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英国の大学、中国との技術協力に疑惑の目 イランへのミサイル技術売却が疑われる中国人と関係か?
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投稿者 rei 日時 2015 年 6 月 26 日 09:36:39: tW6yLih8JvEfw
 

英国の大学、中国との技術協力に疑惑の目
イランへのミサイル技術売却が疑われる中国人と関係か?
2015.6.26(金) Financial Times
(2015年6月24日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

米、中国人の男に5億円の懸賞金 イランの弾道ミサイル計画を支援
2012年9月にイランの首都テヘランで行われた軍事パレードに登場した弾道ミサイル〔AFPBB News〕
 米国の当局が中国最大の軍用機メーカーとイランの弾道ミサイル計画との関係を捜査する中で、英国の有力大学と中国の宇宙航空産業との先端技術協力が詮索を受けている。

 中国の国営宇宙航空会社、中国航空工業集団(AVIC)の子会社である北京航空制造工程研究所(BAMTRI)は昨年、カール・リーの名前でも知られる李方偉氏が所有する会社との取引疑惑のために、米商務省の監視リストに掲載された。

 中国国籍の李氏はイラン政府にミサイル技術を売ったことで米国に指名手配されている人物だ。

 AVICおよびBAMTRIと軽量で強度の高い材料の開発を中心としたさまざまな航空宇宙技術を網羅する研究契約に署名した多くの西側組織・企業の中にインペリアル・カレッジ・ロンドンとバーミンガム大学が入っている。

 エアバスや親会社のエアバス・グループ(旧EADS)といった西側の航空宇宙企業とパートナーシップを組んだバーミンガム大学の研究プログラムは、BAMTRIが米国の監視リストに掲載される前に終了した。

中国との貿易、投資急拡大の落とし穴

 BAMTRIを巡る問題は、英国政府が進めた中国との貿易、投資急拡大の落とし穴を浮き彫りにしている。何しろ中国は原子力や通信といったセンシティブな英国産業に投資してきた。また、多くの関係企業の不透明さを考慮すると、デューデリジェンス(査定、実態把握)を行う難しさも明らかになった。

 インペリアルは2012年に開設された2つの研究センターでBAMTRIと協力していることを認めた。大学のウェブサイトは250万ポンドの財源を持つ同プロジェクトは、製造を改善するためのコンピューターモデリングと並び、「より軽量で強度の高い航空機部品の形成」を目的としていると書いている。

区別が難しいデュアルユース

 BAMTRIが米国の監視リストに入ったことを受け、プログラムの将来について問われたインペリアルは、技術協力は「より軽量かつ安全で効率の高い商用機の開発の助けになり得る新たな材料と製造法に関する機密扱いではない基礎研究を支援している」と述べた。

 両大学によって提供された技術がイランに渡ったり、大学が軍事的にセンシティブな製品やノウハウを提供したりしたことを示す証拠はないが、拡散問題を専門としているキングス・カレッジ・ロンドンの研究所「プロジェクト・アルファ」の調査は、そのような漏洩を防ぐ実際的な方法はほとんどないと指摘している。

 「AVICのビジネスモデルは軍民両用(デュアルユース)だ」。プロジェクト・アルファのアナリスト、ニック・ギラード氏はこう言う。

 「AVICは民間航空機メーカーであり、軍用機メーカーでもある。専門家でさえ、同社の事業の2つの側面を区別するのは難しい」

 さらに、BAMTRIには「懸念を招くようなレベルの不透明さ」があり、疑われている李氏との関係について説明する努力を行っていないと付け加えた。BAMTRIは1957年に設立され、研究所のウェブサイトによると、2011年に極秘兵器の開発認可を得た。BAMTRIとAVICはインタビューの要請を断った。

パキスタンのミサイル計画に関与した疑いも

 内部告発サイト「ウィキリークス」が公表した2009年の米国務省の公電によれば、米国当局者らは2006年に、BAMTRIの輸出部門がパキスタンが「シャヒーン」ミサイル計画のために精密機械を入手しようとした試みに関与したことを疑っていると述べていた。

 米国と英国の専門家らは、核拡散防止のための対イラン制裁の施行が緩いとして中国を批判した。イランはいくつかの国連軍縮協定に署名しているが、西側諸国34カ国が参加するミサイル技術管理レジーム(MTCR)には署名していない。

 米国は「中国の拡散者、李方偉を通じてイランの弾道ミサイルプログラムに(技術などを)供給した役割のために」(米国の声明)2014年4月に商務省の「エンティティーリスト」に掲載された9機関の1つにBAMTRIが入った理由を説明しなかった。

 米国企業がエンティティーリストに掲載されている企業に製品を輸出するためには特別な許可が必要になる。

 インペリアル・カレッジ・ロンドンは、契約に調印する前にAVICのデューデリジェンスを行い、プロジェクトのコンプライアンス(法令順守)について英国の輸出管理局(ECO)と連携したと述べた。

 ECOはインペリアルが2012年に局と協議したことを認め、「事実に関する助言」を与えたと述べた。インペリアルは「AVICおよびBAMTRIとの関係について、状況を監視し、ECOと連携し続ける」と語った。

 ギラード氏は、このエピソードは外国、特に中国のパートナーと研究や技術を共有することの潜在的なリスクを示していると指摘。「これが西側の大学が今置かれているコンプライアンス環境だ」と語った。

By Charles Clover in Beijing
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44148  

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コメント
 
1. 2015年6月28日 22:46:26 : QSZ0ityH9o
ところで アメリカは核兵器を持っている国を決して攻撃しない そうですね。
それならどこの国も核兵器を持ちたがるな。

北朝鮮、イラン。

イスラム国が持てばどうするんだろう。サウジアラビアの米軍基地は終わりになるが。


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