http://www.asyura2.com/15/warb16/msg/200.html
Tweet |
2015年10月15日、ドネツク人民共和国(DNR)のザハルチェンコ元首は、「MH17便の乗員乗客が死亡した責任は第一にウクライナ側にある。何故なら、ウクライナ政府は軍事行動が行われている領域の上空を飛行禁止にする必要があったが、ウクライナ政府はこの措置をとらなかったからだ。これが犠牲者が出た主因である」と主張した。
また、ザハルチェンコ氏は、DNR国防軍には当時も現在同様、BUKは持っていなかったと強調した。
さらに、DNR政権は捜索や犯罪捜査協力を惜しまなかったにも関わらず、キエフや西側は、証拠なしに当初から今日に至るまで、ドンバスの軍人に責任を押し付けていると主張した。
http://dan-news.info/ukraine/v-krushenii-malajzijskogo-boinga-vinoven-kiev-kotoryj-ne-zakryl-nebo-nad-donbassom-zaxarchenko.html
ウクライナ政府が撃墜事件当時、上空を全面飛行禁止にしなかったことは、結果的に撃墜事件を「誘発」した責任がある。そのことは批判されてしかるべきである。
撃墜事件を起こした最大の責任は誰にあるだろうか。いうまでもなくそれはMH17便を撃墜した者にある。おそらく軍用機と誤認して撃墜してしまった過失によるものだろう。過失によって撃墜してしまった者は自ら名乗り出て謝罪するのが普通である。しかし、今に至るまで自分が撃墜してしまったと名乗り出る者はいない。このことで「過失」であったものが「犯罪」に切り替わった。
DNRは、MH17便撃墜事件の主因を、上空を全面飛行禁止にしなかったことだと主張しているが、それは撃墜事件の「誘因」であって主因ではない。撃墜事件の主因は、MH17便を過失によって軍用機と誤認してしまったことである。そして撃墜事件の最大で直接の責任は、MH17便を軍用機と誤認して撃墜してしまった者にある。この者は、自らの責任を回避して沈黙を決め込んでおり、単なる過失責任を超えて悪質な犯罪者としての責任を背負い込むことになってしまった。また同時にその犯罪者の犯罪の隠蔽に手を貸している者も同罪である。
最終報告書でBUKの発射地点がDNRの支配地域内であると特定されたことについて、DNRは沈黙を決め込んでいる。自らにとって不利な指摘には口をつぐみ、あたかも何も指摘されていないかのように振る舞うその姿勢には首をかしげざるを得ない。さらにDNRは、事件当時にBUKを持っていなかったとも主張している。またDNRの側にMH17便撃墜の責任はないとも主張している。
BUKがどこから発射されたかについて、BUKの製造メーカであるAlmaz-Antey社は、最終報告書でその地点がDNRの支配地域内を20Km以上内部に入った場所であるとする解析結果を提出している。
このことは、BUKを発射したものがDNR側であることを強く示唆するものである。その逆にウクライナ軍が白昼堂々DNR側に気付かれずにDNR支配地域を20Km以上も進入し、BUKを発射してMH17便を撃墜し、また20Km以上もDNR支配地域内を引き返した、などということはおよそあり得ない。BUK運搬車は無限軌道車であり、戦車なみの轟音をたてて走行する。さらにDNR支配地域内でBUKを発射すれば、そのミサイル発射音が轟音として響き渡り、噴射煙は10Km以上離れたところでも見えるだろう。これがDNR側に気付かれないということはまず考えられない。ウクライナ軍がDNRの支配地域内20Kmの地点でBUKを発射した可能性はほぼゼロである。
Almaz-Antey社の解析結果は事実上、BUKを発射した者が親露派民兵であることを示している。
青線で囲まれた地点がAlmaz-Antey社の解析によるBUKの発射地点(最終報告書より)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。