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件名:テロ組織ISISの武器と資金の支援者
日時:20150405
媒体:IRIBイランイスラム共和国国営放送・国際放送ラジオ日本語
周波:15290KHz(19mb)13660KHz(22mb)日本時間 22:20〜23:20
出所:http://japanese.irib.ir/iraq/item/53576-%E3%83%86%E3%83%AD%E7%B5%84%E7%B9%94isis%E3%81%AE%E6%AD%A6%E5%99%A8%E3%81%A8%E8%B3%87%E9%87%91%E3%81%AE%E6%94%AF%E6%8F%B4%E8%80%85
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これまで2回に渡り、テロ組織ISISの構成と、この組織の誕生への西側やその地域の同盟国の関与についてお話ししました。
今夜の番組では、西側とその地域の同盟国であるトルコ、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦が、ISISの結成と、シリアやイラクでのテロ行為のための武器の供与にどのような役割を果たしているかについてお話しします。これによって、テロとの戦いを主張する西側諸国が、世界最大のテロ組織の結成と装備にどのように関与しているかが分かるでしょう。
実際、世界各地から集まってくる戦闘員を訓練し、その資金や武器を確保するには、一つの統一の取れたネットワークが必要です。それがなければ、ISISがわずかな期間に、シリアとイラクの大部分を占領することは不可能だったでしょう。ISISの資金源は、主にサウジアラビアの王子たちであり、カタール、アラブ首長国連邦、クウェートを通してISISの手に渡っています。武器を確保するため、テロリストが使用する資金の一部は、西側諸国の金融機関に振り込まれています。
ドイツの大学のアラブ世界研究所の所長は、「サウジアラビア、カタール、クウェート、アラブ首長国連邦などのペルシャ湾岸のアラブ諸国が、ISISへの最大の資金提供者である」としています。ワシントン近東政策研究所のロリ・プロトキン・ボガート研究員は、ISISへのサウジアラビアの資金提供について、次のように記しています。
「外国は、シリアで活動するテロ組織に資金援助が渡ったことを確かめるために、サウジアラビアの提供者に対し、その資金をクウェートに送るよう求めている。なぜならクウェートは、ペルシャ湾岸諸国の中でも、テロ組織への資金引渡しにおいて最も信頼できる国だからだ」
ボガート研究員によれば、ISISは、サウジアラビアから資金援助を受けている一方で、原油や武器の密輸、文化財の強奪、賄賂や窃盗などの独立した資金源も確保しています。一方でトルコは、原油を密輸し、ISISに資金を提供する上で最大の役割を担っています。そのため、ISISに対抗する方法の一つは、このテロ組織の資金源を絶つことです。しかし、アメリカをはじめとする西側諸国が結成した対ISIS連合は、ISISへの資金援助を断絶しようとしていません。このことは、彼らが真剣にISISに対抗する意思がないこと、対ISIS有志連合の結成は、世論を欺くためのものに過ぎないことを示しています。
ISISの武器の供給源を知れば、ISISが、どの程度、西側とその地域の同盟国、トルコやサウジアラビア、カタールやアラブ首長国連邦によって作られた組織であるかが分かります。シリアやイラクの政府軍や義勇兵が、ISISによって占領された地域の解放のために行ってきた作戦の中で、中国やロシア、アメリカやシオニスト政権イスラエル、一部のヨーロッパの各種の兵器が見つかりました。ロシアや中国の兵器は、主に、ISISが、シリアやイラクの広い地域を占領した後、基地から盗み出されたものです。しかし、西側の兵器は、彼らが直接、あるいは間接的にISISに供与した兵器です。
アメリカの外交誌フォーリンポリシーは、昨年10月、ジェフリー・スミス氏の署名で、ISISの武器の供給源に関する報告を発表しました。ジェフリー・スミスは、「ISISはどこから武器を手に入れているのか」と題するこの報告の中で、次のように記しています。「ISISがイラクやシリアで使用している武器の多くは、アメリカのものだ」
この報告では、次のようにあります。「武器を管理する独立した機関は、ISISが、アメリカをはじめとする21か国で製造された武器や爆薬を使用していることを示す情報を集めた」
一部の報告は、ISISの収入源が、石油の他にもあり、それは、中東の戦争で利益を得る企業や仲介者から武器を購入することができるほどのものであることを示しています。また別の調査では、ロンドンの独立した兵器調査団体が、紛争地域の兵器の種類や出所を特定するため、専門家団を現地に派遣し、それに基づいて新たな情報を発表しました。この団体の報告では、昨年7月から8月にかけてイラクの北部とシリアで発生したISISとクルド人勢力の紛争で収集された爆薬や銃弾1700発以上の出所が示されており、そこでは、「アメリカもまた、ISISへの主な武器の供給国であり、323発の銃弾や爆薬がアメリカ製だった」としています。
国連も、ISISへの武器の供給源に関する報告を発表しました。それは、ISISの兵器庫が、様々な国の各種の兵器で溢れていることを物語っています。この報告では、ISISの兵器庫の規模が指摘されています。国連の調査員たちは、その兵器庫が存在する範囲や規模、数などに注目し、ISISは最も活発なテロ組織の一つで、その活動は広範囲にわたるとしています。国連の調査によれば、ISISの兵器庫には、T55、T72戦車、アメリカ製の地対空ミサイルを搭載できる軍用車両、短距離対空砲などがあります。
ISISの戦闘員の多くは、リビアや中東の紛争国において、戦争の経験を持つ好戦的な人々です。しかし、アメリカやヨーロッパ、一部の東アジア諸国からISISに加わる人々は、そのような経験を持たず、最新の兵器を使用するためには訓練を受けなければなりません。彼らをどのように訓練するのか、その方法は、ISISの装備と立場の強化に、欧米とその地域の同盟国が関わっていることを示しています。
昨年、イラク北部の都市モスルの近郊で、トルコ人将校数名が拘束されました。彼らは、ISISのメンバーが、イラクでの作戦のために訓練され、その訓練が、トルコの将校の監督のもとで、トルコにあるインジルリク基地で行われたことを明らかにしました。インジルリク基地は、アメリカが国外に持つ基地の中でも最大規模のものです。アメリカは、この基地におよそ90発の核爆弾を保管しています。ISISのメンバーは、そのような重要な基地で訓練を受けていたのです。この他、トルコ南東部の都市、ガジアンテップでも、ISISのメンバーの訓練が行われています。少し前に、イラクの新聞、アッサバーは、消息筋の話として次のように報じました。
「アブバクル・バグダディとISISのもう一人のメンバーは、少なくとも2年間、これらのキャンプで軍事訓練を受けた。彼らはまた、イスラエルの航空機を利用してイスラエルを訪れ、この政権の治安関係者と会談している」
シオニスト政権の軍と諜報機関モサドが、ISISの訓練に関与していることを示す報告は数多くあります。この訓練は、自由な軍への支援という形で行われていますが、実際は、ISISを強化するためだけのものでした。イスラエルのニュースサイト・デブカは、これについて、アメリカのCIAによってヨルダンで訓練され、アメリカの支援を受けたシリア自由軍に属する武装グループが、ISISに加わったと報告しました。このニュースサイトは、シオニスト政権軍の反テロ部隊の話として、イスラエル軍も、この武装グループが、シリア政府軍と戦うために武器を供与したと伝えました。
イスラム世界の世論は、西側政府と、イスラム教徒の第一の敵であるシオニスト政権によって基盤が築かれたこのような組織が、一体どうしたら、イスラムの復活を主張することができるのか、そうした疑問を持ってはいます。明らかに、タクフィール主義のテロ組織ISISは、イスラムの名のもとに、いくつかの目的を追求しており、アメリカやイスラエルにおけるシオニズムの思想から生まれたものです。彼らの目的は、イスラムのイメージを壊すと共に、シオニスト政権に対する抵抗戦線を消滅させることにあるのです。
次回の番組では、アメリカをはじめとする西側政府が、なぜ、それほどの資金を投じてISISを強化しながら、一方で、この組織と戦うための有志連合を結成したのかについてお話しする予定です。
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//memo
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UNVLK
*トンキン湾事件(トンキンわんじけん Gulf of Tonkin Incident)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E6%B9%BE%E4%BA%8B%E4%BB%B6
*ナイラ証言(ナイラしょうげん Nayirah testimony)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%A9%E8%A8%BC%E8%A8%80
--睡眠導入剤へと化す?阿修羅--
国際政治の力学の中において陰謀や謀略は過去に幾度も行使されており、これからも継続する。それが私たちの住む世界の現実であり、またその一方で、幻想や寓話を宣伝広告するメディアに対して異なった視点で情報を統合し洞察する方々がいる。それを、そのような分析を、簡単に笑って否定してしまうのは個人の自由ではあるが、メディアによる宣伝広告が発注者にとって常に優位な趨勢を作り出す為のものであり、ある種の突風を巻き起こすものであると言う原則を鑑みれば、みずからが消化した情報の論理的な帰結について、少し立ち止まって反芻する姿勢も本来必要な事であると思う。また、いわゆるトンデモやヘンテコと言われるものであっても、そこに汲むだけの紛うこと無き真実があり、それをこころ開いて読んでみれば、その多くは価値有りと言えるはずだ。したがって、投稿の名を借りて御用メディアの貼り付け乱打に終始すれば、恐らく閲覧者にとって強い眠気を誘うだけという結果にしかならんと…
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