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経済制裁、中国との関係悪化に加え、幹部の統制が崩れつつある北朝鮮。金正恩はどう出る!?
北朝鮮が内部崩壊…自暴自棄になり始めた幹部たちが酒と女でトラブル続出!
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160513-00065204-playboyz-pol
週プレNEWS 5月13日(金)6時0分配信
仕事を放り出し、北朝鮮から連れ込んだ愛人2名と、中国の5つ星ホテルのスイートルームで朝からセックスざんまい。しかも、それに飽き足らず、晩には中国人マッサージ嬢を呼びつけ、「デリヘル」遊びにうつつを抜かすーー。
これが、厳格な統制下で一糸乱れぬ忠勤ぶりを発揮してきた北朝鮮のエリートたちによる愚行と聞けば、驚く人も多いのではないだろうか。
今、北朝鮮の外交や貿易に関わる重要なポストに就く幹部たちが、士気の低下から自暴自棄に陥り、出張先の海外などで様々なトラブルを起こしているというのだ。一体、何が起こっているのか?
■幹部を追いつめる“ノルマ”の実態
その答えのヒントになるのが、4月8日に発覚した「中国の北朝鮮レストラン従業員13人による集団脱北事件」だ。韓国紙の東京特派員が説明する。
「金正恩政権は外貨稼ぎのため、アジア諸国に130軒ほどの飲食店、通称“北朝鮮レストラン”を出店しているんです。そこから一度に13人もの従業員が集団亡命した。その中には、北朝鮮幹部も含まれていました。これまでひとりふたりがこっそり亡命することはありましたが、これだけ大量なのはまれ。独裁体制への失望に加え、政府からの外貨上納ノルマが厳しすぎて、プレッシャーを感じていたのが主な理由とされています」
特派員がさらに続ける。
「金正恩政権は今年5月、36年ぶりに朝鮮労働党大会を開きます。それを成功裏に行なうためには、国民に祝賀の特別配給をするなど多額の資金が必要です。ところが北朝鮮は今、金欠に苦しんでいる。今年1月6日の水爆実験強行により、国連から経済制裁を受けているためです。そこで金正恩政権は外交、貿易など、海外で勤務する約4万人の幹部に『現地で外貨を稼ぎ、本国に送金せよ!』とムチを振るっているのです」
しかし、そのノルマは過大。一部では数十万ドルに上る送金を命じられている者もいるようだ。そのため、ノルマを達成できない幹部たちがヤケを起こし、処罰覚悟のトラブルを引き起こしているという。北朝鮮レストランの集団脱北はその一端にすぎず、幹部たちの暴走が後を絶たないというのだ。
まずは冒頭に紹介した「デリヘルエリート」のケース。
脱北者で、朝鮮労働党中央機関の元副局長が証言する。「彼は朝鮮労働党の中央民間防衛部114指導局長という要職に就いていました。2月中旬、中国国内の出張先で接触したのですが、政府の過重なノルマ要求にすっかりやる気を失っていました」
また、「北朝鮮人は信用されていないので、中国人はお金なんか絶対に貸してくれない」と漏らしていたという。
「その後、指導局長は『外貨稼ぎなんて乞食みたいなことやってられるか』と、職務を放棄。朝から晩まで美女相手のセックスざんまいに浸っていました。そして結局、ロクに稼がないまま10日後に帰国。監視していた北朝鮮の国家安全保衛部に摘発され、3月2日付で免職処分になった。70歳の高齢でしたが、『ハメを外してスッキリした』と捨てゼリフを残して去っていったそうです」
さらに注目すべきは、このデリヘルエリートが、あけすけな金正恩批判をしていたことだという。
今年2月、アメリカは「斬首作戦」と呼ばれる要人暗殺を任務とする陸軍特殊部隊を韓国に配置している。イ元副局長が続ける。
「指導局長が『アメリカの斬首部隊は何をやってるんだ? さっさと(金正恩の)首を斬って任務を終わらせればいいのに』と愚痴ったのには、さすがに驚きました。体制を直接支える中枢エリートですらこの有り様ですからね。金正恩に対する幹部全体の忠誠心の低下は推して知るべしです」
忠誠心の低下には、また別の理由もあるという。韓国一般紙の北朝鮮担当記者が指摘する。
「金正恩の冷酷さは、叔父で政権ナンバー2だった張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長をはじめとした、70人以上の幹部粛清に顕著ですが、とにかく処刑方法がエグい。
例えば、金正恩に反論したとして反逆罪に問われた玄英哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力相は高射砲で銃殺されています。1分間で1200発もの銃弾を受けて粉々になり、遺体すら残らなかった。こうした『いつボスに殺されるかわからない』という恐怖も、幹部たちの忠誠心やモチベーションを低下させる要因になっています」
そういったストレスから自暴自棄になって酒に溺(おぼ)れ、交通事故を起こして破滅に追い込まれた幹部も…。2月7日、中国・丹東(ダンドン)駐在の北朝鮮領事がベンツで高速道路を泥酔運転。タクシーと衝突し、中国人乗客3名を死亡させてしまったのだ。
この領事は、北京の大学を卒業後、北朝鮮外務省、在中国北朝鮮大使館書記官などを歴任し、2014年から丹東領事館に赴任していたという。
「現在、領事は中国の公安当局により、出国禁止の足止めを食らっています。死亡した3人に50万元ずつ、合計150万元(約2500万円)を賠償せよと通告されたものの、払えずにいるためです。領事は本国に助けを求めたのですが、『個人の過失だから本人が支払え』の一点張りでした」(前出・元副局長)
その後、領事は亡命の恐れがあるとして、北朝鮮保衛部から24時間体制で監視を受けている状況だという。
「外貨を稼げなければ、エリートでも容赦なく切り捨てる。金正恩政権の冷酷さは際立っています」(元副局長)
そして、本来の職務と無関係な「脱北者狩り」に駆り出され、辟易(へきえき)している幹部も…。ソウル市内にあるシンクタンク「北朝鮮知識人連盟」の会長で、自身も脱北者のキム・フングァン氏が証言する。
「今年3月、東南アジア某国の大使館ナンバー3と現地のパイプを通じて接触しました。その席で彼が、『外交官なのに脱北者を摘発する仕事ばかりさせられている。自分は“警察ごっこ”なんかするために10年間も研修を積んで外交官になったのではない!』と、声を荒らげていました」
脱北者の多くはまず中国の東北地方に脱出し、その後、東南アジアに入国して現地の韓国大使館に駆け込む。金正日(キム・ジョンイル)政権時代は「去る者は追わず」のスタンスで、外国にまで出かけて脱北者を摘発するようなことはしなかった。
ところが、金正恩政権になると一転、東南アジア諸国での脱出ルートを調べ上げて追尾し、脱北者を本国に送還せよとの厳命が下ることに。
「ナンバー3の元には、韓国大使館の周辺を念入りに警備し、脱北者の駆け込みを阻止しろと矢の催促が来るそうです。しかし、外交官に逮捕権はなく、表立った捜査もできない。だから、『脱北者らしき人物から韓国大使館の場所を聞かれたら、北朝鮮大使館の住所を教えてほしい』と周辺のレストランに金を渡して頼み込むくらいしか方法がないと嘆いていました。そうして脱北者を罠(わな)にかけ、現地の法無視で摘発を行なうことが私はやりきれないと」(キム会長)
もちろん、このナンバー3にも外貨稼ぎのノルマは課せられる。彼は一度本国に召還された際、上司から叱責されたという。
「『外貨稼ぎもせずに何をやっているんだ? 大使館の机に座っているだけか?』と、責められたようです。彼によると、今年の年始から4月までに大使館に課せられたノルマは50万ドル(約5500万円)。例年なら、2月16日の金正日誕生日までの半年間で送金する決まりですが、今年は党大会のために気合いを入れろと期限を縮められた上に、金額も20万ドル上積みされたそうです。
しかし、外交官特権である“通関時の荷物検査パス”が国連制裁の影響で適用されなくなり、麻薬やニセ札輸出の非合法ビジネスでノルマの不足を穴埋めすることも難しくなっている。ノルマ達成は確実に無理だろうと、ささくれ立った様子でした」(キム会長)
かくして幹部の自暴自棄が蔓延(まんえん)した北朝鮮では今、こんな不穏な情報が飛び交っているのだという。
「5月の党大会が終わった後、金正恩が幹部の6割を入れ替えるとささやかれているんです。当然、ポストから外された幹部たちは不満を持つはず。祖父、父、孫と三代に及ぶ独裁体制にすっかり慣れ切ってしまった民衆が蜂起する可能性は低い。一方で、これだけ投げやりになっているエリート層は捨て身で金正恩を引きずり下ろし、民主化を進める可能性がある。今は、誰が最初に声を上げるかという状況なのです」(前出・元副局長)
また、平壌(ピョンヤン)市民からはこんな声も漏れているという。前出のキム会長が話す。
「(前出の)大使館ナンバー3が一時帰国した際、中学時代の友人に再会したそうです。そこで友人はこうつぶやいた。『どのみち、死ぬか生きるかの世の中だ。経済制裁が厳しくなれば、この独裁体制は自由化へ向かうかも』と。平壌市民は国連の経済制裁に不安を募らせる一方で、ひそかな期待も抱いている。金正恩はこうした国民の心境の変化にもまったく気づいていません」
幹部の自暴自棄が、金正恩体制崩壊の引き金となる日は来るのだろうか?
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