http://www.asyura2.com/15/senkyo198/msg/615.html
Tweet |
自民党の歴史検証本部立ち上げを批判した東京新聞の社説−(天木直人氏)
http://www.twitlonger.com/show/n_1so3cbk
24th Dec 2015 市村 悦延 · @hellotomhanks
ついに自民党が「歴史を学び未来を考える本部」の初会合を開いたらしい。
12月23日の各紙が報じていた。
これは稲田朋美政調会長の肝いりで出来たものだ。
その目的が、東京裁判、南京事件、慰安婦問題などについての見直しであることは明らかだ。
その事だけでも腹が立つのに、あの谷垣幹事長が本部長を引き受け、その重要性を強調している。
タカ派稲田の色を薄めるために、ハト派の谷垣が使われたのだ。
谷垣幹事長は、どこまで自らを貶めれば気が済むのだろうか。
そう思っていたら、12月24日の東京新聞が社説で次のように批判していた。
「・・・全国民の代表者として国会にすでに議席を有する者が、
今さら一堂に会して歴史の何を学ぶというのか。
まさか、学ばずして国会の場に出て来てしまった、ということではあるまい・・・」
これ以上的確で、辛辣な批判はない。
あまりにも未熟な者たちが、あまりにも簡単に国会議員になり過ぎている。
国会議員の数が多すぎるからこんな事になってしまうのである。
◇
自民の歴史検証 誤った発信は慎まねば
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015122402000134.html
2015年12月24日 東京新聞社説
歴史に学ぶことは大切だ。事実関係を検証する意義も認める。しかし、根底に歴史修正主義があるとしたら見過ごすわけにはいかない。国内外への誤った発信は厳に慎むのが政権与党の責任だ。
自民党の「歴史を学び未来を考える本部」が初会合を開いた。日清戦争以降の歴史を検証するために設置した安倍晋三総裁(首相)直属の機関である。年明けから月一、二回程度、講師を招いて会合を開くという。
本部設置を主導した本部長代理の稲田朋美政調会長は「敗戦で何が変わり、占領政策で何を得て何を失ったのかを、しっかりと学ぶ必要がある」と初会合で語った。
現行憲法の制定過程や極東国際軍事裁判(東京裁判)、米国中心の連合国による占領政策などについても、否定的な立場から検証する狙いがあるのかもしれない。
本部長には「ハト派」とされる谷垣禎一幹事長が就いた。「タカ派」色が心配だとしたら、自民党らしい知恵なのだろう。谷垣氏は「謙虚に歴史を勉強していく場にしよう」と述べた。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という。歴史に学び、主権者である国民のための政治に役立てることは当然ではある。
しかし、全国民の代表として国会にすでに議席を有する者が、今さら一堂に会して歴史の何を学ぶというのか。まさか、学ばずして国会の場に出てきてしまった、ということではあるまい。
今回の本部設置には、歴史を学ぶというよりも、日本が歩んできた戦後の歴史を否定しようとする意図が見え隠れもする。
さかのぼれば、南京事件では犠牲者数、慰安婦問題では強制性をめぐって、それぞれ中国、韓国との間で認識に違いがある。
事実は何かを追究する必要があるとしても、それは研究者の仕事であり、政治家の仕事ではない。
歴史認識は国や立場によって違うのは当然ではある。しかし、自らの正当性を一方的に強調するだけでは双方の溝は深まるだけだ。相互理解の深化こそが、政治の役割ではないのか。
歴史を学ぶための場がもし、議員が独善的な歴史観を声高に叫ぶ舞台と化せば、国際社会の誤解を招くだろう。
英国の歴史家で政治学者でもあるE・H・カーは「歴史とは現在と過去との間の尽きることのない対話である」と言った。対話に喧騒(けんそう)は似合わない。一人ひとりが静かに向き合うのがいいのである。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK198掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。