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米国とロシアは、国連安全保障理事会でシリアの和平プロセスを支持する決議をするため、安保理を18日に召集することで合意した。
米国のジョン・ケリー国務長官は訪問先のモスクワで、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相とウラジミール・プーチン大統領と会談した。
ラブロフ外相は、和平交渉にどの反体制派勢力が参加するかなど、両国の意見が異なる問題についても協議を続けると述べた。
一方でケリー長官は、どの勢力をテロリストと呼ぶべきかなど、両国の間で一部合意があったと語った。
ロシアは今年9月に、アサド政権を支援するためシリア領内で空爆を開始。ロシアは過激派組織「イスラム国」(IS)をはじめとした「テロリスト」のみを標的にしていると説明している。しかし活動家団体は、ロシアの空爆では西側諸国が支援する勢力が主に被害を受けていると主張している。
18日に開かれる安保理では、先月ウィーンで合意された和平プロセスの原則を再確認する決議を目指している。
ケリー長官はシリア和平をめぐる両国の意見を調整するためロシアを訪問していた。同長官はプーチン大統領との会談で、両国には「変化をもたらす力」があると述べた。
米国とロシアは、シリアのバッシャール・アサド大統領が政権移行の過程にどう関与すべきかで意見が分かれている。
米国はアサド大統領の退陣を主張しているが、ロシアはシリア人のみが同大統領の処遇を決めることができるとの立場だ。
錯綜するメッセージ――スティーブ・ローゼンバーグ記者(モスクワ)
反体制派「自由シリア軍」(FSA)がロシアから武器や弾薬の支援を受けているのかをめぐって、控えめに言っても多少の混乱が起きている。
先週にはプーチン大統領が支援をしていると述べたが、数時間後には、大統領報道官のペスコフ氏はそれを否定した。
ロシアの参謀総長は14日、FSAに武器、弾薬、物資の支援を行っていると述べた。その表現はプーチン氏の言葉と寸分たがわなかった。しかし、その数時間後にはロシア大統領府の補佐官が、何も提供していないと述べ、参謀総長の発言内容を否定した。
私は大統領府が15日朝に行った電話による記者会見で問いただそうとしたが、残念ながらできなかった。とりあえず聞くだけは聞いてみたが、ペスコフ報道官の説明はこうだ。
「これまでに言及された内容に付け加えることはない。これ以上言うことはないし、この話題をさらに論じたいとは思わない」
プーチン大統領はケリー長官との会談を前に、「最も喫緊の問題の解決法を我々(米ロ)は一緒に探している」と語った。
米国主導の有志国連合は2014年9月にシリアのISに対する空爆を開始したが、アサド政権と作戦内容を調整していない。
ケリー長官はラブロフ外相との会談を前に「意見の相違はあるものの、我々は特定の問題について実のある協力ができてきた」とし、「大国同士が合意点を見出すのは世界にとっても良いことだ」と述べた。
ケリー長官は、サウジアラビアの首都リヤドで先週開かれたシリア反体制派各勢力の会合についてもロシアを情報交換をした。
ロシアはリヤドの会合に参加した諸勢力が出した声明に反発。声明ではアサド大統領とその補佐たちが政権移行の過程に関与できないとしている。
BBC記者によると、ロシアはさらに、会合に参加した勢力の一部をテロリストとみなしているほか、和平交渉の参加者すべてが認めるテロリストのブラックリストを作ることを主張している。
ケリー長官に同行したBBCのバーバラ・プレット=アッシャー記者は、アサド大統領の和平交渉の席に着かせる上で、ロシアの協力が不可欠だとケリー長官は認識している、と話す。
ラブロフ外相は、ISはイラクやアフガニスタン、イエメンでも活動しており、シリアだけの問題でないと指摘している。
http://www.bbc.com/japanese/35109566
自由シリア軍は、どこからも支援を受けられず消滅した。 現在では事実上存在しない。 米国でもさえも今では「自由シリア軍」などとは言わない。 米軍とは別に米CIAがアルカイダとつながりのある反体制武装組織に武器支援などを行なっていることはすでに欧米メディアでも報道されているとおり。
プーチンが「自由シリア軍」はテロリストではない、「自由シリア軍」を支援する、と言い出した時は驚いた。 プーチンが何を指して「自由シリア軍」と言っているのか意味不明。
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