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【ワシントン和田浩明】訪米中のネタニヤフ・イスラエル首相は3日、米議会の上下両院合同会議で演説し、米国などがイランの核兵器開発の阻止を目的に交渉中の包括的合意案について「核兵器獲得を確実にするものだ。ない方がよい」と厳しく批判し、核関連設備の大幅削減や制裁の継続を盛り込むべきだと主張した。オバマ米大統領はホワイトハウスで記者団に「有効な代案がない。合意がなければ核開発が再開される」と反論した。
両首脳が公の場で見せた異例の対立は、パレスチナ和平交渉などを巡り冷却化していた米国と中東随一の親米国イスラエルとの関係のさらなる悪化を印象付けた。
ネタニヤフ首相は、対イラン強硬派が多い野党・共和党のベイナー下院議長の招待で演説した。ホワイトハウスの頭越しの決定だったため、核交渉を推進する政権側は強く反発。オバマ大統領は17日のイスラエル総選挙への影響を理由にネタニヤフ氏との面会を拒否した。
ネタニヤフ氏は演説で米国との関係の強固さを強調しつつ、イランのテロ支援活動などに触れて脅威を繰り返し強調。3月末の期限を前に交渉が加速している枠組み合意案について、ウラン濃縮用遠心分離機などのインフラを残し制裁も解除されていくため、イランの核兵器開発を阻止できないと主張した。
議場では上下両院で多数派の共和党議員を中心に聴衆の多くがたびたび立ち上がって称賛の拍手や歓声を送った。マコネル共和党院内総務は3日、イランとの合意に議会承認を求める超党派法案を提出する意向を示した。
一方で、米メディアによると与党・民主党の議員は約50人がボイコット。出席した民主党のペロシ下院院内総務は声明で「米国の情報収集能力への侮辱などに、悲しみで涙ぐんでしまった」と述べ強い不快感を表明した。
演説終了後、オバマ米大統領はカーター新国防長官がホワイトハウスを訪問した機会をとらえて、記者団にイラン核問題に関する自らの主張を10分以上にわたって展開。現在の交渉が「実現すればイランの核兵器保有を阻止する最良の方法になる」と訴えた。
また、イランが核活動を凍結する見返りに一部制裁を解除する暫定合意が2013年11月に導入される際にもネタニヤフ氏が脅威を強調したが、実際にはイランが合意を順守したと指摘し、同首相の判断に疑問を示した。
http://mainichi.jp/select/news/20150304k0000e030185000c.html
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