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フランスの極右政党、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首(2015年6月10日撮影)。(c)AFP/FREDERICK FLORIN
【12月18日 AFP】(一部更新)フランスの極右政党、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首が16日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の残虐行為を写した写真をマイクロブログのツイッター(Twitter)に投稿し、仏当局の捜査対象となっている。遺族からの抗議を受け、ルペン氏は17日、ISに殺害された米国人ジャーナリストの遺体写真については削除した。
ルペン氏は16日、テレビ局BFM-TVの記者がFNをISになぞらえたのに対し、「これがダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)だ」とのコメントを添えて、米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリー(James Foley)氏の切断された首が胴体に乗せられた遺体写真、おりに入れられたまま火を付けられた男性の写真、戦車でひき殺される犠牲者の写真を投稿した。
フォーリー氏の両親は、ルペン氏が政治的な目的で写真を利用したと非難する声明を発表。ルペン氏が「恥知らずにも」無検閲の息子の写真を利用したことで「深く気持ちをかき乱されている」と述べ、フォーリー氏を含む3枚の写真の即時削除を求めた。
これを受け、ルペン氏は17日、「ジェームズ・フォーリー氏の写真だとは知らなかった。グーグル(Google)で誰もがアクセスできる写真だ」「今朝、遺族が写真の削除を求めていることを知った。もちろん、写真は直ちに削除した」と釈明した。
ルペン氏のツイッター公式アカウントは83万人にフォローされている。
マニュエル・バルス(Manuel Valls)首相は、ルペン氏がツイッターに投稿した写真について「身の毛もよだつ」と述べ、「ルペン氏は公の議論を扇動している」と非難した。
パリ(Paris)西郊のナンテール(Nanterre)の検察当局は16日、ルペン氏のツイートに関して「暴力的なイメージの拡散」に対する捜査を開始したと発表した。ベルナール・カズヌーブ(Bernard Cazeneuve)内相は、問題のツイートを「ISのプロパガンダであり、全ての犠牲者を侮辱している」などと表し、法的措置を求めている。(c)AFP/Laetitia BERAUD
http://www.afpbb.com/articles/-/3070727
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