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イスラム国の暴走は止まらない(C)AP
米主導のIS燃料輸送車攻撃で高まる「油田大爆破」報復の恐怖
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/169860
2015年11月19日 日刊ゲンダイ
米仏の「イスラム国」に対する攻撃が本格化する中、ある軍事作戦が関係者に衝撃を与えている。米軍が主導する有志国連合が、イスラム国の石油燃料輸送車を攻撃したというのだ。資金源を断たれたイスラム国が、報復の油田爆破を行う日も近いのではないか。専門家は最悪の事態を想定している。
有志国連合は17日までにシリアで盗難石油の燃料輸送車を総攻撃、116台を破壊した。石油はイスラム国にとって重要な資金源のひとつ。昨年、シリアやイラクで奪った石油燃料は、平均で1日100万ドル(約1億2300万円)にも上るという。有志国連合は輸送車の運転手が非戦闘員との理由で攻撃は控えてきたが、パリの同時多発テロを受け、資金源根絶を優先するべく、総攻撃を行った形だ。軍事ジャーナリストの神浦元彰氏はこう言う。
「イスラム国はクルド人らが持っている石油を奪って、資金源をつくってきた。いわば、石油で大きくなった連中です。今回、燃料輸送車を攻撃されたということは、動脈を断ち切られたということ。追い詰められたイスラム国は今後、何をやってもおかしくありません」
■世界経済に大打撃も
そこで懸念されているのが“油田爆破”だ。これまで有志国連合が燃料輸送車を攻撃しなかった本当の理由は、仮に攻撃した場合、イスラム国がイラン、イラク、サウジアラビアの油田を“報復”攻撃してくることを恐れたためといわれている。外交評論家の小山貴氏はこう言う。
「イスラム国はアルカイダより危険で手加減を知らない。これだけ世界を敵に回したら、普通だったら一度引いたりするが、どんどん暴走しています。仮に欧米やアジアで、あと1カ国でもテロが起きたら、“多国籍軍”を展開することになる。イスラム国としては窮鼠猫を噛む状態です。湾岸戦争でイラク軍がクウェートで石油火災を起こしたり、イラク戦争で石油パイプラインが爆破されたことが思い出されます。もし、油田爆破が起これば、石油価格が大きく変動し、世界経済に大打撃を与えるでしょう」
これまでイスラム国の激しい攻勢の前に、イラク軍の兵士が次々に逃亡。アメリカから提供された武器や戦車を放置し問題となってきた。イスラム国には武器がいくらでもある。
「油田に向かってロケット砲を撃ち込むことは可能です。肩にかついで撃つRPG(携帯式ロケット砲)が山ほどありますから。飛距離は300〜400メートルほどですが、自爆装置を体に巻いたテロリストが、車で一気に突っ込んできて、油田の近くでぶっ放したら、すさまじい被害が出ます。一発命中すると、高温高圧のガスが噴射され、あたり一面が燃え広がる。その炎を消すのに平穏時でも1週間はかかります。しかし、敵の弾がどこから飛んでくるかわからない状態で、炎を消すのは容易ではなく、延々燃え続けることになるでしょう」(神浦元彰氏)
イスラム国の資金が尽きた時、中東は炎の海に包まれることになるかもしれない。
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