http://www.asyura2.com/16/asia20/msg/259.html
Tweet |
北朝鮮「処刑された軍高官」が再登場した!
高英起 | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト 2016年5月10日 16時50分配信
北朝鮮で6日から開かれていた朝鮮労働党第7回大会が閉幕し、大会の最後に各機関の人事が発表された。一部からは、大幅に若返りを図るのではないかという予想もあったが、大きな入れ替えはなかった。
一方、朝鮮中央通信が10日に配信した党政治局委員候補と中央軍事委員会委員の一覧の中に、目を引く名前がある。今年2月初めに公の場から姿を消し、粛正、または処刑されたと見られていた李永吉(リ・ヨンギル)前朝鮮人民軍総参謀長だ。
(参考記事:北朝鮮軍「処刑幹部」連行の生々しい場面)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kohyoungki/20160215-00054409/
日韓メディアが、李永吉氏の粛正・処刑説を報じた直後、総参謀長は李明秀(リ・ミョンス)氏に交代したことから、彼が表舞台から姿を消したことは確実と見られていた。
公開写真が明かす「降格」
リ・ヨンギルという名前は決して珍しくはないが、このクラスに同姓同名の他人が突如として現れることは、ほぼありえない。また、朝鮮労働党機関紙の労働新聞は10日付で、李永吉氏の写真も公開しており、本人と見て間違いない。李永吉氏は復権したようだ。
ただし、粛正・処刑ではなかったものの、一時的に失脚したことをうかがわせる材料もある。李永吉氏の階級だ。下の写真を見てほしい。
(左)2013年10月2日付け労働新聞(右)2016年5月10日付け労働新聞
左は2013年10月の写真だが、肩の階級章の星は4つ(大将)だった。しかし、5月10日付けの労働新聞に掲載された右の写真では、星が3つ。すなわち降格されたことになる。
極悪性スキャンダルでも復権
北朝鮮で、一時的な失脚や更迭は珍しくない。その代表例が、今回も政治局常務委員に名前を連ねる崔龍海氏。女癖の悪さで有名な崔氏は、変態性欲スキャンダルで醜聞にまみれた過去を持つほど、何度も女性問題が理由で失脚、復権を繰り返している人物だ。
(参考記事:美貌の女性の歯を抜いて…崔龍海の極悪性スキャンダル)
http://dailynkjp.com/archives/154?ky=yh0510bu
北朝鮮の軍幹部の粛清人事としては、まるで見世物のように殺されたとされる玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)前人民武力部長の例が記憶に新しい。それに対し、李氏はいかにして死を逃れ、復権できたのか。金正恩氏に対して改めて忠誠を誓ったのは間違いないが、正恩氏はどのような考えから、このような形での復権を許したのか。
筆者の見たところ、今回の党大会には、正恩氏の独裁権力を強めるための様々な仕掛けが隠されているようなのだが、李氏の復権もまた、その一部である可能性がある。その「仕掛け」の全容については、機会を改めて解説しようと思う。
高英起 デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。98年から99年まで中国吉林省延辺大学に留学し、北朝鮮難民「脱北者」の現状や、北朝鮮内部情報を発信するが、北朝鮮当局の逆鱗に触れ、二度の指名手配を受ける。雑誌、週刊誌への執筆、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』(新潮社)『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 』(宝島社) 『北朝鮮ポップスの世界』(共著)(花伝社)がある。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kohyoungki/20160510-00057532/
======================================================================================================
処刑説の北朝鮮軍高官が「復権」…幹部リストに同姓同名、顔写真も「同一」
2016年05月10日 | インテリジェンス, 粛清
今年2月初めに公の場から姿を消し、処刑説が伝えられていた北朝鮮の李永吉(リ・ヨンギル)前朝鮮人民軍総参謀長と同一と見られる人物が9日、新たに朝鮮労働党政治局委員候補と中央軍事委員会委員に選出された。
朝鮮中央通信は10日、前日に行われた朝鮮労働党中央委員会第7期第1回総会に関する公報を配信。新たに選出された幹部一覧のうち、党政治局委員候補の9番目と、中央軍事委員会委員の10番目に李氏の名が見られる。
一方、朝鮮労働党機関紙の労働新聞も10日付で、同様の内容を報道。新たに選出された委員らの顔写真も掲載している。
治安要員が連行
同紙に掲載された李氏の写真を見る限り、前総参謀長の李永吉氏と同一と見て間違いない。
デイリーNKの北朝鮮内部情報筋から伝えられていた情報では、李前総参謀長は2月2日、3日にかけて平壌の4.25文化会館で開かれていた朝鮮労働党中央委員会、朝鮮労働党人民軍委員会の連合会議拡大会議の最中、治安要員によって連行され、その後の消息が途絶えていた。
こうした動きを受けて、聯合ニュースなど韓国メディアは2月10日、処刑説をいっせいに報じていた。
李前総参謀長は少なくとも、革命化教育などの一時的な粛清か、更迭処分を受けていた可能性は残るが、今回の人事により復権を果たした形と言える。
http://dailynk.jp/archives/66556
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。