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アメリカの外交政策におけるテログループの役割(IRIBラジオ日本語)
http://www.asyura2.com/15/warb15/msg/237.html
投稿者 阿保の洞窟 日時 2015 年 3 月 02 日 11:56:06: bqCIRkIGb9yyY
 

http://japanese.irib.ir/iraq/item/52577
2015/03/02(月曜) 00:09

キャラミー解説員

テロ組織ISISの元幹部の一人が、アメリカ政府と、イラクにあるアメリカのブカ刑務所に収監されていた、アル・ガフタ―ニーと名乗る人物が、中東にテロ組織を結成することで合意したことを明らかにしました。


レバノンのアルメナールチャンネルは、1日日曜、最近、ISISを抜け、特別法廷でISISに反する証言を行うため、ドイツのミュンヘンを訪れているISISの元幹部の話として、「アル・ガフタ―ニーが、サラフィー主義の仲間と共に自由の身にしてもらう代わりに、アメリカの関係者に対し、中東地域に、イラン、イラク、シリア、レバノンのシーア派組織ヒズボッラーと戦うためのテロ組織を作ることを約束した」と伝えました。このISISの元幹部は、匿名で、「2011年、アル・ガフターニーは最初の演説で、まずはシリアの体制を転覆させ、その後、レバノンのヒズボッラーと戦うと語っていた」と述べました。

2001年のアメリカ同時多発テロ事件は、中東地域に対するアメリカの政策を方向付けるものとなりました。アメリカの当時の政権は、この事件を受け、テロとの戦いを口実に、中東に軍隊を派遣しました。この攻撃は、大中東計画、あるいは新中東計画と言われる目的に沿って行われました。
同時多発テロ事件に対し、アメリカの当時の政権がまず行ったのは、アフガニスタンの占領でした。こうして後に、アメリカは中東地域に向かい、イラクの大量破壊兵器の廃絶を口実に、この国を占領しました。
どちらのアメリカの行動も、地域の情勢不安を煽り、様々なテログループを作り出すことになりました。熟考に価するのは、アメリカが、アフガニスタンのタリバンとの戦いのために、陸上部隊や軍備を送り込んだにも拘わらず、13年後、この表面的なテロとの戦いの失敗により、タリバンと間接的に交渉を行っていることです。このような行動は、アフガニスタンのタリバンへの水面下の支援であり、双方の関係を明らかにしています。
同じことが、2003年3月のアメリカのイラク侵攻でも繰り返されました。およそ9年のイラク占領の中で、この国に大量破壊兵器が存在する証拠は見つからず、この侵攻は、イラクの情勢不安を煽り、テログループが生まれただけに終わりました。暴力やテロは、アメリカのイラク占領が残したものです。2011年12月31日のアメリカ軍のイラク撤退、そしてイラクの一部の武装勢力やテログループにつながりのある旧バース党の残党勢力との関係は、イラクや中東地域におけるアメリカの政策を明らかにしました。
中東に直接駐留するのではなく、テログループを道具として利用することは、この地域におけるアメリカの新たな政策を明らかにしています。アメリカとブカ刑務所に収監されているテロリストとの合意が明らかになったことは、新中東計画のもとで、抵抗勢力と戦い、弱小政府を樹立させる政策と結びついたものです。
イラクやシリア、そしてシリアとレバノンの国境での様々なテログループの活動も、こうした枠組みによって考えることができます。テロを利用した抵抗勢力との戦いを何よりも明らかにしているのは、シオニスト政権イスラエルと、ISISやヌスラ戦線との協力です。このような協力の他、ISISの指導者アブーバクル・バグダディを初めとするテロリストが、イラクやシリアからイスラエルを訪問していることも注目に値します。
言い換えれば、イスラエルのテロリストへの支援は、イスラエル、アメリカ、中東のテログループの三角関係を示しており、アメリカとの合意により、ブカ刑務所を出て釈放された元収監者アル・ガフターニーによれば、その目的は、中東諸国、特にシリアという抵抗勢力と戦うことなのです。
 

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