http://www.asyura2.com/15/warb15/msg/373.html
Tweet |
【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)は1日、シリアの首都ダマスカス近郊ヤルムーク地区の一部を制圧した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラが報じた。ヤルムーク地区はダマスカス中心部から南に約3キロで、パレスチナ難民が多数居住する。ISが首都中枢近くに拠点を築けば、政権側にとって新たな脅威となる。
アルジャジーラによると、ISは1日早朝、ヤルムーク地区西部に侵入し、同地区を実効支配していた反アサド政権のパレスチナ武装勢力から一部地域を奪った。パレスチナ武装勢力が幹部暗殺の疑いでISメンバーを拘束したことが武力衝突の引き金になったとの情報もある。
ヤルムーク地区には2012年にシリア内戦が本格化するまで約16万人のパレスチナ難民が生活していた。反体制派が同地区を拠点化したため、アサド政権が周辺を包囲。戦闘激化や物資不足のために多くは避難したが、現在も約1万8000人が暮らす。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は昨年、年間131日しか食糧を配布できず、電気や水道もほとんど供給されていない。ISが侵入したことで、援助がさらに難しくなるのは確実だ。
一方、国営シリア・アラブ通信によると、ISは3月31日に中部ハマ県サラミヤ近郊の村を襲撃し、女性や子供を含む民間人48人を殺害した。
ISは13年以降、シリア北・東部で勢力を拡大。14年6月にイラク北部に侵攻して以降、ダマスカス郊外や南部でも反体制派からISに転じる武装勢力が増加した。ただダマスカス郊外では政権側や国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」が優勢で、実効支配を確立するには至っていない。
米軍主導の有志国連合は昨年9月以降、シリアで対IS空爆を続けている。ISの拡張には一定の歯止めがかかったが、実効支配地域は縮小していない。アサド大統領は3月の米メディアとのインタビューで「(有志国連合の)空爆開始後もISは拡大している」との見方を示した。
http://mainichi.jp/select/news/20150402k0000e030201000c.html
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。