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オランダ南部ギルゼレイエン空軍基地で、マレーシア航空MH17便撃墜事件の最終調査報告書の発表に合わせて公開された、同機のコックピット部分の残骸(2015年10月13日撮影)。(c)AFP/EMMANUEL DUNAND
【10月14日 AFP】ウクライナ東部に散乱した残骸から部分的に再現されたマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH17便の機体は、同機が地対空ミサイルの直撃を受け墜落するまでの、生々しい最後の瞬間を物語っている。
オランダ安全委員会(OVV)主導の国際調査チームは、ロシア製の地対空ミサイル「ブク(Buk)」が同機の操縦室の左側を引き裂いた後、乗客乗員298人の一部の人たちは最長で1分30秒の間、自分に死が迫っていることを認識していた可能性があると結論づけた。
同委員会が13日に公表した、15か月にわたる調査をまとめた報告書では、「同機の前方部分を、弾頭から出た数百の高エネルギー物体が貫通した」「衝撃とそれに続く爆発で、操縦室にいた乗員3人は即死し、機体は空中分解した」とされている。
安全な状態で席についていた乗客らは、次の瞬間には上空10.1キロから地面に向け急降下を始めた。「1分から1分半にわたる墜落の間、一部の搭乗者が意識を保っていた可能性を除外することはできない」と報告書は述べている。
乗客の一部は深い傷を負っていた人もおり、その傷が原因で死亡したとみられる。「他の乗客らは、(外気に)さらされたことによって極めて短時間で意識がもうろうとした状態に陥ったか、無意識状態となった」と、報告書は述べている。(c)AFP/Jan HENNOP
http://www.afpbb.com/articles/-/3063098
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