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アフガン大統領が訪米、駐留軍削減見直し要請へ 米、基地閉鎖の延期検討
【ワシントン=川合智之】アフガニスタンのガニ大統領は22日に訪米し、24日にオバマ米大統領と会談する。治安情勢の悪化を受け、アフガン駐留米軍の規模を維持するよう要請する方針だ。オバマ政権は2016年末までの完全撤退に向けて段階的に減らす予定だった駐留米軍の削減計画を見直し、年末の予定だったアフガンの米軍基地の閉鎖を延期することなどを検討している。
米国家安全保障会議(NSC)のエッガーズ上級部長(アフガン・パキスタン担当)は20日の電話記者会見で、駐留米軍削減計画に「柔軟性」を持たせることを議論していると表明した。
ロイター通信によると、米政府はアフガンの南部カンダハルと東部ジャララバードにある米軍基地の年内閉鎖を遅らせる検討に入った。約1万人の駐留米軍を今年末に5500人に削減する計画も先送りする可能性があるという。
ガニ氏は反政府武装勢力タリバンの攻勢が続き治安が悪化していることから、米軍の削減計画を先送りし、米軍基地を維持するよう求めてきた。駐留米軍のキャンベル司令官も2月、アフガン治安部隊の訓練や支援の強化を進言していることを明らかにした。
米国務省のサキ報道官は18日の記者会見で「(ガニ氏の)要請を前向きに検討している」と述べた一方で「まだ決定はしていない。大統領が決定を下す」と強調した。オバマ氏は駐留米軍を米大使館の警備要員を残して16年末までに撤退させる方針だった。
オバマ氏はイラク、アフガンでの戦争終結を政治的遺産(レガシー)と位置づけ、米軍の撤退を目指してきた。01年の米同時テロを受けて空爆を始めたアフガンでは、駐留米軍は一時10万人規模に膨らみ、巨額の戦費が財政を圧迫した。
一方、イラクでは11年の米軍撤退後、イラク政府が民族や宗派の対立を掌握しきれず、過激派「イスラム国」が台頭した。イスラム国は現在、アフガンにも勢力を伸ばし、戦闘員の募集を活発化している。米政府にとってアフガンをイラクの二の舞いにするのは避けたい思いがある。
[日経新聞3月22日朝刊P.7]
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