http://www.asyura2.com/15/warb16/msg/811.html
Tweet |
シリア政府軍に包囲されている町マダヤの郊外で待機する、赤十字国際委員会(ICRC)からの援助物資を積んだ車列(2016年1月11日撮影)。(c)AFP/LOUAI BESHARA
【1月12日 AFP】内戦下のシリアで11日、反体制派が掌握し、政府軍に包囲されている町マダヤ(Madaya)に救援物資を積んだトラックが到着した。
シリア・アラブ赤新月社(Syrian Arab Red Crescent)の発表によると、同日午後には食料やその他の救援物資を載せたトラック44台がマダヤ入りした。また、政府軍に包囲されている別の2つの町にも、計21台のトラックが到着したという。
国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」によるとマダヤでは昨年12月1日以降これまでに28人が餓死したという。バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の政府軍によって6か月にわたって包囲されてきたマダヤの住民らは、安堵(あんど)すると同時に、これまで生き残るためにあらゆる手段を講じてきたと明かしている。
「15日間スープしか口にしていない」という17歳の少年はAFPに対し、「若い男性が猫を殺し、ウサギの肉だといって家族に与えていたのを見た」「ごみ箱をあさる人、雑草を食べる人もいた。兵士らに食べ物を分けてほしいと頼んだが、拒否された」と語った。
アサド政権は7日になって、救援物資の搬入を許可した。国連(UN)の世界食糧計画(WFP)は、今回提供されたのは4万人の1か月分の食料だとしている。また赤十字国際委員会(ICRC)によると、3か月分の薬に加え、緊急外科手術用品やブランケットなども運び込まれたという。
ICRCは最初の搬入作業を歓迎。ICRCシリア代表部のマリアンヌ・ガゼール(Marianne Gasser)首席代表は声明で、 「搬入作業が始まった。数日かかると思われる。非常に好ましい進展だ」としながらも、「1度限りの搬入で終わらせてはならない。数万人の苦しみを和らげるためには、これらの地域へ定期的なアクセスが認められるべきだ」と訴えた。
■約400人に緊急避難必要
スペインとニュージーランドの国連大使は11日、医療を受けさせるためマダヤから緊急に避難させる必要がある人が約400人に上っていると述べた。国連(UN)は、軍が包囲した15か所の約40万人を含む外部からの接触が困難な地域にいる約450万人のシリア人に援助を届けるべく努力を続けている。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3072818
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。