旧日本軍パイロットが戦後米国に送った日本空軍再建の嘆願書
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150607-00000014-pseven-life
NEWS ポストセブン 6月7日(日)16時6分配信

　日本人の多くは、戦前の日本軍と戦後の自衛隊は別物だと考えている。だが、実際に航空自衛隊の創設を担ったのは、旧日本軍の戦闘機パイロットたちだった。軍事ジャーナリストの井上和彦氏が上梓した、存命の日本軍エースパイロットたちが語る戦場秘話を集めた『撃墜王は生きている！』（小学館）より、その知られざる秘話を紹介する。

　＊　＊　＊
「B29を体当たり攻撃で撃墜しながら生還した」陸軍飛行第244戦隊の小林照彦戦隊長は、戦後は民間人となったが、日本の国土防衛を在日米軍に頼っている状態を非常に憂えていた。日本の国民と国土は、日本人の手で守るべきだとの思いに駆られたのであろう。

　昭和27年3月22日、小林氏は民間人の立場ではあったが、米極東空軍司令官宛に「日本人空軍部隊創設請願書」なるものを提出した。日本空軍再建を申し入れたのである。

　その内容は、千恵子夫人の著書『ひこうぐも』（光人社）に綴られているので一部を紹介しておこう。

〈現在の国際情勢及び日本の置かれている立場に就いては今更申し上げるまでもなく、既にご承知の通りであります。

　空軍、就中防空戦斗隊は、日本の防衛、延いては自由世界の防衛に欠くべからざる要素であります。我々は現在の非常事態に直面して、我が国の国防を貴軍にのみ依存して、安閑たり得ないのであります。即ち、現在我々は貴空軍の厚き友情と、信頼と、そして絶大なる援助庇護の下に、実に平穏に幸福を享受して居るのでありますが、我々は貴空軍の血の犠牲に於いて我々の安全を図る等のことは到底忍び難いところであります。斯くて我々は、自ら進んで、貴空軍と協同して、これが防衛の一翼を担わんものと熱望する次第であります〉

　この内容は、すなわち航空自衛隊の創設主旨であり、同時に、現在でも変わらぬ航空自衛官の志そのものではないだろうか。小林氏は、航空自衛隊の生みの親の一人といえるだろう。

※井上和彦・著／『撃墜王は生きている！』より

コメント
1. 2015年6月07日 17:29:27 : w3M1BHSquE >日本空軍再建を申し入れたのである なんですかそりゃ？　日本に 空軍なんてものは 元々存在しておりません 元々ないものを どうして“再建”と言えるのか、理解に苦しみますな　┐(−､−)┌
2. 2015年6月07日 20:45:20 : pcuTeASnDM また井上か
3. 2015年6月08日 19:36:21 : nJF6kGWndY >陸軍飛行第244戦隊の小林照彦戦隊長 >日本空軍再建の嘆願書 上にあるとおり、日本人空軍部隊創設請願書であって日本空軍再建ではないな まあ、共産化の波や朝鮮ベトナム戦争なければ、日本の復興と先進国入りもなかったろうが こうした草の根の旧軍人や、多くの旧技術者がいたことも、急速な経済復興や再軍備に有利に働いたことも間違いは無いな
4. 2015年6月09日 14:12:54 : lXGrF7OLvM >>3. 2015年6月08日 19:36:21 : nJF6kGWndY ＞共産化の波や朝鮮ベトナム戦争なければ ＞日本の復興と先進国入りもなかったろう ＞間違いは無い そりゃ違うだろ！　完全に間違ってる。時代錯誤して現実を謝ってるのか。 よく考えろよ、今時の高学歴社会の日本人のレベルは技術の目的を理解する能力があるだろ。 戦時下の思想教育や学問と全く関係ない今の日本人の方が先進国レベルそのものを維持してる。 それに戦後の戦勝国が戦争継続した経済波及効果で日本が生き延びたとする認識は人徳少なしだ。
5. 2015年6月09日 16:46:32 : w3M1BHSquE まあ、すぐ隣での朝鮮戦争の特需が 日本経済の復興の キッカケを作った事は事実と言えるが それはあくまでキッカケで 主要因とは言えないし　ベトナム戦争に至っては 日本に経済効果は僅かだった （もしも経済効果なるものが あったとすれば、タイや豪州などが経済大国になっていなくてはおかしい） 戦争による経済刺激など ほんの一時期でしかも限定的な分野しか刺激されず むしろ戦争後の反動の方が大きく、全体的には かえってマイナスになる事も多い 朝鮮戦争やベトナム戦争などなくても、日本は経済大国になった事は変わらないと思います。
6. 2015年6月09日 19:52:00 : rbNFCYYwVE しばしば登場する、陸軍の２４４航空隊というのは、大本営発表でもＢ２９、Ｆ６Ｆの撃墜の記録はありますが、Ｐ５１を撃墜した記録はありません．Ｐ５１相手ではやられっぱなしです． Ｐ５１はＢ２９の護衛、つまり空戦専門でやってきたと考えられますが、Ｂ２９は言うに及ばず、艦載機のＦ６Ｆもおそらく爆撃を含む攻撃を目的にやってきたのでしょう． 他の目標を攻撃しようとしている敵を、待ち受けていて有利な体勢から攻撃すれば、なんとか撃墜できたけれど、初めから自分たちと戦うことを目的とした相手、Ｐ５１には全く歯が立たなかった、と言うのが現実らしいです． そのために、戦闘機同士の空戦を止められていたのに、八日市で命令を無視してＦ６Ｆを攻撃し、また損害を出してしまい、２、３機撃墜を１０機撃墜と過大な戦果報告を行って責任逃れをやったのが、小林照彦戦隊長です．

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