かれた朝鮮労働党大会。最も話題になったのは、金正恩(キムジョンウン)党第1書記の肩書が「党委員長」に変更されたことだ。だが、敬称が変わっただけで、序列や権限に変動があったわけではない。党のトップには変わりはない。
国際社会が最も関心を寄せていた「核」についても、放棄するどころか、核と経済開発を並行して進めるこれまでの「並進路線」を正当化し、恒久的な戦略路線にすると党規約に定めてしまった。
一部には金委員長が演説で、「世界の非核化に努力する」と述べたことや、「核を先に使用しない」と宣言したことを評価する向きもあるが、「世界の非核化」という言葉を使ったのは、「核のない世界」の一言でノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領への揶揄(やゆ)でもある。「核なき世界」を「所詮(しょせん)実現できない幻想」とみて、「米国が核を手放すなら、我々も手放す」と言い返しただけの話だ。米国が応じないことを百も承知の上で放った、一種の「ブラックジョーク」である。
そもそも、核先制不使用の発言は今回が初めてではない。過去にも「先制使用しない」「むやみに誰かを攻撃するものではない」と何度か釈明していた。
しかし、米韓との軍事緊張が高まるや「先制攻撃は米国の専売特許ではない」とか「米国を攻撃するものであることを隠さない」と一転、米韓を威嚇したのは周知の事実である。ホワイトハウスやペンタゴンを核攻撃するCG映像が流されたのはつい最近のことだ。
金委員長は、「責任ある核保有国として核拡散防止義務を誠実に履行する」と言っているが、これまた、「核兵器や技術を第三国に移転しない。核不拡散条約(NPT)を守るので保有を認めてもらいたい」と言っているのに等しい。そもそもNPTから一方的に脱退し、核を開発。保有したいま、拡散防止義務を履行するというのでは虫が良すぎる。
肝心の核実験の中止と核施設の凍結については一言も触れていない。むしろ、「核戦力を質量ともに拡大する」と開き直っている。(コリア・レポート・辺真一(ピョンジンイル))
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