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【10月13日 AFP】米国主導の有志国連合は11日、シリア北部でイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」と戦っている反体制派の武装勢力に対し、弾薬をパラシュートで投下した。米軍が12日、発表した。
これに先立ち、米国防総省は先週、反体制派のうち穏健派の組織を対象とした訓練計画を中断し、ISと戦う反体制派のうち選抜した一部の指導者への装備供与に重点を置く方針を示していた。
米中央軍(US Central Command)のパトリック・ライダー(Patrick Ryder)報道官は、ISの別名「イラク・レバントのイスラム国(Islamic State of Iraq and the Levant)」の略称ISILを使用した声明で、「連合軍は11日、シリア北部で空中投下を行い、対ISIL作戦を展開中の地元地上部隊に物資を補給した」と述べた。
「投下した物資は、小火器の弾薬を含む。補給の目的は、対ISIL地上部隊が作戦を継続できるようにすることだ」としている。
匿名を条件にAFPの取材に応じた米当局者によれば、空中投下された物資には弾薬50トンが含まれていたという。
ライダー報道官は投下された弾薬について、シリアの複数のアラブ系組織への補給物資で、その指導者らは「米国による綿密な調査を適切に受け、ISILをシリア北部から掃討するため戦っている」者たちだと説明した。
米国防総省は、トルコとヨルダンでシリア人反体制派を訓練する計画だったが、候補者の多くが選抜段階で不合格となったことや、訓練を受けた組織の1つが弾薬など装備の一部を国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系組織に提供していた事実が発覚たことから、計画の打ち切りを余儀なくされていた。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3062910
米軍の武器供与は小火器に限定されており、地対空ミサイルや対戦車ロケット砲は含まれていない。これは投下した武器が将来的にISの手に渡ることを恐れているためである。こうした「小出し」の援助では反体制派を強化するにはほとんど役に立たないことを米軍自体がよく知っている。
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