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イラク中部ティクリートで6日、過激派組織「イスラム国」(IS)に殺害された兵士とみられる遺体が埋められた場所で敬礼するイラク軍兵士。昨年、1700人にのぼるイラク軍兵士が虐殺されたとみられ、医師団はフセイン元大統領宮殿の敷地などの捜索を始めた=ロイター
イラク政府軍が過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還した中部ティクリートで、計数百人分の遺体を埋めたとみられる穴が複数見つかった。ISが昨年6月に近郊の軍基地で拘束した兵士の遺体とみられ、最大1700人分にのぼる可能性がある。国連の報告書に住民の証言として記載されていた大量虐殺を裏付けるものだ。
イラク政府によると、遺体を収めた穴はティクリートで11カ所確認された。うち8カ所はISが拠点としていたフセイン元大統領の宮殿の敷地内にある。政府の人権省が6日に掘り出す作業を始めた。遺体は手を縛られた状態で見つかり、傷みが進んでいるという。
ISは昨年6月、ティクリートを制圧。イスラム教シーア派のイラク軍兵士1700人を処刑したと主張していた。覆面姿の男たちが捕虜をトラックで運ぶ様子や、捕虜を並べて背後から発砲している様子の写真も、当時公開された。
イラク政府は昨年から2200人以上が行方不明になっているとして、確認作業を進めている。
この件は3月、国連人権理事会に提出されたISによる人権侵害についての報告書に盛り込まれている。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)がまとめた報告書では、ティクリート近郊の基地「キャンプ・スペイサー」の「イラク軍将兵ら約1500人から1700人が拘束されるか、降伏した直後に処刑された」ケースとして言及され、「基地の周囲の通りや、ティクリートの一部地域に多数の死体があった」という目撃者からの聞き取り結果が記載された。
この事件について、ピレイ前国連人権高等弁務官は昨年6月、「明らかに組織的な、冷血な処刑がティクリート地域の各所で行われ、戦争犯罪にあたる」と非難。9月には、ムラデノフ前国連事務総長特別代表(イラク担当)が「証拠はISの手によって数百人の命が奪われたことを示唆している」と述べ、責任追及の必要性を強調していた。(ドバイ=渡辺淳基、ジュネーブ=松尾一郎)
http://digital.asahi.com/articles/ASH475SDJH47UHBI01T.html
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