http://www.asyura2.com/15/warb15/msg/629.html
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(昨夜のN9)
〔勢いづくIS、新たな戦術とは〕
最前線で何が…対IS苦戦の理由は
ISと闘うクルド部隊の取材を通して、ISの新たな戦術が見えてきた。
ISが支配するモスルからおよそ25キロ、クルド部隊とISの最前線がある。1.5キロ先にはISが陣地を構えている。クルド部隊は、その2倍以上の兵力を抱えていても、苦戦を強いられている。その大きな理由は、ISによる自爆攻撃である。自爆攻撃は、どのように行われるのか。ISが公開した映像によると、車の運転席の後にたくさんの爆弾が積み込まれている。ISは車を相手の陣地に戦闘員ごと突入させる。そして自爆。
最近多く使われるようになったのは、装甲車のような車。前面に小さな窓があるだけで銃弾を跳ね返す分厚い鉄板で全体を覆っている。自爆攻撃の直後に一気に攻め込んで制圧するのがISの戦術である。先月ラマディを制圧したときは、大型トラックなど30台近くでっ自爆攻撃を仕掛け、中心部に攻め込んだと見られている。
ISは従来の自爆テロを大がかりに組織化し前線に導入、戦闘を優位に進めている。
クルド部隊の司令官「死ぬ覚悟でやってくるISの戦闘員と闘うのは本当に難しい。こんな戦いは初めてだ」
ISには外国人戦闘員が数万人いるとされ、自爆攻撃を志願する戦闘員は後を絶たないという。
自爆に失敗し捕えられた戦闘員(チェチェン人)「”自爆攻撃は戦闘で死ぬよりも高い価値がある”と教えられた。”殉教者になりたいか”と問われ”私がなる”と答えた」
最前線で何が…地元住民取り込むIS
さらに前線を取材するとISを抑え込むことの難しさがもう一つ浮かび上がってきた。前線の司令官は、外国人戦闘員はISの一部にすぎない、と強調。司令官「ここの戦闘員はほとんどが地元の住民だ」という。この地域の住民はISと同じスンニ派である。ISは住民を取り込み、戦闘員に仕立て上げているという。前線司令官「地元の住民は自分たちの土地を守ろうと激しく戦う。外国人の戦闘員だけならこんなに苦戦していない」
地元からISに加入した戦闘員に取材したが、ISは宗派対立につけ込み言葉巧みに戦闘に駆り出していた。
地元加入の戦闘員(20歳)「ISはシーア派の政府軍が我々スンニ派の地域に入ってきて悪いことをするというので戦った。ISから地元を守れと言われたんだ」
クルド部隊の司令官は、ISが地元の住民から一定の支持を受けている限り、モスルの奪還は困難だという。
司令官「モスルの人々は当初、ISを歓迎し協力した。モスル奪還に向けて最も大事なことは、地元の住民がISを拒否し、こちらに協力させるようにすることだ」
巧妙な戦略で勢いを盛り返すIS。今回の取材を通じてモスルの奪還、そしてISの壊滅は決して容易ではない現実が浮き彫りとなった。(報告:島崎浩)
・Re: イスラム国の兵士が滅法強いのは、そのほとんどが「死兵」化しているからと思われる〜米国に勝ち目はない
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/308.html
投稿者 仁王像 日時 2014 年 9 月 24 日 20:33:31: jdZgmZ21Prm8E
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