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水爆の原理から言って、北朝鮮の水爆実験はハッタリ。それを言い募る米軍は北朝鮮のパトロン。
水爆も原爆も基本原理はE=MC2乗 という方程式です。水爆は基本的に水素の同位体のような軽い原子の核融合の時に失われる質量分が爆発エネルギーになり、原爆はウランやプルトニウムのような重たい原子の核分裂で失われる質量分が爆発エネルギーになります。
本日1月6日のNHKのニュースで、「原子力工学が専門の長崎大学核兵器廃絶研究センターの鈴木達治郎センター長は「水爆は原爆と比べて爆発した際のエネルギーが圧倒的に大きく、兵器も小型化できる特徴がある。」(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160106/k10010362731000.html)としていましたが、明確に間違いです。原理的に水爆は原爆よりもかなり大型化してしまいます。同じ爆発エネルギーであったとしても大型化がさけれないのです。理由は、核融合の時に陽子がプラスの電荷を持っているため、互いに反発してしまい、その反発力(クーロン力)を上回る圧力を周りからかけてやらなければいけないからです。非常に高い圧力が必要なため、核融合が起こるのは太陽のような巨大な星の中心部だけなのです。「太陽の半径は約70万kmであり地球の約109倍に相当し、質量は地球の約33万倍」(https://ja.wikipedia.org/wiki/太陽 *1)で中心部分は「2500億気圧」(*1)にもなるとされています。現状で成功したとされる水爆実験は全て原爆を使って超高温を作り出しています。また超高圧も核分裂反応を使って作り出しているとされているのです。つまり、水爆は次に示すように三重の構造になっているのです。
1.内部の方にあって最初の核分裂を起こし、超高温を発生する原爆
2.一番外側にあり、内部にある原爆から出る中性子線を浴びて連続核反応を起こし、内部にある重水素などに超高圧を与える原爆
3.二つの原爆に挟まれるような位置にあって、重水素などの核融合を起こす部分
つまり、内側の原爆で超高温を発生させ、同時に出る中性子で外側の原爆を爆発させて内部にある重水素などの部分へ超高圧を与えることで核融合を起こさせるのです。こういった構造があるため、単に爆縮が必要な原爆よりもずっと複雑で小型化しにくいものなのです。
なお、連続核分裂そのものはかなり簡単に起こります。1999年に起こった東海村JCO臨界事故でも分かるように、20リットルにも行かない程度のウラン溶液がかたまってあるだけで、連続核反応が起こるのです。原爆の難しい点は、一定程度以上の核分裂を一気に発生させることにあります。核分裂反応は非常に大きな熱量を発生させるので、その熱エネルギーによる膨脹で、ほとんどのウランやプルトニウムが核分裂する前に飛び散ってしまうからです。広島や長崎の原爆では99.9%以上のウランまたはプルトニウムは核分裂せず、飛び散ったとされます。そのため、ウランやプルトニウムの外側を普通の爆薬で包み、その爆薬を爆発させることで内側にあるウランなどを飛び散らないように抑え込んでいるのです。こうやってウランなどを中心部に抑え込んで連続核分裂する量を増やすことを爆縮と言います。
そもそも、北朝鮮は原爆の実験でさえまだ数回しかやっていません。その数回でさえ、本当に原爆の実験であったのかどうか、はっきりしません。アメリカやソ連は数十回の原爆実験をやってから、初めて数回の水爆実験が出来ているのです。世界中で、水爆実験はあまり回数多く行われている様子はありません。そもそも、本当に水爆が成功したかどうかも、分かってはいないのが実情なのです。自分としては、地下で水爆実験が出来るとは到底思えません。
2016年01月06日23時15分 武田信弘 ジオログ(http://geocities.yahoo.co.jp/gl/taked4700)はヤフーブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700)へ移行しました。CN:61766 SN:3665
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