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ワシントン(CNN) シリアで活動する国際テロ組織アルカイダ系の武装組織「ヌスラ戦線」は米国にとって、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」を上回る脅威だとする報告書を、米シンクタンク「戦争研究所(ISW)」と「アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)」がこのほど発表した。
報告書は両組織を「米国の存亡にかかわる脅威」と位置付けたうえで、ヌスラ戦線は「長い目でみると、米国にとってISIS型よりもはるかに危険だ」と主張。
「ヌスラ戦線を現状のまま放置する戦略では、米国土の安全を保つことができない」と述べ、ISISに集中する現在の方針は誤りだと批判している。
米陸軍のマーク・ミリー参謀総長は先週の演説で、米国の存亡にかかわる危機を及ぼす可能性があるのは、米本土への攻撃が可能な核兵器を大量に保有するロシアのみだと話していた。
しかし同報告書は、ISISやヌスラ戦線は世界経済を脅かし、その結果として欧米社会が市民の自由を厳しく制限するようになることから、「米国の価値観とライフスタイル」が危険にさらされるとの見方を示す。
報告書の執筆陣には、2007年にイラクへの増派作戦を考案したとされるフレッド・ケーガン氏や、対アフガニスタン戦略でペトレイアス司令官の顧問役を務めたISW所長のキム・ケーガン氏が名を連ねている。
キム・ケーガン氏によると、ヌスラ戦線はISISと違って今のところ欧米に攻撃を仕掛けてはいないが、実はどちらも「米本土を攻撃したい」「イスラム社会を反欧米の下に結集させたい」という願望を抱いている。
ヌスラ戦線の脅威はISISより長引く恐れがあるうえ、両組織ともシリア内戦の混乱に乗じて勢力を伸ばしてきたため、ほかの組織に比べて掃討が難しいという。
「ヌスラ戦線はシリアの市民や反体制派との結びつきを静かに強めている。ISISが倒れたら世界聖戦の名目を引き継ごうと、ひそかに待ち構えているのだ」と、同氏は説明する。
同氏によれば、ヌスラ戦線は現在、「シリアでの支配地域を温存する一方で米国の標的になることを避ける」というアルカイダ指導部の方針に従い、欧米への攻撃を控える戦略を取っている。
だが同報告書では脅威を「能力と意図」で定義していることから、ヌスラ戦線がすでに攻撃の能力を備え、やがて意図も持つようになるという認識に基づき、ISISよりも重大との判定を下したという。
シリア情勢をめぐっては今月末、ジュネーブでアサド政権と反体制派の和平協議が始まるが、ISISとヌスラ戦線の参加は予定されていない。報告書は、ヌスラ戦線が将来、現在の対シリア政策を失敗に追い込むことは確実だと主張している。
http://www.cnn.co.jp/world/35076807.html?tag=top;mainStory
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