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世界中で右翼が台頭(トランプ氏)/(C)AP
すでに始まっている勝者なき「第3次世界大戦」の悲劇的結末
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/172499
2015年12月30日 日刊ゲンダイ
パリで同時多発テロが起きるなど、イスラム国の台頭による中東の混乱が世界に飛び火した2015年。フランスではマリーヌ・ルペン党首が率いる極右政党が勢力を拡大し、米大統領選は排外主義者のドナルド・トランプが共和党の指名争いで独走して、イスラム教徒への攻撃を強めている。
欧米諸国の「有志連合」が空爆を強化させても、イスラム国を壊滅させることは難しく、むしろ大量の難民が発生して、テロ予備軍を生み出すという負の連鎖で、テロの脅威は拡散する一方。世界はキナ臭さを増している。
ローマ法王が「まるで第3次世界大戦」と語ったように、いま起きているのは、新しい形の「世界戦争」なのである。20世紀の戦争と違うのは、「国家」と「国家」の戦争ではないから、宣戦布告もなければ、講和条約もなく、宗教戦争には終わりがないということだ。
「世界情勢が混沌とする中で、米国は大統領選の年を迎えます。これが16年の国際社会における最大のトピックです。大統領選では、米国民の関心が様変わりしている。パリのテロ以降、経済からテロ対策や安全保障に関心が移っています。オバマ大統領に対する弱腰批判が強まり、その反動で、超タカ派のトランプ氏が支持を集めている。さすがに最後は良識が働いて、トランプ氏ではなくクルーズ氏が候補指名を受けるでしょうが、そのクルーズ氏もキリスト教福音主義のタカ派なのです。民主党の最有力候補であるヒラリーも『米国がイスラム国を壊滅させる』と勇ましい発言をしている。誰が大統領になっても、中東に地上軍を出すかどうかが大統領選後の焦点になります」(国際ジャーナリストで早大客員教授の春名幹男氏)
シリアのアサド政権を容認しない米国の地上軍派遣は侵略だし、アサド支持のロシアとの関係も緊迫する。何が終わりか分からないテロとの戦争で、地上戦が始まれば泥沼にはまり込む。憎悪の応酬が長期化、地理的に拡大していくのは必至で、世界は悲劇的な結末に向かって突き進むことになる。
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