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25日、韓国・ソウルの「壁画の村」として知られる鍾路区梨花洞の町角から、最近次々と壁画アートが姿を消している。写真は梨花洞の壁画アート。
ソウルの人気観光地「壁画の村」から絵が消えたワケ=韓国ネット「僕だって同じことをする」「国の発展のために庶民が犠牲になった例」
http://www.recordchina.co.jp/a135790.html
2016年4月26日(火) 9時30分
2016年4月25日、韓国・中央日報によると、韓国・ソウルの「壁画の村」として知られる鍾路区梨花(イファ)洞の町角から、最近次々と壁画アートが姿を消している。大勢の観光客が生活の場に押し寄せる事態に不満を募らせた住民が人知れず壁画を消しているようだ。
住民らの話によると、23日未明、「魚の階段」と呼ばれた町の階段の絵が白いペンキで塗りつぶされているのが確認された。同15日には、別の「花の階段」の絵も消されていた。この絵の作家と住民約50人、鍾路区庁は、絵を消したとみられる住民の告訴に踏み切った。
梨花洞に壁画が登場し、町が「路上美術館」として知られ始めたのは10年前。ソウル市が住民の生活環境改善のため進めた「駱山公共美術プロジェクト」の一環で、町内の路地や階段などに壁画が描かれた。町にはアートを楽しもうと国内や海外から大勢の観光客が訪れ活況を呈したが、一方で住民の中には生活圏を脅かされるという不満を抱く人も現れた。先月には区庁が「静粛観光キャンペーン」を行って観光客に対し住民への配慮を呼び掛けたほどだ。
しかし、観光客の増加で利益を得た住民とそうでない住民との隔たりは埋まることなく、結局、絵が消されるという事態にまで摩擦は拡大してしまった。現在、梨花洞の家の壁などには「財産権」「楽に休む権利」といった文字が赤いスプレーで落書きされており、アートを楽しむには程遠い環境になっている。
これについて、韓国のネットユーザーからは次のようなコメントが寄せられた。
「外国人が家を見物しに大勢やって来て、こちらの財布には一銭も入らない。僕でも絵を消すと思う」
「写真だけ撮って帰ればいいのに。他人の家に入って来てたばこを吸ったり騒いだり、ごみを捨てたりするのはやめてほしい」
「まるで住民が動物園の猿扱いだね」
「北村の韓屋村(ソウルの伝統家屋が残る観光地)の住民はすごいね。海外や国内の観光客があれだけ騒音を立てても我慢してるなんて」
「誰だって自分の家が観光地になるのは嫌だ」
「観光客が大人しくしてれば住民もこんなことをしなくて済んだのに。基本的な市民意識を持とう」
「これもまた、国の発展のために庶民が犠牲になっている一つの例だ」
「こういう観光客を悪く言う人たちだって、いざ自分が観光地に行ったらうるさく騒ぐはず」
「韓国の代表的な屋台料理のトッポッキを買い、壁画とも言えないような絵を見たら今度はホットク(韓国のおやき)を食べて終わり。これが韓国の観光だ」(翻訳・編集/吉金)
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