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安易に売るべきではない日本の潜水艦「先端技術」 日本の国益に適する輸出先はどこか?
http://www.asyura2.com/15/warb15/msg/527.html
投稿者 rei 日時 2015 年 5 月 14 日 09:42:32: tW6yLih8JvEfw
 

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43754
安易に売るべきではない日本の潜水艦「先端技術」
日本の国益に適する輸出先はどこか?
2015.5.14(木) 北村 淳
先端潜水艦技術は国家最高機密の1つである。海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦「そうりゅう」SS501(写真:防衛省)
 ゴールデンウィーク明けの5月7日、時を同じくして日本に“関係する”潜水艦の話題が浮上した。

 まず韓国海軍は、214型攻撃潜水艦の6番艦である「柳寛順」を進水させた。韓国で「孫元一」級潜水艦と呼ばれている214型潜水艦は、ドイツのホヴァルツヴェルケ=ドイツ造船が開発した輸出用の潜水艦である。沿海域での運用を想定しているドイツ海軍用の212型潜水艦を遠洋での長期作戦行動にも適応するように大型化したもので、韓国内でライセンス生産されている。

 この潜水艦は、朝鮮の女性独立運動家である柳寛順(1902〜1920年)にちなんで命名された(ちなみに、同型潜水艦の3番艦名は伊藤博文を殺害した「安重根」である)。韓国当局によると「日本の植民地支配に抵抗し、自由と独立を叫び祖国の闇を照らした柳寛順の民族愛の精神が、祖国の海を守る最新潜水艦として復活した」との触れ込みである。

 命名はともかく、アメリカ海軍の東アジア戦略家の間では、韓国当局の潜水艦運用構想に関して、以下のような疑義が生じている。

「韓国当局は北朝鮮の脅威を封じるために潜水艦戦力を強化すると称しているが、大型の外洋型潜水艦を欲しているのは、他の目的があるということなのか?」

「比較的強力な214型潜水艦を用いれば、中国海軍北海艦隊の作戦行動を、ある程度は抑制することができる。しかしながら、韓国とともにアメリカの同盟国である日本に対して中国海軍が現実的脅威を加えた場合に、韓国政府がそのような行動に出る可能性は低いと考えざるをえない。何のための214型潜水艦なのだろうか?」

214型攻撃潜水艦(Wikipediaより)
オーストラリアの次期潜水艦選定に日本が参加

 続いてオーストラリアの潜水艦選定に関する話題である。

 かねてよりオーストラリア当局は、日本、ドイツ、フランスに対してオーストラリア海軍の次期潜水艦選定手続きに参加するよう要請していたが、韓国の「柳寛順」が進水したゴールデンウィーク明け、日本政府はオーストラリアへの最先端技術提供を前提とした選定手続きへの参加の意向を明らかにした。

 現在、オーストラリア海軍は、スウェーデンのコックムス社が開発した6隻の「コリンズ級」攻撃潜水艦を運用している。周辺海域が広いという地理的理由と、敵の脅威を自身の海岸線からできるだけ遠方の海域(たとえばインドネシアやフィリピンなどの島嶼海域の海峡部)で除去するという戦略的理由から、オーストラリア海軍はできるだけ大型の潜水艦を欲している。

 ただし、オーストラリア自身は潜水艦開発建造能力を保有していない。そのため、海外からの輸入あるいは共同開発に頼らざるをえない。

 オーストラリアの潜水艦運用構想に適しているのは攻撃原子力潜水艦であるが、同盟国アメリカといえども国家最高機密の1つである原潜のオーストラリアへの輸出は不可能に近い。一方、原潜に代わる大型の高性能通常動力潜水艦ならば、輸入あるいは共同開発を見込める。そこで、そのような潜水艦建造能力を持つ友好国であるドイツ、フランス、そして日本に声をかけたのである。

先端潜水艦技術は国家最高機密の1つ

 オーストラリア海軍の欲している通常動力潜水艦に最も適合しているのは、海上自衛隊が運用中の「そうりゅう」型攻撃潜水艦であることは異論を待たない。ただし、国際海軍常識にしたがうと、日本が現行の主力潜水艦技術を、いくら友好国に対してとはいえ、そうたやすく提供するとは考えにくい。

 もっとも、オーストラリアが次期潜水艦選定を模索し始めた数年前には、日本は武器輸出三原則が存在していたため、「そうりゅう」型潜水艦の輸入あるいはその技術移転は望むべくもなかった。オーストラリア海軍にとっては、幸運にも安倍政権が武器輸出禁止三原則を転換し、兵器や軍事関連技術の輸出解禁政策に踏み切ったため、日本の潜水艦あるいは潜水艦技術を入手できる可能性が生じたのである。

 しかし、上記のように、国家最高機密の1つである最先端潜水艦技術を積極的に外国に(この場合、当然のことながら同盟国や友好国に限られる)提供しようという国家が存在することは想定しにくい。おそらくオーストラリアにしても、すんなり日本政府が「そうりゅう」型潜水艦の先端技術を提供するとは考えてはいなかったと思われる。

 しかし、日本政府は安倍政権が打ち出した「防衛装備移転三原則」の実施を急ぐためなのか、最先端潜水艦技術の提供という国際的には稀有な方針を積極的に推進しようとしている。

 オーストラリア海軍はともかく、アメリカ海軍関係者には、このような日本政府の「潜水艦先端技術売り込み」方針に驚きを隠せないものが少なくない。「神以外はすべてを疑え」をモットーにする米海軍情報部の関係者などは次のように指摘している。

「いくらオーストラリアが友好国であるといっても、つい最近には親中派が政権を担ったこともあるオーストラリアに最先端潜水艦技術を提供することの危険性を、日本は考えるべきではなかろうか?」

「アメリカにとって日本は重要な同盟国ではあるものの、原子力潜水艦を日本に提供することは極めて困難だ。海自のAIP潜水艦(「そうりゅう」型潜水艦)技術は、日本にとってはアメリカの原潜技術に匹敵する。日本政府は最先端潜水艦技術の重大性を正しく認識しているのだろうか?」

東南アジア諸国に輸出するほうが日本の国益にかなう

 米海軍関係者が指摘するまでもなく、日本の潜水艦技術陣が培ってきた、「日本国防技術の宝」とも言える最先端潜水艦技術を“気前よく”オーストラリアに提供するのは、海千山千の国際軍事社会においてはあまりにも“お人好し”に過ぎる、特異な風景と言わざるを得ない。

 その最先端潜水艦技術は、一歩間違えば海上自衛隊の主力潜水艦を危殆(きたい)に瀕せしめかねない。そんな技術を他国に提供するくらいならば、同じ潜水艦分野でも一世代前の潜水艦や技術を輸出したほうが国防上安全であることは言うまでもない。

一世代前の海自潜水艦でも台湾や東南アジア諸国には強力な助っ人になる(おやしお型潜水艦「いそしお」SS594、写真:海上自衛隊)
 もちろん、オーストラリアに「そうりゅう」型潜水艦関連技術を提供したり、共同開発を実施することにより得られる利益もある。その利益を日本自身の潜水艦調達に投入することで、海自の潜水艦戦力の強化が図れるかもしれない。しかし、オーストラリア海軍の調達予定数は6隻であり、上記のような危険性と利益衡量(こうりょう)すると、日本にとって決定的に“美味い話”ということにはならない。

 このような経済的見返りに着目するならば、海自の一世代前の潜水艦をアメリカ経由で台湾に供与したり、シンガポール、インドネシア、マレーシアそれにベトナムなど東南アジア諸国に輸出したほうが、日本にとっての経済的効果は大きい。

(アメリカは台湾に通常動力潜水艦8隻を供与する約束をしているが、アメリカ自身が通常動力潜水艦を建造する技術を持っていないため、その約束が長らく実現できない状況が続いている)

 戦略的に考えても、オーストラリア海軍の潜水艦戦力が強化されるよりは、台湾や南シナ海周辺の日本にとって友好国の潜水艦戦力が強化されるほうが、「南シナ海を縦貫するシーレーンの自由航行を中国海軍の魔手から防御する」という日本の国益により直結する。

 日本政府は躍起になってオーストラリアに最先端潜水艦技術を売り込もうとしているのであるから、やや古い世代の潜水艦やその技術を輸出することに関しては、全く国内的な問題はないはずである。したがって、日本の防衛に“より直結”するとともに経済効果も大きい台湾や東南アジア諸国への潜水艦輸出を、オーストラリアへの技術移転より優先させたほうが、日本の国益に資することは明らかであろう。  

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コメント
 
01. 2015年5月14日 17:21:14 : w3M1BHSquE
武器を売る事の是非は別として、日本の技術がいくら高かろうと コストまで高いのでは話にならん
新幹線が その技術の高さを認められながらも、なかなか輸出が成立しないのは そのコストの高さだろう
要するに 「オーバースペック」 あまりにも安全性に労力を掛け過ぎるシステムに疑問が持たれる訳で
広大な外国の国土には採算が合わない事が 最大の原因

武器兵器の分野になると なおさらの事、日本の軍事技術は 輸出を前提として開発されておらず
コストパフォーマンスなんて考慮されていないのは仕方の無い事でしょう。

安倍首相の単細胞的な思考では、「我が日本の高い技術なら 飛びつく国は多いだろう 引く手あまただ」
と、考えているのだろうけど 考えが甘い

外国から、「買ってもらえる兵器」 を開発できるようになるまでは
相当長い年月を必要とするだろうと、私は思いますがね。


02. 2015年5月14日 18:56:02 : C3lq0gpU9A

  何が最先端かは相手には分からないのだから、「これが最先端です」と言っておけばよいのでは?


03. 2015年5月14日 23:17:29 : aQq0UGoaxY
東南アジアの国々は、ロシアのキロ級潜水艦を買えば性能が良くて安い艦を手に入れる事が出来るよ。
兵装の種類も多いし使い勝手は悪くない。
中国はベトナムの領海を恐々通り抜けることになったね。

プーちゃんと交渉すれば物々交換も出来るかもよ。


04. 2015年5月15日 12:17:30 : lXGrF7OLvM
潜水艦の技術はその使用目的が軍事的に限られるのであれば人類の宝の持ち腐れのようなものだ。

既に航空技術は軍事・輸送から人間の移動手段として発展を遂げており、潜水艦などの海中を航行する移動手段は、地球上で海洋が陸地を大きく上回る面積を有するという特徴から、その利用価値は無限に近いほど大きいと言えるだろう。

そもそも現在の自公政権は軍事技術を輸出するという方針のようだが、技術を切り売りすることは技術を発展させることを放棄するようなものだ。
それが発展段階の技術であればあるほど、仮に決められるその時価は有って無いようなもので、技術の完成段階から見ればタダに近いとする判断と現段階の最高技術という判断との間に置かれ、時の流れが技術の価値を失わせるという性質の問題に直面せざるを得ない。

日本は軍人の下手なソロバン勘定のようにではなく、国際的な海洋開発の分野まで視点を広げ、潜水艦の技術も民需転用の分野まで視野を拡大し、その経済波及効果を予測しておく価値はあるだろう。

日本の潜水艦技術もただ単に大きいとか飛行機を積めるとか、そういう問題だけ捉えて高いと評価するのは自画自賛に近い愚かさがあり、潜水艦の性能に関わることもなく沈んで浮き上がらないようなものはタダより安くても利用価値は評価されることもない。

猿真似に始まった日本の技術を輸出するなど論外な問題である。
結果的にどうせ技術を海外に流出させることにしかならないだろう。

世界との協調性を保って更なる技術開発に必要とされる技術立国としての立ち位置を選択し見失うってはならない。


05. 2015年5月15日 13:39:04 : 6RvWO7E8Us
移動手段としての潜水艦の技術って民間でそんな需要があるかな?

06. 2015年5月15日 18:08:06 : w3M1BHSquE
潜水艦の持つ 「価値」 とは、ただひたすらその“隠密性”にある

したがって、移動手段としては何の価値も無い ただ遅いだけである (水上艦艇の半分以下の速度)
偵察 隠密工作 奇襲攻撃 あくまでも軍事もしくは諜報や 破壊活動においての価値しかない。


07. 2015年5月15日 22:45:01 : sVK0XxDTpI
まず原発を売りまくることはやめなさい。

それとシンガポールは中国人の国。他の東南アジア諸国も経済を握っているのは中国系住民。

インドネシアはほとんどがイスラム教徒、マレーシアも過半数がイスラム教徒。
フィリピンはほとんどがキリスト教徒。

日本が−、日本がー、とわめいているばかりの奴の友だちはどこの国にもいない。


08. 2015年5月16日 01:55:50 : lXGrF7OLvM
潜水艦の価値は海に潜れること加え、陸地と海底を往復移動できること。
月面基地より海底基地の方が遥かに現実的で二百海里水域で養殖するより鯨の人工授精など利用価値は限りない。
その前に海洋探査は必要不可欠だから、世界の軍用潜水艦はいらなくなり、変わって数万隻もの海洋探査線が最初に必要だ。

地球上の資源は陸より海底に多く存在すると考えられるは、海は広いな大きいなだから。
漁業だって海上に漁船を浮かべて漁師が漁業としてやる時代は長続きしないだろう。
ま、潜水艦でやれば魚に逃げられるかもしれないが。

日本の軍用潜水艦は潜ったら最後、永久に浮かび上がらない技術として世界に知れ渡ってる。
要らねえし。

hahahahahahahahaha



09. 2015年5月16日 02:49:17 : BoHPrO7pAG
>>08

水圧の問題があるよ。確かに海は広いし大きいし資源も豊富だが、人間が水圧に耐えるためには分厚い装甲が必要なのだ。人工水肺ではせいぜい20mくらいしか潜れない。潜望鏡深度である。

水圧が高くなるにしたがってわずかな機械や人為ミスでも命に関わるような大事故になる可能性がどんどん上がっていく。深海での作業はまさに命懸けだ。潜水艦が事故を起こせば大抵乗組員全員死亡が相場である。どこの民間会社にそんなリスクを犯せる体力があるのか。

ちなみに太平洋戦争中日本の潜水艦の攻撃によりアメリカはかなり損害を受けていた。三発目の原爆を積んでいた巡洋艦も日本の潜水艦に撃沈された。空母や戦艦に大部分の資源を回していたにしてはなかなかの戦果であった。だから卑下するほどでもない。しかし残念ながらアメリカ潜水艦の方が活躍して日本の商船をほとんど沈めてしまった。


10. 2015年5月16日 10:09:21 : lXGrF7OLvM
>>09. 2015年5月16日 02:49:17 : BoHPrO7pAG
>水圧の問題がある
そうだったよな、でもそれこそ潜水艦の技術があるじゃないか。
潜水艦は移動するから海底基地に取って代わる。
小型潜水艇の開発ともなれば1万メートル海底の深海探査で地球の資源探査はほぼ完了する。

>人工水肺ではせいぜい20mくらいしか潜れない
>潜望鏡深度である
潜望鏡を使って人間の目で見て敵がいないことを確認しても魚釣りしかできないだろ。
今の時代では魚雷か大陸間弾道弾を撃つしか能がない潜水艦は無用の長物化してる。

>深海での作業はまさに命懸け
>潜水艦が事故を起こせば大抵乗組員全員死亡
>どこの民間会社にそんなリスクを犯せる体力があるのか
国際協調して使えない軍事目的の潜水艦を削減して、技術協力に方向転換すれば莫大な経済波及効果の恩恵を分かち合うことは可能になる。
とりあえず海洋周遊魚のマグロの人工孵化などの技術を確立するには、マグロと水中競争して記録更新の実績が必要になるかもしれない。

海底資源の採掘だってロボット化と無人化で人的被害は回避可能。
その為に今の若者は世界ロボコンなどで頭脳を磨いているじゃないか。
潜水艦を軍事にしか利用できない低脳人間は姿を消しつつあるのが現実だ。

>ちなみに太平洋戦争中日本の潜水艦の攻撃によりアメリカはかなり損害を受けていた
>しかし残念ながらアメリカ潜水艦の方が活躍して日本の商船をほとんど沈めてしまった
あの戦争は黙して語らんだよな。
俺の胸も最大深度に耐え切れず、きしみ音を立てるんじゃないかと思うほど締め付けられそうだ。
技術は敵味方を分けないで九平だが、敵味方を作るのが好きな人間に使われるのは嫌がってるだろ。
永久に浮上しない潜水艦だけじゃなく、観戦も航空機さえもだ。
人間が技術の使い方と使徒を間違ったんでは技術を語る資格がないだろうし、輸出入などもってのほかほか。

>・・・・・
他に何でもいいから、疑問を感じたら良いアイデアでも考えてくれって感じだよな。


11. 2015年5月16日 10:14:12 : lXGrF7OLvM
>>10. 二文字訂正

技術は敵味方を分けないで公平

たびたびすまんっっ!


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