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中国のミサイル装備が劇的に増強、もはや日米は200発で弾切れ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150330-00045776-playboyz-pol
週プレNEWS 3月30日(月)6時0分配信
いくら中国の軍拡が進んでも、なんだかんだで米軍が守ってくれるから日本は大丈夫――。中国の急速な軍備拡張により、そんな日本人の“楽観的な常識”が、いよいよ通じない時代になってきた。
これまで日本周辺の海域は、米海軍のミサイル迎撃システムが目を光らせてきた。しかしイスラム国やロシアの脅威に手いっぱいのアメリカは「日本の自衛隊に期待する」と米海軍艦隊司令官が発言するなど引き気味…。(関連記事はこちら→http://wpb.shueisha.co.jp/2015/03/25/45567/)
ワシントンの国防系シンクタンク上席研究員から上記の迎撃システムでは対応不能というレポートも発表され波紋を呼んだばかりだ。中国軍は、これを無力化するだけの物量でミサイルを所持しているという。
軍事ジャーナリストの古是三春(ふるぜみつはる)氏はこう語る。
「最も多いのは、1980年前後のアフガニスタン紛争で、ソ連と戦うムジャヒディン(民兵)に供給するため大量生産したミサイル。最高速度マッハ0.9程度と、性能はさほどでもありませんが、空対艦と艦対艦を合わせて7千発ほど保有しています。
さらに、もっと高性能な艦載ミサイルもある。8隻のキロ級潜水艦に最高速度マッハ2.9のシズラー巡航ミサイルを推定200発保有。また、5隻のソブレメンヌィ級駆逐艦に最高速度マッハ2.5のモスキート対艦ミサイルを100発保有しています」
まだ終わりではない。さらなる“切り札”の存在について、古是氏が続ける。
「米海軍が特に警戒しているのが最近確認されたYJ−12対地対艦巡航ミサイルです。射程は400kmで速度は最高マッハ3.5。宮古島付近にたびたび出現するH−6爆撃機からの発射実験に成功しており、現在の保有数は50発ほどですが、その気になれば100発から200発はすぐ量産できるでしょう。
そして、最も強烈なのがDF−21対艦弾道ミサイルです。これは台湾海峡に米空母艦隊を入れないための“空母キラー”で、最大射程は3千km。なんとマッハ10で飛んできます。
撃たれてから対処する現在の日米艦隊の体制でも、マッハ1未満の亜音速ミサイルなら対空ミサイルとCIWS(艦載防空システム)の組み合わせで撃ち落とせる。しかしマッハ2から3、あるいはそれ以上となると対空ミサイルで迎撃しそこねた場合、そのまま命中してしまう危険性があります」
そもそも、日米連合艦隊の対空ミサイル保有数は推定400発。通常、相手のミサイル1発に対して防衛側は2発を発射し迎撃するので、単純計算すると200発のミサイルを撃ち込まれれば“弾切れ”になってしまう。
中国側があり余るミサイルを最大限利用し、日米艦隊に総攻撃をかけるシナリオをシミュレーションしてみると、中国がミサイルを撃ち尽くす前に日米艦隊の迎撃ミサイルは早々に尽きてしまう。
それからもわかるように、中国側が本気で来れば多勢に無勢。現在の日米の防衛力では、とても中国にかなわないのだ。
(取材・文/小峯隆生)
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