http://www.asyura2.com/15/warb15/msg/212.html
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【カイロ秋山信一】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(本部・ニューヨーク、HRW)は24日、シリア北部アレッポと南部ダルアーの反体制派支配地域で昨年2月〜今年1月、計1450回以上の空爆が実施されたと発表した。大半はアサド政権による攻撃とみられ、HRWは民間人の巻き添えが多く国連安全保障理事会でも使用停止を求める決議を採択している「たる爆弾」が多用されたと訴えている。
HRWは衛星写真、負傷者や目撃者の証言、インターネット上に公開された空爆の映像などを分析し、空爆された跡をアレッポで1000カ所、ダルアーで450カ所以上確認。爆撃は住宅密集地や医療機関、学校、モスク(イスラム礼拝所)、市場など人が集まりやすい地域の周辺でも行われていたという。
アサド政権は2013年12月ごろから、アレッポやダルアーの反体制派支配地域への空爆を強化した。多数の目撃者が毎日新聞の取材に対して、円筒形の金属製容器に火薬や油、殺傷力を高める金属くずなどを詰めて、ヘリコプターから投下する「たる爆弾」が使用されていると証言している。
「たる爆弾」の使用は空爆のコストを抑えるとともに、非戦闘員に恐怖を与えて反体制派への協力をやめるように促す狙いがあるとみられる。HRWによると、反体制派組織シリア人権ネットワークは、昨年2月以降の「たる爆弾」による非戦闘員の死者は子供1892人を含む6163人に上ると推計しているという。
「たる爆弾」を巡っては、安保理が昨年2月に人口密集地区での使用をやめるよう求める決議を採択しており、HRWは安保理に対して、アサド政権への武器禁輸の措置を求めた。ただ安保理ではアサド政権を擁護するロシアが拒否権を有しており、実効性のある対処は難しいとみられる。
アサド大統領は今月の英BBC放送とのインタビューで「政府軍には爆弾やミサイル、銃弾はあるが、たる爆弾は保有していない」などと述べ「たる爆弾」の使用を否定している。
http://mainichi.jp/select/news/20150226k0000e030211000c.html
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