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相次ぐISのテロ、シリア・イラクでの劣勢打ち消しが狙いか  AFP
http://www.asyura2.com/15/warb15/msg/324.html
投稿者 ダイナモ 日時 2015 年 3 月 23 日 13:32:52: mY9T/8MdR98ug
 

【3月23日 AFP】チュニジアとイエメンで相次いで発生したイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」による襲撃事件と自爆攻撃について、専門家らは、シリアやイラクでの後退から人々の注意をそらし、勢力を拡大する能力を誇示する目的で行われたと指摘している。

 ISに関する著作があるJ・M・バーガー(J.M. Berger)氏はAFPの取材に対し、ISの戦略は「拡大」にあり、イエメンとチュニジアでの攻撃は、自分たちがどこにでも存在していることを示す狙いがあったと指摘。「力があるイメージを作り出すことは、ISのメンバー勧誘とプロパガンダ(宣伝)における目的達成のカギとなるものだ」と説明した。

 チュニジアの首都チュニス(Tunis)では18日、国立バルドー博物館(National Bardo Museum)が武装集団に襲われ、日本人3人を含む外国人観光客20人と警官1人が殺害される事件が発生。ISは19日、同国で起きた事件としては初めて犯行声明を出した。

 チュニジアは2011年以降、イスラム過激派による単発的な暴力事件は起きていたものの、「アラブの春(Arab Spring)」以後の混乱はあまり見られなかった。

 そしてチュニジアの事件からわずか2日後の20日、20日は内戦の危機にあるイエメンのモスク(イスラム礼拝所)2か所で自爆攻撃を実施し、142人を殺害した。

 イラクやシリアで電光石火のごとく勢力を拡大し、残忍で衝撃的な画像を公開してきたISだが、専門家らは、ISが必死に掲げようとしている無敵のイメージが徐々に薄らぎ始めていると指摘する。

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 英エジンバラ大学(University of Edinburgh)の現代イスラム文化専門家、トマス・ピエレ(Thomas Pierret)氏は、「彼らがイラクやシリアで被った打撃の穴埋めをしようとしている感じは確かにある」と語る。

「もし拡大があるとすれば、それは(ISが昨年樹立を宣言した)カリフ制国家ではなく、ISのテロ活動だ」。ピエレ氏によると、多数の死者を出したこれらの攻撃は、チュニジアやイエメンに「実際の支配地域がない」という事実を相殺しようとするISの試みの表れだという。

 ピエレ氏は、「自己主張のためには、ISはチュニジアで外国人観光客を襲撃して『メディアの嵐』を生み出す以外に方法はない」と指摘している。

 バーガー氏は、ISが今焦点を置いているのは、イラクとシリア以外へと拡大していることを示し、「毎週新しいニュースを提供する」ことだとの見解を示している。(c)AFP/Rana MOUSSAOUI


http://www.afpbb.com/articles/-/3043301  

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コメント
 
01. 2015年3月23日 17:01:43 : nJF6kGWndY

>シリアやイラクでの後退から人々の注意をそらし、勢力を拡大する能力を誇示する目的

やはり人と金を集め、組織に求心力を維持するにも、小さくても達成感と宣伝が重要だからな

しかし、この手の無差別テロは反作用も強い諸刃の剣だから、逆に寿命を縮めるリスクも大きい


02. 母系社会 2015年3月24日 09:22:38 : Xfgr7Fh//h.LU : xErB5JHK7s

>英エジンバラ大学(University of Edinburgh)の現代イスラム文化専門家、トマ>ス・ピエレ(Thomas Pierret)氏は、「彼らがイラクやシリアで被った打撃の穴>埋めをしようとしている感じは確かにある」と語る。

●「イスラム国」問題の解決の難しさは、たとえ「イスラム国」を潰すことが
できても、その後の安定した統治体制は、どのようにしたら構築できるのかが、
誰にもわからないことにある。「イスラム国」を消滅させられても、真の問題
は、その後をどうするかである。

今の「イスラム国」がある地域は、@シリア政府や、Aシーア派主導のイラク
政府、シリア政府やイラク政府を嫌うB現地のスンニ派部族はもちろんだが、
周囲のCトルコやDクルド民族、それから欧米の軍事支援でかろうじて生き
延びているE自由シリア軍、Fシリアのアルカイダ系武装組織ヌスラ戦線、
あるいは、イラクのG反「イスラム国」のスンニ派部族も統治を狙っている。

だから、これらが勢力争いをしている間に「漁夫の利」で、再び「イスラム国」
が復活するかもしれない。事実、こうした現地の勢力争いのスキを突いて、
今の「イスラム国」が出来てしまったので、軍事力で「イスラム国」は
潰されても、再び復活する可能性は十分にある。

この問題が最も重要な問題なのであり、米国や英国はこの問題を真剣に考えず、
安易にイラクやアフガンに軍を送って、現地の統治体制を潰してしまったので
大失敗してしまい、自ら今の苦境を招いた。

●特にアフガンでは、1978年から20年以上も続いていた内戦を事実上、
終結させたタリバン政権を潰してしまったため、アフガンは約40年間も内戦
が続くことになり、アフガン国民に塗炭の苦しみをなめさせる事態となった。

タリバン政権は内戦を終わらせ、一応、アフガンに平和をもたらした政権
だったので、様々な問題がある政権ではあったが、それでもアフガンの国民
にとっては、内戦が続く事態よりはタリバン政権の統治の方が、はるかに
良かったのではないだろうか。

★また、軍事力では「イスラム国」は潰せず、復活する可能性は十分にある。
なぜなら「イスラム国」は、今の世界、特に今の悲惨なイスラム世界の現状が
産み出したものだからである。イスラム世界が欧米勢力に支配されている限り、
何度でも「イスラム国」的勢力は復活するだろう。

コラム:イラクの「イスラム国」支配都市奪還の落とし穴
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0M10R120150305


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