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米艦隊南シナ海派遣で現実味おびる“まさかの衝突”シナリオ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/167421
2015年10月24日 日刊ゲンダイ
米原子力空母「ロナルド・レーガン」が動き出すか(C)AP
ついに米国が南シナ海に軍隊を向かわせることを決めた。目的は、中国が南沙諸島で進める人工島の埋め立ての阻止。今月1日、原子力空母「ロナルド・レーガン」を横須賀基地に配備したのもそのためで、工事を中止しない習政権に対し、オバマ大統領はさらなる示威行動に出るようだ。
まずは、中国が「領海」と主張する人工島の12カイリ(約22キロ)内で海軍艦隊を航行させるが、その場合、どんな事態が起きるのか。軍事ジャーナリストの世良光弘氏が言う。
「何か、すぐにでも米中両軍が南海の洋上で激突するような報道がありますが、現実的ではありません。まずは目に見えない、つばぜり合いが始まると思います。それはサイバー戦かもしれないし、潜水艦による両国同士の情報収集戦かもしれない。米艦隊は1隻の護衛艦も撃沈されないことを確信してから、初めて南シナ海に進路を向けることになるでしょう」
■よぎる15年前の「海南島事件」
もっとも、米軍がいくら慎重に事を進めようとしても、いざ艦船を派遣すれば、“偶発的衝突”のシナリオはいくらでも想定できる。例えば今年4月、南沙諸島を偵察中のフィリピン軍用機が、中国軍から“強い光”を照射されたと報じられた。
「“強い光”が何だったか、今も情報がはっきりしませんが、中国軍が米軍に対して同じことをすれば、一触即発の事態に陥ります。地対空ミサイルのレーダー照射は“ロックオン”と同義。米軍は即座に反撃開始します。常識的に考えれば、まずあり得ませんが、今の中国は軍備のハイテク化が進んだとはいえ、兵士のレベルは10年前と同じ。貧困層の出身が多く、軍事的知識も乏しい。『英雄主義』に駆られた末端兵士の独断で、“まさかのシナリオ”も起こり得る。2001年、米海軍の電子偵察機が中国機に衝突されて不時着した、“海南島事件”のようなケースも考えられます」(世良光弘氏)
まったく別の展開もありそうだ。南シナ海付近には人工島建設のため、数百隻規模の中国船が航行している。米艦隊が、これにどう対処するのかも定かではない。
「15年前、米海軍のミサイル駆逐艦が、民間を装ったアルカイダの小型船の自爆攻撃で大打撃を受けました。それから、米軍はどんな小型船でも10マイル(約16キロ)圏内に入ると、非常に警戒します。恐らく、南シナ海では“臨検”と称して中国の民間船を追い払おうとするのでしょうが、雲霞のごとく航行している民間船を一隻ずつチェックするわけにはいかない。結局、米艦船は12カイリ内に進入できず、立ち往生を強いられると思います」(世良光弘氏)
いざとなれば、三国志の「レッドクリフ」のように、火力で劣る中国軍が人海戦術に打って出る可能性もある。
安保法制が成立した今、米中衝突があれば自衛隊も巻き込まれることになる。
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