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「相棒」になり得るのか(橋下氏=左と安倍首相)/(C)日刊ゲンダイ
これからの70年を暗い道のりにしないために 日本経済一歩先の真相 高橋乗宣
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/172259
2015年12月25日 日刊ゲンダイ
■改憲の相棒のハクづけに必死
今年の世相を表す漢字に「安」が選ばれた。「安」保法案で憲法解釈をガラリと変え、やりすぎ政治が多くの人々に不「安」をもたらした。まさに「安」倍首相のやりたい放題だった年を象徴する一文字である。
この1年で安倍首相は妙な自信をつけたのか、いよいよ本丸の「憲法改正」に打って出る気配を隠そうとしない。ムキ出しの野望を見せつけたのが、大阪市長を辞め、政界を引退したばかりだったはずの橋下徹氏とのロングラン会談である。
はたして橋下氏が改憲の「相棒」になり得るのか。約3時間半に及んだ話し合いで、首相はじっくり値踏みしたのだろう。「ご指名」を受けた橋下氏自身も、まんざらでもない様子だった。
言うまでもないが、憲法改正の発議には衆参両院の全議員のうち、それぞれ3分の2の賛成が必要だ。衆院は自公与党で改憲ラインを維持しているが、問題は参院だ。現状の与党133議席は改憲ラインに29議席足りない。来夏の参院選で大勝しても、憲法改正のハードルはかなり高い。
だから橋下氏率いる「おおさか維新」を取り込み、衆参ダブル選で改憲勢力を両院3分の2議席以上まで一気に確保したい。安倍首相たちの腹の内はそんなところだろう。そこで重要なのは、橋下人気を「大阪ローカル」のみならず、「全国区」に引き立てること。
すでに東京五輪に続き、2025年の大阪万博の誘致計画が持ち上がり、橋下氏たちは大阪の副首都化を掲げている。安倍政権は東京一極集中の是正を目指し、徳島県が消費者庁の誘致に動くなど、政府機関の地方移転を促している。
両者の思惑が絶妙にマッチングし、中央省庁の一部が大阪府・市へと移転していく。こうして政権側が橋下氏にゲタを履かせ、花をもたせ、ハクづけを全面支援する。憲法改正の悲願達成のためなら、強権発動も辞さない。無理が通れば道理が引っ込むのが、今の安倍政権の暴走政治ではないのか。
私が地元・広島で理事長を務めている「崇徳学園」の創設は1875(明治8)年。維新の元勲たちが新国家の運営を模索していた頃のことだ。それから70年後の1944年は世界大戦末期で世は凄絶を極め、翌年は原爆被爆の惨禍に見舞われた。
戦後の70年はどうにか平和にやってきたが、70年の節目にこの国はまた大きな岐路に差し掛かってしまっている。
来年が安倍・橋下コンビの思い通りの展開となれば、暗い70年期の幕開けとなる。再び軍靴の鳴り響く道をたどるのは、絶対に阻止せねばならない。
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