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イラクが米軍に不満を募らせる中、統合参謀本部議長がイラク入りして米大使やイラク首相と会談
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201601080000/
2016.01.09 02:45:04 櫻井ジャーナル
イラクでアメリカに対する不満が高まっている。シリアでロシア軍の空爆がアル・カイダ系武装集団やそこから派生したIS(ISIS、ISIL、ダーイッシュなどとも表記)の司令部や兵器庫だけでなく資金源になっている盗掘石油の関連施設や燃料輸送車を破壊、大きなダメージを与えているが、その事実がそうした気持ちを強めているようだ。
ロシア軍の効率的な攻撃にアメリカ軍も刺激を受けているようだが、最優先事項がシリアからバシャール・アル・アサドを追放することにあるアメリカとしては、本気でアル・カイダ系武装集団やISを攻撃できない。イラクでも事情は同じだ。
現在、アメリカはバグダッドの北にあるサラーフッディーン県やキルクーク県で活発に動いているが、その内容が問題になっている。アメリカ軍機が何らかの物資をISへ投下しているところを目撃されているのだが、その中に兵器も含まれていることが確認されてきた。
イラクの北部を支配しているクルド系の武装集団をイスラエルが支援してきたことは知られているが、そのイスラエル軍のユシ・オウレン・シャハク大佐が昨年10月、ISと行動を共にしていたところを拘束されている。シリアでも反政府軍の幹部と会っていたイスラエルの准将が殺されている。空爆でシリア軍を攻撃したりISの負傷者を治療するだけではないということだ。
すでにイラクはシリア、イラン、そしてロシアとISに関する情報を共有するため、バグダッドに統合調整本部を設置、ハイデル・アル・アバディ首相は同国もロシアに空爆を頼みたいという意思を10月初めに見せたが、アメリカに妨害されている。昨年10月20日にジョセフ・ダンフォード米JCS(統合参謀本部)議長がイラクへ乗り込んだが、そこでロシアへ支援要請をするなと恫喝したと見られている。
そのダンフォード議長が再びイラクを訪れ、イラク駐在アメリカ大使のスチュアート・ジョーンズと一緒にアル・アバディ首相と会談した。その直前、アメリカはミサイルなど8億ドル相当の兵器をイラクへ売却することを許可、イラク軍を支援する約束をしているのだが、ISへの支援を止める気配はない。
以前にも本ブログで紹介したように、アメリカ軍はISを攻撃する際には部隊の選定や攻撃の日時まで指定、イラクの対テロ、情報、治安の責任者はアメリカ側の意思で決められているという。本気でISと戦う意思のある部隊は排除されているのが実態のようだ。
そのひとつの結果がラマディをイラク政府側が奪還した際に見られた。昨年12月28日にイラク政府がラマディの奪還を宣言したが、攻撃の数日前には存在していた約2000名の戦闘員が制圧したときには消えていたのだ。市内には死体がいくつかあるだけで蛻の殻だった。アンバール県ではラマディやファルージャへの攻撃をアメリカ軍は遅らせ、ISの幹部をヘリコプターで救出したと疑う人もいる。
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