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[伊藤貫] 1919年にオスマントルコがぽしゃってしまった後に、イギリスとフランスがかってに国境線を引いたわけですよ。
[西部邁] 真っ直ぐ、垂直とか水平にね。国境を人工的に引いたから真っ直ぐなわけですよ。
[伊藤貫] そのときにイギリス人とフランス人はほんとに腹黒くて、必ず、シーア派とかクルゾ族とかスンニ派が、イラクでもレバノンでもシリアでも、部族同士が対立するように国境線を引いてる。
そうするとどこの国でもひとつの部族が優勢な立場に立って他の民族を支配できない。しょっちゅう喧嘩する。イギリスもフランスもそうやって部族同士を喧嘩させておいてコントロールするんですね。
[西部邁] それはイギリスがインドで学んだというか、統治したやり方ですね。ヒンズー教徒とイスラム教徒を喧嘩させておいて自分たちがコントロールする。それをアラブにも適応している。
[伊藤貫] オスマントルコの圧政から開放してやったんだと言いながら、1919年にイギリスとフランスがやったことは、これまた腹黒くて、自分たちの都合のいい部族の長を買収したりして操っていたわけです。
[西部邁]ある人がいうには、妙なことにIS、つまりイスラム国はイスラエルを批判しない。パレスチナを応援もしない。それで東京在住のイラク人などが口にしていることは、じつはISにはモサドが手を貸しているのではないかと。
仮にそうだとすると凄いことになるのは、アメリカがそのことを知らないはずがないのに、アメリカはISに空爆を仕掛けている。これはいうところのマッチポンプじゃないかと。国際的なマッチポンプがなにをもたらすかというと、アラブの世界がこれまで以上に、徹底的に破壊されるということです。
世界資本主義がなんとか生き延びようとすると、これまでもそうだったように世界に破壊を仕掛ける。戦争を仕掛けることによって軍需産業を儲けさせたりして、なんとかして景気を上向けようとする。
世界システムというものがそういう戦争という名の大破壊を求めている。
[伊藤貫] サダム・フセインが1980年にイランに侵略戦争をしかけました。そのとき、アメリカがフセインに軍事援助と経済援助を与えて支援してるんです。のちにはヒトラーみたいに罵りながら、侵略したほうのイラクフセインを応援した。しかし米国とつながりのあるイスラエル政府はイランを支援したんです。
ぼくはワシントンでイスラエル・ロビーのユダヤ系米人にたずねたんです。これはおかしいじゃないか。親米のはずのあんたの好きなイスラエルがイランを応援して、あんたの国はイラクを応援している。矛盾してるじゃないかと。これじゃこの戦争はいつまでたっても続くじゃないかと。そしたらそいつがいうには
「そうだ、それが我々の目的なんだ。あの連中がいつまでたっても戦争をやめられない状態に置いておくことがイスラエルの利益だ」
というわけです。
「アラブ人同士がいつまでたっても殺し合いをしてくれることが我々にとって都合がいい」
と、そいういわけです。ああ、怖しいことを考えているんだなと思いましたね。
youtube:西部邁ゼミナール
https://www.youtube.com/watch?v=FcgIlCrNbPU
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[投稿者]
テヘランにあるサウジ大使館や、イラン北東部マシャドのサウジ領事館がイランの群衆に襲撃された事件は背後には、中東でいつまでも騒動を起こし続けたい米国工作機関の影があるのではないか。オバマの事態を憂慮する声明は、世間に向けた、まったくのめくらましであるとわたしは考えている。
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