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【コペンハーゲン篠田航一】デンマークの連続テロ事件で、コペンハーゲン中心部のシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)も襲撃されたことで、ユダヤ系住民の間に動揺が広がっている。1月に起きた仏週刊紙「シャルリーエブド」襲撃事件と同様、言論の自由に加え、ユダヤ人も「暴力の標的」となる構図が共通しているからだ。
コペンハーゲン中心部のクリスタルガーデ通り。15日未明、約80人のユダヤ教徒が集まったシナゴーグ前で容疑者が銃を乱射し、警備員の男性(37)が死亡した現場だ。事件から一夜明けた15日昼も銃を構えた警官が巡回する中、多くの市民が献花に訪れていた。
「この国で長年生きてきて、これほど怖い思いをした日はない。よく溶け込んでいると信じていたデンマーク社会で、ユダヤ人が銃を向けられた」。このシナゴーグも頻繁に訪れるというユダヤ人女性アニヤ・ドノさん(82)はそう語り、「礼拝すら安全でなくなった欧州は、今までと違う欧州になったのよ」と不安を隠さない。会社員のリリアさん(56)は「親戚は移住を考えている」と話す。
同じような感想は、記者が1月の仏紙襲撃事件でパリのユダヤ人を取材した際にも耳にした。近年、欧州で極右や反ユダヤ主義勢力が台頭した影響で、フランスから毎年3000人程度だったイスラエル移住者が、昨年は約6600人に倍増。ユダヤ人の安全確保は全欧州としての課題になりつつある。
デンマークは戦時中、ナチス支配下にもかかわらず多くのユダヤ人のスウェーデン逃亡に協力したため、欧州の中でもホロコースト(ユダヤ人大虐殺)被害をほぼ免れた国だ。現在は約6000人が国内に住み、ユダヤ人に寛容な歴史がある。トーニングシュミット首相は15日、「ユダヤ社会への攻撃は、デンマークへの攻撃とみなす。ユダヤ人は孤立していない」と強調した。
http://mainichi.jp/select/news/20150216k0000e030153000c.html
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