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米、シリア反体制派支援を縮小 ロシア攻撃で大打撃:ロシアのシリア軍事介入のこれまでと今後:巡航ミサイル4発イラン領に着弾
http://www.asyura2.com/15/warb16/msg/158.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 10 月 10 日 01:59:53: Mo7ApAlflbQ6s
 


 まず、「世界共通の敵=IS」についてだが、 “善良”で信仰に篤いIS戦士は殺されてもいいが(殺して欲しいくらい)、“お仲間”のIS幹部は、ロシア軍や今後可能性があるイラン義勇地上軍などの“弾”に当たらないよう、これまでの支配地域からイラク領にとっくに逃げ出しているはず。(“土着”IS幹部の実体はフセイン派を中心としたスンニ派武装勢力:ISトップのバグダィ氏のある時期までの“顔を持っていた”人物が他の名前で7月末に殺害されたことになっている)

 ロシアがシリア内戦に介入してすぐに非IS地域を空爆したのは、露軍が使用している空軍基地の安全度を高めるためであり、アサド政権と交渉に応じていない勢力を“防御エリア”から放逐することが目的と推測できる。(ロシア軍が介入する前、“穏健派”反政府勢力の一部は、アサド政権と交渉し支配地の入れ替えや停戦に合意している)

 また、露軍機の“意図的な”トルコ領空侵犯も、IS参加者を含むシリア反政府勢力の“往来”を黙認したり、武器や原油などの“越境”を認めたり、反政府勢力がトルコ領に逃げ込み態勢を立て直しシリアに戻るなどを行ってきたトルコ政府に対する“イヤミ”である。

 アル・ジャジーラによると、カスピ海の海軍艦隊から発射した巡航ミサイル26発のうち4発はがイラン領内に着弾したとのこと。

 ウクライナ騒乱と同じく、今回のロシアによるシリア介入も、米欧露の政治的合作と思われる。

 フランスやドイツは、アサド大統領も含めたかたちの停戦協議に傾いている兆しもみられるが、ともかくロシア抜きでのシリア問題解決はあり得ないと認識している。

 アメリカも、傀儡であるイラク政権が露に協力している供や巡航ミサイルの領空通過容認)ことから、露の軍事介入を“好機”とし、アサド政権及び露を含めたかたちでシリア問題の解決をめざす協議の開催に同意すると思われる。

 アサド大統領は、フセイン元大統領と同じように、露だけでなく米欧とも(さらにはイスラエルとも)“良好”な関係を維持してきた権力者である。

 米仏独の政権は、シリア内戦をめぐるこれまでの対応から、何もないままアサド政権の生き残りにつながるような妥協は国内政治的にできないが、ロシアが軍事介入したことで、米欧は、「このまま放置していたらシリアのみならずイランもイラクもロシアの勢力圏になってしまう」という理由を持ち出すことで、アサド政権を含むかたちの停戦協議開始も可能になる。

 いちばんどうしようもないのは世界のイスラム指導者だが、シリア内戦で既に25万人も死んでいるのだから、軍事ゴッコはほどほどで終わらせて、できるだけ早く政治的解決に向かって欲しい。


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米、シリア反体制派支援を縮小 ロシア攻撃で大打撃[日経新聞]
2015/10/10 0:10

 【ワシントン=吉野直也】オバマ米政権は中東の過激派組織「イスラム国」(IS)掃討のために進めてきたシリアの反体制派への軍事訓練などの支援を大幅に縮小する方針だ。穏健反体制派の育成で効果があがらないなか、シリアのアサド政権を助けるため軍事介入したロシアの攻撃を受けた反体制派が大打撃を受けたためだ。ISやシリア情勢を巡る米政権の戦略的な失敗は明白で、事態は混迷を深めている。


 米メディアが一斉に報じた。英国訪問中のカーター米国防長官はファロン英国防相と会談し、内戦が続くシリア情勢やIS掃討について協議した。シリア反体制派の軍事訓練を終えることなども伝えたとみられる。米国防総省も近く発表する見通しだ。

 野党・共和党はかねてシリア反体制派の軍事訓練だけではISと戦えないと主張しており、反発するのは必至だ。

 反体制派の軍事訓練はオバマ米大統領が昨年9月に発表したIS掃討戦略に盛り込んでいた。シリアでのIS拠点の空爆と地上戦を組み合わせて効果を狙うものだった。年間5400人を訓練し、反体制派への武器供与を含め5億ドル(約600億円)を予算計上した。

 ただ今年7月の時点で、反体制派への軍事訓練の規模は約60人にとどまっていた。共和党は「ISとの戦争に敗れつつある」(マケイン上院軍事委員長)として米政権の見通しの甘さを糾弾していた。

 反体制派を軍事訓練したうえでIS掃討の枠組みに加える構想そのものが当初から「非現実的」とみられていた。シリアでは穏健な反体制派勢力の戦力は極めて低く、アサド政権と実際に戦闘を繰り広げているのはイスラム原理主義組織などの過激派が中心だ。

 そこにアサド政権を軍事支援するロシアが、IS掃討を掲げてシリア領内での反体制派の攻撃を始めた。ロシアは9月末に開始した空爆に加え、7日にはカスピ海から巡航ミサイル26発を発射。アサド政権の地上部隊が反体制派へ大規模攻撃を仕掛けるなどシリアでの支配地域を拡大している。シリア情勢を巡る主導権はロシアとアサド政権に移りつつある。

 軍事訓練するはずの反体制派の敗走が明確になったことで、米政府の反体制派の軍事支援計画は見直しを迫られた形だ。

 米国のシリア戦略の迷走はシリアや中東情勢の混乱を一段と深めるだけでなく、米国の世界における安全保障政策にとっても大きな打撃になりそうだ。IS掃討での協力を申し出たロシアのプーチン大統領の言葉をうのみにしたオバマ米大統領の求心力低下は避けられない見通しだ。

 中東や各地で米国の影響力低下に一段と拍車がかかる可能性がある。ロシアが地域情勢で介入を強め、欧米への揺さぶりを強めるシナリオも予想される。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM09H7E_Z01C15A0EA1000/?dg=1

 

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コメント
 
1. 2015年10月10日 02:59:56 : 4Vu0Lom9YY
アル・ジャジーラによると、カスピ海の海軍艦隊から発射した巡航ミサイル26発のうち4発はがイラン領内に着弾したとのこと。>>>

わからないな。アル・ジャジーラがガセネタをつかまされた可能性が高いと思う。
何故、イランからの情報がないんだよ。あそこは国境といっても砂漠だ。
情報はすぐ伝わる。なのに、ない。鵜呑みにできない。


2. 2015年10月10日 04:01:18 : v1gbxz7HNs
内戦じゃないぜ。ISISやアル・ヌスラなど外国から戦闘員を侵入させているのであるから侵略ではないか。

自由シリア軍なるものが実際には存在しないことは暴露されている。そこでアメリカは内戦を装うために形ばかり数十人の反アサド派武装集団を養成、トルコからシリアに送り込んだ。すると、速攻でアルカイダのヌスラ戦線に合流してしまった。こんな馬鹿な話があるか。


3. 2015年10月10日 07:26:03 : EHNodJa1EY
>わからないな。アル・ジャジーラがガセネタをつかまされた可能性が高いと思う。

資本がどこだと思ってるんだ? 正直だったのはイラク戦争までだ。


4. 2015年10月10日 07:34:07 : ONx6Mtbd2I
アル・ジャジーラをいまだに評価している人がいることに
ちょっと驚いてしまった
スンニ派贔屓の偏向報道機関に過ぎないよ

5. 2015年10月10日 10:01:57 : 99RnAvBr5s
アルジャジーラのスポンサーはカタールの王家だよ。

開設当初、タブーの多いアラブ中東でガンガン切り込んでいくことからアラブのCNNなどと持て囃されたが、スポンサーのカタール王家とカタールの政治状況については一切触れず仕舞いの姿勢は当初から疑問と批判がつきまとっていた。

アラブの春が始まって以降、アルジャジーラの報道姿勢は完全に欧米視点のそれと一致どころか率先して尖兵役を買って出ていた。
なにしろスポンサーがカタール王家であり、カタールはサウジと同じくアラブの春をアラブ側から領導しているのだから当然である。

アラブの春がリビアからシリアに火の手が移るとアルジャジーラの報道姿勢はさらに偏ることになる。

アルジャジーラのシリア報道は問題おおありなのだが、欧米や日本ではステレオタイプのアルジャジーラ信仰がやまない。
以下は岩上安身氏による国枝昌樹氏へのインタビュー。
国枝氏は元シリア大使を務めていた。

2013/09/06 アルジャジーラの"偏向" 元シリア大使が重要証言〜岩上安身による国枝昌樹氏インタビュー

https://www.youtube.com/watch?v=nylK-Gt39ms



6. 2015年10月10日 10:51:26 : Dkxr0R8hPY
ということで結局捏造情報に基づくロシアに対するネガキャンだった。

7. 2015年10月10日 17:15:05 : v1gbxz7HNs
空母はいなくなるわ、反政府勢力養成は中止するわ、これはもう勝負がついた。

米国 シリアの反政府勢力養成プログラムを中止
http://jp.sputniknews.com/middle_east/20151010/1015603.html


8. 2015年10月11日 00:18:35 : 853SLlFoRc
シリアには、アサド政権側、これに反対の勢力、ISイスラム国、の3つの勢力があるわけだがロシアの参戦により反政府勢力つまりアメリカの傀儡勢力が敗北しつうあるということ。

アメリカ、EUは長く続くアサド独裁政権を倒し自らの傀儡政権を作ろうとして反政府勢力を支援して軍事行動を起こさせたがそれが失敗しつつあるということだろう。

イラク、アフガンに続いてシリアでもアメリカは敗れつつある。ロシアはウクライナではもう不敗の体制を築いておりここシリアに介入してきた。


9. 2015年10月11日 01:22:02 : O4tC8uPNz2
プーチンは正しく見、正しく行動している。

北方領土でもこうあって欲しいのだが・・・


10. 2015年10月11日 09:07:07 : riwgxq1iJ6
卑怯なアメリカは自ら出陣することをやめ、同国人同士で殺し合いをさせる手段を選んでいる。無能な連中に武器を持たせ教育するというおぞましい発想がこのような事態が結果として起こった。プロフェショナルも大したことのない連中だ。プロとして自慢していたがさらに上を行くプロのロシアの一撃で、自らの命の危険を感じたのである。まさに敵前逃亡の絵巻である。こんないい加減なプロに日本の自衛隊が作戦司令本部に招いて頼っている。世も末である。

11. 2015年10月11日 11:28:01 : 7Wt4puc3Iw
アル・ジャジーラによると、カスピ海の海軍艦隊から発射した巡航ミサイル26発のうち4発はがイラン領内に着弾したとのこと。>>>
わからないな。アル・ジャジーラがガセネタをつかまされた可能性が高いと思う。
何故、イランからの情報がないんだよ。あそこは国境といっても砂漠だ。
情報はすぐ伝わる。なのに、ない。鵜呑みにできない。

なお、イラン国防省は、アル・ジャジーラの報道を否定した模様。
アメリカの心理戦ではないかといわれているな。


12. 2015年10月11日 13:47:33 : p9B89YgNYw
現地の政権を崩壊させる危険性をEUの人たちが認識してくれれば良いのだが、

ISは原理主義国家アメリカと双子の兄弟のように見える。

原理主義的性格からしてISはアメリカの出張所としか思えない。


13. 2015年10月11日 19:16:58 : aQq0UGoaxY
https://www.rt.com/news/317922-syria-week-russian-op/

ロシアが9月30日から始めた空爆が、テロリスト軍に1週間で相当ダメージを与えているようです。
米軍が携帯ミサイルをテロリストに与えたとしても、高空からの誘導爆弾攻撃には対応できないので、ミサイル発射と同時にスポットされて、ますます被害が増えることになります。
イスラエルとの国境はイラン革命防衛隊が封鎖しているようなので、しばらくはロシア軍のなすが儘になるでしょう。


14. 2015年10月11日 19:28:26 : pj0SCLgdbk
●ロシアのシリア空爆で明らかになった「米軍によるイスラム国支援」

http://i.mag2.jp/r?aid=a5617ce0e927bb

(編)シリア国民の間では常識? 日本人の知らないアメリカ黒幕説


15. 母系社会 2015年10月11日 21:38:03 : Xfgr7Fh//h.LU : 36CErBKroE
●7世紀に、ムハンマドがイスラム教を開くとイスラム教勢力は急拡大して、ヨーロッパのキリスト教勢力と対峙した。しかし、この対立は、宗教対立という姿をとっていたが、実際は狩猟採取段階後の人類の様々な生活様式を持つ文化集団を統治する支配者間の土地を巡る覇権争いだった。

支配者を倒せるのは他の支配者だけなので、支配者たちは離合集散を繰り返し、覇権を目指す。だから、しばしば同じ宗教勢力の支配者たちでも、現実の世界での利害対立が生じると宗教教義も変えて別の宗派となり、民衆の他の宗派への不信感を利用して、殺し合いをしてきた。

支配者間の土地を巡る覇権争いは、各文化集団を構成する民衆の他の文化集団への相互的違和感、不信感、恐怖観を利用して現在も続いている。パレスチナに移住したユダヤ人がパレスチナの砂漠に入植したら、パレスチナ問題は起きなかっただろう。イスラム教とユダヤ教の宗教対立のように見えるパレスチナ問題も、実態はパレスチナの豊かな土地を巡る現実的利害での争いであり、真の原因は宗教対立ではない。

近代以降、欧米の支配権は巨大資本が握るようになり、欧米の巨大資本はイスラム世界内部の利害対立を利用してイスラム世界に介入し、欧米の巨大資本と同盟を結ぶ勢力と、欧米の介入・分断支配に抵抗する勢力との対立が続いている。

●現在、世界にはイスラム教徒のスンナ派が約14億人いると推定されている。(シーア派は約2億人)「アルカイダ」系や「イスラム国」系の武装集団はスンナ派だが、仮に、彼らが世界中のスンナ派から1万人に1人の割合で戦闘員を動員できたと仮定した場合、14万人もの自殺攻撃も辞さない精鋭戦闘部隊を、彼らは組織できる計算になる。

また、彼らがタリバンのように、アフガニスタンとパキスタンで約3000万人もいる戦闘的民族(パシュトゥーン人)と連携した場合、ロシア軍や世界最強の米軍でも制圧できない。民衆に支持され、自殺攻撃も厭わない戦闘集団を制圧できる軍など、この世には存在しない。

「アルカイダ」系や「イスラム国」系武装集団は利害で動く犯罪組織ではなく、イスラム教系の思想集団である。

思想集団を解体できるのは思想しかないから、彼らへの対処はイスラム教徒にまかせるべきである。思想集団の核は思想であり、思想は現実世界が産み出す。だから、仮にシリアの「アルカイダ」系や「イスラム国」系武装集団を全員殲滅できても、彼らの思想を産み出した現実世界が続く限り、何度でも復活する。思想は現実世界の自覚=解釈だからだ。

しかも、欧米やロシアなどの外部世界がこれまでと同じように、武力介入してシリアの「アルカイダ」系や「イスラム国」系武装集団を制圧した場合、更に外部世界への憎悪は増大し、更に大規模に、更に巧妙に復活するだろう。

★欧米やロシアなどの外部世界は、イスラム世界への武力介入は止めるべきである。


16. 2015年10月12日 11:41:47 : fpt8itpB5Q
>善良で信仰に篤いIS戦士は殺されてもいいが
なんでこういう、ひねくれた表現をするのだろうな
読むのがうっとおしいから言葉遊びはやめてくれるか
10秒で読める文章を心がけてくれたまい

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