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記事入力 : 2015/02/27 10:09
米の安保専門家「北朝鮮は事実上の核保有国」［朝鮮日報］
「限定的戦争の可能性に備えるべき」
5年間米国防長官諮問務めた安保専門家が米議会で書面証言
「核攻撃されてもすぐに報復できる能力をすでに保有」
韓国国防部は「北、まだ核弾頭小型化できていないもよう」
北朝鮮が事実上の核保有国であり、先に核攻撃を受けてもすぐに報復できる能力をすでに保有しているとの見方が示された。
米国のシンクタンク「新アメリカ安全保障センター」のバン・ジャクソン客員研究員＝写真＝は25日、米下院外交委員会の東アジア・太平洋小委員会に提出した書面証言で「北朝鮮の核保有国化を防ぐという目標は明らかに失敗した。核兵器の在庫がどれだけになるかは誰も知らず、事実上の核保有国として先制核攻撃に対応する報復的核攻撃能力を確保する方向に向かっていると見るべきだ」と述べた。
2009年から5年間、米国防長官の諮問役を務めた同氏は「韓半島（朝鮮半島）で戦争を防ぐという目標も失敗する危険性が高まった。北朝鮮は自らが大型戦争に対応する核抑止力を確保していると信じているため、さまざまな形で脅し的な暴力や軍事冒険主義に走るだろう」としている。
同氏は北朝鮮のサイバー攻撃能力やドローン（無人機）艦隊などの危険性も指摘、「北朝鮮の短距離ミサイルはこれまで日本の各基地を攻撃対象と見なしていたが、韓国を目標にした方が危険だ」と述べた。
特に「移動式大陸間弾道ミサイルKN-08は、発射位置をキャッチしにくいため、これを見つけて先制攻撃することはできない。つまり、米軍基地や米国領土を潜在的に脆弱（ぜいじゃく）にさせる」としている。このため、北朝鮮による核の脅威を抑えるには「限定的な戦争」とそれに伴う計画も準備すべきだというのが同氏の主張だ。
だが、こうした主張については反論もある。北朝鮮のKN-08の威力は心配するような段階ではないという声だ。外交専門誌「ザ・ディプロマット」はこの日「KN-08は開発中のミサイルだ。使用可能な武器ではないので、これを北朝鮮の核攻撃能力と結び付けてはならない」と報じた。
一方、韓国国防部（省に相当）は米国で繰り返し取りざたされている北朝鮮による核の脅威について「北朝鮮が核弾頭の小型化に成功したとは考えていない」との見解を明らかにした。国防部のキム・ミンソク報道官は26日の記者会見で「（北朝鮮は）かなりのレベルの技術を持っているが、核弾頭を小型化できるほどではないと思う。言い換えれば、核兵器化はできていないと判断している。小型化に成功しなければ、核兵器を作れないのでは。10−16個の核兵器を持っているというのは一部民間団体や専門家の推定にすぎず、証拠もない。韓国は（北朝鮮が）そうした技術をまだ確保できていないと見ている」と語った。
しかし、軍の一部からは北朝鮮の核保有は既成事実になったとの意見も出ている。軍関係者は「北朝鮮がプルトニウム弾とウラン弾で合計約20発の核兵器を保有しているという軍情報当局の分析があった。高性能爆弾実験の観測結果から推測すると、開発中のKN-08に搭載可能なくらい核兵器の小型化技術が進展していると承知している」と述べた。
ワシントン＝ ユン・ジョンホ特派員 , 梁昇植（ヤン・スンシク）記者
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/02/27/2015022701225.html
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