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イラク軍は、首都バグダッドから約90キロ西にある要衝ラマディの政府庁舎を過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還した。軍の報道官が27日明らかにした。
報道官は、イラク軍は政府庁舎のある施設を「完全に掌握」し、IS戦闘員が残っている兆候はないと述べた。一方で、ラマディ市内では数カ所で戦闘が続いていることも認めた。
イラク政府はラマディ奪還に向け、これまで何週間にもわたって攻撃を仕掛けていた。
イスラム教スンニ派が多いラマディは今年5月にISが侵攻し、イラク軍にとって気まずい敗北とされていた。
<戦闘はさらに難しく>
イラク軍はここ数日、ISが残していった仕掛け爆弾や地雷などを避けながらラマディの中心部に進み、ほかの区域も支配下に置いていた。政府庁舎からISの狙撃が止むのを待ち、空からの偵察で人の動きがないことを確認してから兵士が中に入ったという。
<解説>トマ・フェシー記者(バグダッド)
ラマディ奪還では政府庁舎施設の掌握がカギとなっていた。施設に爆弾が仕込まれていないかを確認しながらイラク軍はゆっくりと進んだ。兵力は戦闘が続く近隣地域でも展開されている。
政府はラマディでの戦闘を成功だと自賛するだろう。5月に政府軍があっさり撤退したのとは対照的だ。しかし、各国の空爆と連携しながらの地上戦には何カ月もの時間が必要だった。
イラクのハイダル・アバディ首相は、近く軍が北部の都市モスルの奪還に着手すると述べている。これはさらに大きな成果になり得る。しかし、イラクでISが支配する最も人口の多い場所でもあり、戦闘はずっと難しいものになるだろう。
ラマディで戦っていたISの戦闘員の数は正確には分からないが、一部では400人程度だったとみられている。イラク軍の死傷者数について正式な発表はない。
イラク軍はISの残存兵が北東に向かったと考えている。また、政府庁舎の南西側で戦闘が続いているという。
バグダッドで取材するBBCのトマ・フェシー記者によると、前線では民間人の数百の家族が身動きできなくなっており、安否が懸念されている。
ISとの戦闘状況の全貌は依然として分かっていないが、AFP通信はイラクの多くの町で勝利を祝う様子が見られたと報じている。
ラマディの奪還作戦は11月初旬に始まったが、戦果を上げるのには時間がかかっていた。その要因のひとつに、政府が宗派的な対立を避けけるため、北部のティクリート奪還のため動員した、シーア派が多く強い戦力を持つ民兵組織に今回は支援を求めなかったことがある。
http://www.bbc.com/japanese/35188095
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