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(Japon: des lettres de kamikazes de la guerre du Pacifique à l'Unesco?: RFI)
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20150514-japon-lettres-kamikazes-guerre-pacifique-unesco/
日本|歴史
発表 2015年5月14日・更新2015年5月14日14:34
日本:太平洋戦争のカミカゼたちの手紙はユネスコに受け入れられるか?
記者 フレデリック・シャルル
AFP PHOTO / Shingo ITO
南日本のある都市では、太平洋戦争(1941〜1945)のカミカゼたちの遺書をユネスコ世界遺産に登録するよう強く望んでいる。去年の最初の試みは失敗したが、霜出勘平(しもで・かんぺい)・南九州市長は諦めていない。日本では自国の史実に則して戦争を記憶する作業が始まっているが、市長はユネスコがこれらの手紙を受け入れるよう説得したいと強く考えている。
かつてカミカゼ飛行士たちの基地の1つがあり、現在は彼らを記念する博物館と神社を抱える街・知覧に近接する都市・南九州の霜出寛平市長にとって、この請願はカミカゼたちの歴史遺産を称賛する試みでも物語る試みでも正当化する試みでもない。
300通以上の遺書−一部には飛行士たちの血で書かれたものもある−を収集することにより、市長は太平洋戦争という蛮行の証言としたいだけだ。実際、カミカゼ、つまり、« vents des dieux »(「神々の風たち」)との異名をとる10,000人近い若い飛行士が、米国との戦争が日本に不利に展開し始めた1944年から1945年の間に、そのようにして自殺作戦で死亡した。
250kgの爆弾を抱えて米国の軍艦に体当たりするために使われた零戦は空飛ぶ棺桶となった。攻撃の成功率はフィリピンで15%を、沖縄近海でも20%を上回ることはなかった。
狂信的でなかったカミカゼたちもいた
しかし、全ての飛行士が狂信的だったわけではなく、自発的だったわけでもない。2001年9月11日の攻撃以降、外国人からは実際にテロリストと混同されてきた。今なお存命の最後のカミカゼ飛行士たちはこのことに憤慨せずにいられなかった。彼らが生き延びたのは飛行命令を受け取る前に敗北が不意にやって来たからだった。
彼ら曰く、テロリストは憎悪から行動し市民を標的にする。カミカゼ飛行士は軍人だった。だから、命令を遂行し軍隊をその目標とする。しかも、カミカゼ飛行士の遺書は狂信的な遺書とは全く異なるイメージを与えている。尤も、中には確かに狂信的なものもあるが。
サムライの時代から、日本の武人たちの名誉規範に自殺攻撃の伝統があったわけでは決してない。カミカゼ飛行士たちは出撃前に公式な遺書の作成を義務づけられていた。自分たちは「大義」のために死にに行くということを書かなければならなかった。しかし、彼らは基地の職員に家族に宛てた最後のメッセージを渡した。そして、その1通にはこう書かれている。「本当は天皇のために死にたくない」と。
研究者たちはこの手紙に考え込む
10年ほど前、米国と日本の研究者たちは、南九州市長がユネスコに届けたいと考えたカミカゼたちの遺書に考え込んだ。人類学者の大貫ティエルニー恵美子氏は自著カミカゼ・ダイアリーズの中で、カミカゼたちの秘密の手紙や日記から彼らの生活の様々な側面を再構築している。「私には日本が犯した残虐行為をなかったことにするつもりはないが、カミカゼたちは最悪の悲劇に引きずり込まれた人間の弱さの1つの例証となっている」と、彼女は書いている。
日本がカミカゼたちを称賛していると非難する中国の圧力を受け、ユネスコはこれらの手紙をユネスコ記憶遺産に加えることを拒否している。1970年代、日本の文学や映画はカミカゼたちの物語を国家主義的に、あるいは、感傷的に扱った。しかし今日、カミカゼたちから政治色は払拭されている。
これらの手紙から、歴史家たちは飛行士たちの内奥にある真実を調べている。カミカゼたちが遺した日記には、カント・ゲーテ・ルソーの引用がある。一部には理想主義やロマン主義があり、また時折マルクス主義やキリスト教主義を見かける。彼らは生きることの意味を自問していたのだ。
そういうわけで、今度はユネスコがこのカミカゼたちの遺書を受け入れなかったことについて自問する番だ。
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(投稿者より)
RFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。
"kamikaze" 「カミカゼ」、「特攻隊員」とはせずにそのまま「カミカゼ」としました。欧州のニュースでは毎日のように聞く言葉ですが、その意味合いについては記事に書かれた通りでいいと思います。
去年、この遺書がユネスコに拒否された顛末は、フランス24の記事の翻訳を「阿修羅♪」に投稿してあります。
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