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財務省完敗で消費再増税に暗雲、国債暴落危機が始まる 山田厚史の「世界かわら版」(ダイヤモンド・オンライン)
http://www.asyura2.com/15/senkyo198/msg/565.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 12 月 24 日 12:05:06: igsppGRN/E9PQ
 

財務省完敗で消費再増税に暗雲、国債暴落危機が始まる
http://diamond.jp/articles/-/83745
2015年12月24日 山田厚史の「世界かわら版」 ダイヤモンド・オンライン


 軽減税率をめぐる首相官邸・自民党・公明党の三角攻防は、財務省の完敗で終わった。

「消費税8%据え置き」の対象は加工食品にまで広がり、歳入に1兆円の穴が開く。財務省が考えた低所得者向けの還付案は、創価学会の横ヤリで潰れたという。だが創価学会に同調し、流れを変えたのは官邸だった。

 表向きは自民税調vs公明党・創価学会に見える攻防は、一皮むけば官邸vs財務省という権力中枢のひび割れに根源がある。首相は自民党税調を仕切る財務省OBの野田毅会長を外し、財務省がすがる谷垣禎一幹事長を降伏させることに成功した。「安倍一強体制」は一段と強化されたが、その陰で政権基盤である財政の再建シナリオが怪しくなっている。

■選挙を視野に軽減税率の次は消費増税先送りか

「税は国家なり」といわれるように、税制は政治の塊。首相は来年夏の参議院選挙に公明党・創価学会の応援が必要と考え「軽減税率」を受け入れた。というのが一般の解説だが、筆者はそれだけではない、と思っている。安倍政権は消費税10%増税を2017年4月から実施することを避けたいと思っているのではないか。

 永田町で自民党政治家の話を聞くと「選挙やるなら消費税は延期でしょう」とか「まず景気回復。アベノミクスがうまくいっていないのに消費税増税などできませんよ」という声を聞く。選挙モードに入った政界で、「消費増税先送り」への画策が与党陣営に始まっているのが現状だ。その文脈で考えると、「軽減税率が及ぼす効果」は全く違ったものに見える。

 それはさておき、なぜ軽減税率がこんなに沸騰したのか。

 淵源をたどれば、民主党政権時代の「3党合意」に行き着く。2012年6月15日、民主・自民・公明の3党は消費増税関連法案について合意、導入に当たっては低所得者向けの軽減税率を検討することが盛られた。公明党が強く求めたからだ。

 だが「低所得者対策なら軽減税率は効果的ではない」という指摘は学者から上がっていた。生活必需品の税率を安くすれば、消費税への「痛税感」を和らげることはできる。それは「低所得者」だけではない。買い物をたくさんするのは金持ちだ。消費税を安くして取りはぐれる税金のうち、低所得者が受ける恩恵は微々たるものでしかない。軽減税率は金持ちほど恩恵を受ける。

 公明党が「軽減税率」にこだわったのは、政策として分かりやすいからだろう。「この商品の税率が低いのは公明党が頑張ったから」。そう宣伝すれば確かに分かりやすい。

 それでは財政当局は飲みがたい。消費税は低所得者に負担の重い「逆進性」が問題とされる税制。税率10%になれば低所得者向けの対策は必要になる。なけなしの財源が確実に貧しい人に届く効果的な策が望まれる。

 軽減税率はカネ持ちが恩恵を受けるだけではない。税を安く据え置いてもらおうと業界が与党に画策し、制度自体が歪んでしまう。典型が「新聞」だ。自らの業界を軽減税率の対象にしてもらおうと新聞業界は与党に工作し、言論機関なのか営利企業なのか、迷走どころか政治介入までしている。それぞれの業界がそんなことを始めたら面倒、と財務省は警戒した。

■還付方式はなぜ白紙に?経産省政権vs財務省の暗闘

 財政の側に立ったのは自民党税調だった。野田会長は「消費税が日本を救う」という著作もある健全財政論者。財務省の佐藤慎一主税局長と組んで、マイナンバーカードを応用して軽減分を還付する低所得者向け対策を9月10日、与党に示した。関係者によると「公明党の斉藤鉄男税調会長は了解し、安倍首相にも案は上がっていた」という。ところが半月後の25日、公明党が「還付案反対」を表明。創価学会は「軽減税率抜きでは選挙に協力できない」と官邸に伝えた、という。

 首相が動いた。10月9日に野田会長に電話をして「名誉会長に退いていただきたい」。後任に宮沢洋一氏を据え「公明党とうまくやってほしい」と指示した。

 根回しできたはずの還付方式が白紙にされ財務省にショックが走る。

 安保法案で公明党が自民党に付き従ったことへの反発が創価学会にある。消費増税でまた「もの分かりの良さ」を示したら、組織に動揺が走る。そんな事情を創価学会は抱えていた。官邸がすんなり受け入れたのは「選挙対策」があったのは間違いないが、「官邸も財務省ペースを嫌った」と関係者はいう。

 官邸は財務省の財政再建を疎ましく感じている。摩擦は、今に始まったことではない。第二次安倍内閣がスタートしたころから不穏な空気が流れていた。発端は、経済財政諮問会議の再開。安倍首相は民間議員に竹中平蔵氏を指名しようとした。反対したのが麻生財務相だった。首相に電話して「竹中は外してくれ」と頼んだという。

 財務省が竹中を警戒した。小泉首相のころ竹中は経済財政諮問会議を舞台に経済政策を政治主導に切り替え、財務省を封じた。政権に復帰した自民党が諮問会議を復活させマクロ政策の主導権を奪うことを恐れたのである。この一件で竹中は産業競争力会議に回ったが、安倍首相は警戒し、財務省に批判的な側近が重用されるようになる。財務省で冷遇された元官僚などがブレーンになり、一方で官邸の主要ポストに経産官僚を付けた。中心が政務秘書官の今井尚哉。前職は資源エネルギー庁次長、原発政策に深く関わっていた。新日鉄で社長・会長を務め経団連会長になり、原子力産業協会会長を務める今井敬の甥である。

 安倍首相は閣僚経験が乏しく、政策に疎いばかりか官僚との交わりも少ない。欠落を補ったのが実父・安倍晋太郎の人脈だった。通産相、外務相をこなした晋太郎に秘書として仕えた晋三にも人脈はつながっていた。

 霞が関で安倍内閣は「経産省政権」と呼ばれ、財務省は冷遇されている。もとより「景気回復」を最優先に据える安倍政権にとって「財政健全化」のお題目を唱える財務省は目の上のタンコブ。アベノミクスの成果が上がらないのも、財務省の言うとおりに消費税増税を実施したからだと、安倍首相は考えている、といわれる。

■橋下徹も驚愕!軽減税率は憲法改正のテコ

 安倍にとってもっと大事なのが「憲法改正」だろう。昨年末の総選挙で公明を合わせ3分の2の議席を確保し、来年の参議院選で3分の2を確保すれば、憲法改正の発議ができる。改憲は手の届くところまで来た。

 軽減税率はこうした動きと無関係ではない。12月9日、安倍が野田を税調会長から外した日、おおさか維新の会を率いる橋下徹はツイッターで次のように発信した。

「安倍政権・官邸、恐るべしの政治。これが政治か。軽減税率でここまで妥協するとは。これで完全に憲法改正のプロセスは詰んだ。来夏の参議院選挙で参院3分の2を達成すればいよいよ憲法改正。目標達成のための妥協。凄すぎる」

 橋下の視野には、軽減税率を憲法改正のテコにする安倍の姿が映っている。更に橋下は「参議院選は消費増税延期を掲げて戦え」と主張する。大阪市長を卒業した橋下は東京で安倍首相、菅官房長官と会い3時間近く話し込んだ。参議院選挙での協力などが語られ、消費増税延期も話題になっただろう。

 安倍は首相として「再び延期することはない」と国会で断言しているが、真に受ける政治家はいない。「官邸が探しているのは、また増税を延期する口実です」と関係者は言う。財務官僚は気が気でない。

「軽減税率が口実にされる。準備が間に合わない、このままでは混乱が起こる、早急な導入は困る、という民意に耳を傾けたい。そんな理屈をつけて再延期を言いだすのでは」

 という見方もある。軽減税率は対象品目の仕分けが厄介だ。店で食べるのとテイクアウトで税率を分けたり、仕入れの食材と店で出す料理で税率が違ったり、線引きやシステム処理に膨大な手間と時間がかかる。2017年4月までに無事完了するのは不可能に近い。準備が整わない業者から不満が噴き出すのを見て、「民意尊重」という口実が使われる、という筋書きが描かれている。

■消費増税再延期なら何が起こるか 市場の暴力を見くびるな

「税と社会保障の一体改革」という掛け声はいつのまにか「改憲の道具としての税制」へとねじ曲がった。

 政治の世界は「それもあり」かもしれない。民意は「消費増税反対」である。だが、政治家が「次はやります」「再延期はしません」と繰り返した約束が、あっさりナシとなり、またも選挙目当てに延期が決まった時、政治の信認はどうなるだろうか。政治家なんてどうせこんなもの、と人々は思うかもしれないが、「こんな政治で財政は大丈夫か」という当然の疑問がわき起こるのではないか。

 黒田日銀総裁が、異次元の金融緩和に踏み切った時、「財政健全化」を求め、政府は約束した。黒田総裁が恐れたことは、日銀がお札を刷って政府の放漫財政を支える事態だ。年間80兆円の日銀マネーを発行し、国債を買い支えている。それに胡坐をかいて政府が財政赤字の縮小に取り組まなかったら、政府は借金返済を諦めたと市場に見なされるだろう。何が起こるか。国債の暴落と円の信認崩壊である。急激なインフレで、国債は紙屑のように舞う。政府の借金は軽くなるが、債権者である国民の資産は目減りする。形を変えた大増税である。

 第一次大戦後のドイツで起きた大インフレは、少額の貯蓄に暮らしの安心を託していた中間層を崩壊させた。ナチスを生み出す土壌が形成されたのである。

 政治家が無策なら、市場の暴力によって経済矛盾は決済される。安倍一強体制のおごりが、大局を見る目を曇らせ、事態を見くびっていると、つけは思わぬところから火を噴くかもしれない。

 昨年末の総選挙で安倍政権は、公約した増税を延期した。その直後、米国の格付け機関ムーディースは日本国債を「格下げ」した。再延期となれば、国債信用は更に低下するだろう。その時、市場で何が起こるのか。

 

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コメント
 
1. 2015年12月24日 12:21:28 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[278]
Business | 2015年 12月 24日 12:08 JST 関連トピックス: トップニュース, ビジネス

焦点:次年度予算へ波乱不可避 軽減税率財源、「薬価ボーナス」はく落

http://s4.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20151224&t=2&i=1104526467&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXMPEBBN00Z
 12月24日、財政再建の旗を降ろさずに1兆円の追加財源を確保できるのか。安倍官邸の財政運営は正念場を迎える。写真は都内で5月撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)
《東京 24日 ロイター》 - 2016年度予算案では、2年に1度の診療報酬改定に伴う薬価引き下げで1000億円超の財源を確保し、社会保障費の伸びを今年6月に定めた財政計画の範囲に収めた。しかし、次年度予算でこうした「薬価ボーナス」は見込めない。

自民、公明両党で政治決着した消費税10%時の軽減税率導入でも、必要となる1兆円の財源にメドは立っておらず、消費増税判断を伴う17年度予算編成時の波乱は避けられそうにない。

埋蔵金があるじゃないか――。軽減税率の対象をどこまで認めるかの自民、公明両党の協議が詰めの段階を迎えた12月中旬、政府高官は公然とこう言いきった。株高政策を推進する安倍晋三内閣の発足で、民主党政権時と比べて一時40円超の円安となり、国が管理する外為特会の余力資金は約20兆円に増えた。

しかし、外為資金の一般財源化には「間接的な為替介入」と受け止められかねないリスクも伴う。「対米外交上も厳しい選択。説明がつかない」、「円高が進めば資金は目減りする。為替相場に左右されるものが恒久財源と言えるか」と、与党内からも反対論が噴出し、合意文書では財源の明示を先送りした。

政府、与党幹部によると、外食を除く飲食料品に広く軽減措置を取るのに必要となる財源は国8000億円、地方2000億円の計1兆円に上る。与党内で浮上しているたばこ増税で4、5000億円を捻出する案には「低所得者ほど喫煙者が多く、かえって『痛税感』が強まる。低所得者対策であるはずの軽減税率の筋が通らない」と慎重な声もあり、どう着地するかは見えない。17年4月からの軽減税率導入を目指す与党は、16年度末までに「歳入、歳出の両面で対応する」(自民党の宮沢洋一税調会長)との構えを崩していないが、「現時点で限りなく白紙に近い」(政府関係者)という現状は、次年度予算の編成時に影を落としそうだ。

医療などの自己負担額に上限を設ける「総合合算制度」の見送りで4000億円を確保し、たばこ増税を実施したと仮定すれば、8、9000億円程度の財源となるが、それでも1兆円には届かない。

歳出面では、軽減税率の追加財源として、他の予算と比べて桁違いの規模をもつ社会保障に矛先が向く公算が大きい。ただ、18年度に予定される診療、介護報酬の「ダブル改定」で大幅な抑制が見込めても、17年度ではこうした改定はない。

財政健全化に向けた歳出の抑制目標(3年間で1.6兆円増)に加え、軽減税率の追加財源の模索というダブルパンチを食らえば、17年度予算編成は波乱含みとなりかねない。財政再建の旗を降ろさずに1兆円の追加財源を確保できるのか。安倍官邸の財政運営は正念場を迎える。

*記事の体裁を修正して再送します。

(梅川崇 編集:山口貴也)

http://jp.reuters.com/article/abe-idJPKBN0U702620151224?sp=true


2. 2015年12月24日 12:33:09 : O9UUduHj2w : pwdb5mHkdaE[1]
 
 財務省が、円滑な消費増税実施に向けて、国債暴落危機説を流しているんだろうな。
 
 あるいは、首相官邸側が、「安倍首相は、官僚と闘っている」という姿勢を演出するために、わざとこの手の官僚サイドの主張に見せた記事を流している可能性もあり。
 
 とはいえ、国債暴落危機を防ぐための危機管理法は法律として作っておいた方が良いと思う。
 
 もちろん、日本国憲法に違反しない。
 
 財務省をふくめて皆が、山口薫氏の「公共貨幣」や、新共産主義理論(シニョリッジ・アンド・スターリライゼーション)を学んだ方がもっと良いけれども、理解するために少し時間がかかるしね。
 

3. 2015年12月24日 12:58:49 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[279]
Special | 2015年 12月 24日 12:29 JST 関連トピックス: トップニュース

視点:アベノミクスに足りないもの=ルービニ氏

http://s1.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20151224&t=2&i=1104546396&w=&fh=&fw=63&ll=&pl=&sq=&r=LYNXMPEBBM0FA
ヌリエル・ルービニルービニ・グローバル・エコノミクス会長/ニューヨーク大学教授
〖東京 24日〗 - 日本の財政が危うくなるとすれば、日銀の緩和政策解除や2%物価目標達成を引き金に国債の大量売却が誘発されるときかもしれないと著名経済学者のヌリエル・ルービニ氏は指摘する。

一方で、当面の取り組みとしては企業の設備投資を促すビジネス環境づくり、中期の課題としては移民政策の見直しや女性の労働参加を後押しする諸政策、非正規・正規雇用の格差是正など主に労働分野での構造改革の重要性を説く。

同氏の見解は以下の通り。

<構造改革:TPPに期待、ビジネス環境の改善が先決>

アベノミクスは女性の労働参加を推進し、(日銀による量的質的金融緩和政策の後押しを受けて)企業収益を押し上げている。しかし、高齢化や年功序列型賃金、染みついたデフレマインドは、日本経済の潜在的な成長力が今後も停滞することを意味している。

アベノミクスの構造改革の側面が、そのような状況を改善する可能性はある。だが、長期的に持続可能な成長を妨げる制度的障害を取り除くことにこれまで失敗しており、改革の履行は中途半端だと言わざるを得ない。

改革の最前線でカタリスト(けん引役)となり得るのは、(まだ批准されていないが)環太平洋連携協定(TPP)かもしれない。TPPによって日本市場の開放が進み、一部の分野では生産性が向上し、主要な貿易相手国の市場に参入しやすくなる。TPPの発効は望ましいが、米国では2016年大統領選の争点になるリスクがある。

一方、労働力不足に対する中期的対処法として、日本は高い教育を受けた労働者を引きつけるため移民政策を見直し、女性の労働をさらに促進するようヘルスケアや保育園・幼稚園の供給を増強しなければならない。そして、「終身雇用」で高賃金の正規社員と、不安定で低賃金な非正規社員の格差を縮小するための全面的な制度見直しが必要だ。

量的質的緩和はある程度、家計のインフレ期待を高めた。だが、物価目標2%を達成するには、家計の所得、ひいては消費を押し上げる改革が必要だ。まず初めに、投資、賃金、消費の好循環を生み出し、設備投資を促すより良いビジネス環境づくりから始めるのがいいのではなかろうか。

<財政再建:緩和解除・2%目標達成時に注意>

対国内総生産(GDP)比で見た日本の公的債務残高(2014年で240%)は、他のどの主要経済国のそれよりも大きい。その大部分は、資産バブルによって過熱した経済が崩れ、終わりなき低インフレに突入した1990年代に発行されたものだ。

このような莫大な債務が持続可能であるには、日本国債(JGB)の利回りが超低金利であり続ける必要がある(10年債で1%未満。それより短い償還期間の債券ではマイナス金利)。

金利が上昇する確率は当面低い。なぜなら日銀がJGB買い入れを継続し、一般家庭も外国資産よりJGBを選好し、金融機関も資産負債管理の規制によって安全かつ流動性のある長期資産をある程度保有することを求められているためだ(JGBは通常、好まれる資産だ)。

とはいえ、量的質的緩和がいずれ解除されたり、2%の物価目標が達成されることがあれば、国債の大量売却が引き起こされ、日本の財政が危うくなるかもしれない。

日本政府は経済状況に関係なく、17年には消費税率を(現在の8%から10%に)上げるとしている。また、財務省は15年度の税収が上振れたこともあり、16年度は新規国債の発行を減額する方向にある。

これらは財政健全化につながる歓迎すべき措置だと言える。だが、参院選そして総選挙が近づいていることを考えれば、財政健全化のペースはゆっくりとしたものになるのだろう。

*ヌリエル・ルービニ氏は、世界経済分析やコンサルティングなどを行うルービニ・グローバル・エコノミクスの会長兼チーフエコノミスト、共同創業者。ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネス教授。経済学博士(ハーバード大学)。米国のサブプライム危機とそれに端を発した世界的金融危機を予言した経済学者の1人として知られる。著書に「大いなる不安定」(ダイヤモンド社刊、原書はCrisis Economics: A Crash Course in the Future of Finance)など。

*本稿は、ロイター日本語ニュースサイトの特集「2016年の視点」に掲載されたものです。

http://jp.reuters.com/article/view-nouriel-roubini-idJPKBN0U60JA20151224?sp=true


4. 2015年12月24日 15:34:26 : EAkIk2fULU : JJK78ODjYnY[38]
この投稿記事、ミスリードなのか天然なのかあえて追及しないが、

財務省が消費税などの財源すなわち国民の富を特別会計という
パイプを使って米国に流しており、その見返りに権力を約束されて
いるわけだけど、

消費税を利用しているのは、財務省がコントロールしやすいのと、
国民を貧困に追い込むことで、国民をコントロールしやすくなる。
国民を不満状態に追い込むことで、憲法を変えて戦争にすら
もっていきやすくできる。

しかし、当のアメリカ様がそろそろガチで追いつめられている。
財務省、それから日銀も米国経済の買い支えで必死だが、
米国も日本も、そして欧州もそろそろ切れるカードが
なくなってきた。

国債が暴落するのは別に格付けがどうこうじゃなくて、格付け
なんて米国の気分で変えられるので、実際に景気が悪いことの
裏返し。米国のGDPプラス分ぐらいを日本が出している。

なので、米国への貢物を辞めて、消費税を辞めて、低所得層に
お金が回るようにすれば景気もよくなって税収も回復する。

米国覇権を支えることを辞めればいいだけってことだ。
簡単だな。じゃあまず、日本支配の裏付けである在日米軍に
出ていってもらい、お金の抜け道特別会計を見える化すると。

権力を官僚から政治家に移す、つまり国民に選ぶ権利を
与え、民主化する。植民地をやめてちゃんとした独立国になる。
もう2度と宗教には騙されない。そんなところかな。


5. 2015年12月24日 16:30:00 : yy7D5jhcis : wI0vtaRP6ac[14]
まだこんな鼻くそのようなプロパガンダを垂れ流す馬鹿が生きていたのかね。

6. 2015年12月24日 19:41:41 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[289]
2015年12月24日

2016年度政府予算案の閣議決定にあたって(談話)

社会民主党幹事長代行
吉川 元

1.アベノミクスの失敗を隠し、選挙対策と軍拡を進める予算
 政府は本日の閣議で、一般会計総額が過去最大の96.7兆円となる2016年度政府予算案を決定した。事実上4年連続の「15か月予算」であり、2015年度補正予算とあわせれば、100兆円を越える膨大な規模となった。アベノミクスの失敗を隠す「一億総活躍社会」づくりやTPP対策を名目にした参議院選挙向けの「バラマキ」とともに、「積極的平和主義」を掲げ、当初予算で初めて5兆円台に乗せた防衛費やODA予算の増額が目立つ予算となった。

2.参院選向けの「バラマキ」補正予算
 憲法53条に基づき、野党が求めていた臨時国会の開会を政府与党が拒否したことから、18日に閣議決定された2015年度補正予算案は、9月に発生した台風18号の被害対策など喫緊の課題があるにもかかわらず先送りされ続け、財政法29条が定める「緊要性」という観点からはあまりにも遅すぎる。一方、TPP対策という観点からは、いまだに全文訳も公開されず、全体像も不透明で、条約の批准・承認もなされていない段階での「農林水産業対策」は、参院選を意識した「バラマキ」以外の何物でもない。また、低年金受給者に3万円を給付するための予算も、確かに2015年度から、初めて「マクロ経済スライド」(公的年金の支給額の伸びを抑制)を発動し、年金額の低い人ほどその影響は大きいといえるが、低年金受給者への抜本的な対策を示さないままの来夏の参院選前の給付金支給は、選挙目当ての「バラマキ」というよりない。
 一方で、「中国の海洋進出」を口実に、巡視船艇10隻や航空機2機の建造費を前倒しで計上し海上保安庁の補正予算が過去最高の255億円になった。また、警察庁のテロ対策予算が強化されていること、防衛省関連でも、災害対応名目で軽装甲機動車やNBC偵察車、96式装輪装甲車などの調達が進むとともに、警戒監視態勢の強化やテロなどへの対処能力の向上、情報収集能力の向上、厚木飛行場から岩国飛行場への空母艦載機の移駐に伴う施設整備関連経費などが計上されていることも看過できない。

3.消費税収に依存する歳入
 2016年度予算案における歳入面では、2014年4月からの消費税の標準税率8%への増税により、税収(当初予算)に占める消費税の割合が大きくなっている。税収が「25年ぶりの高水準」とされるが、しかし、25年前の1991年度(決算)と2016年度の税収を比較すれば、法人税収は16.6兆円から4.4兆円減少し、所得税収は26.7兆円から6.7兆円減少する一方、消費税収は5.0兆円から17.2兆円へと12.2兆円もの大幅増加となり、税体系そのものが「消費税依存税制」となっている。すなわち、この間の復興特別法人税の前倒し廃止なども含めた大企業優遇の法人税減税、所得税率のフラット化などによる減収分を、消費税で穴埋めしてきたにすぎない。また、新規国債発行額は34.4兆円となったが、今回、民・自・公の3党合意による3年間の赤字国債自動発行の特例法が期限切れとなる。政府は、自動的に赤字国債を発行することを認めてきた特例法を延長する方針だが、本来財政法で発行が認められていない赤字国債を国会のチェックなしに自動発行できる仕組みの延長は看過できない。

4.「社会保障費のため」の消費税増税の理念の喪失
 31兆9738億円となった社会保障費は、「骨太の方針2015」の「3年間で1.5兆円」を「目安」に抑え込むとする方針に沿い、4412億円の増加に抑えられた。しかし、高齢者化の進展や医療技術の進歩などに伴い、社会保障費の自然増は年間1兆円規模が必要とされており、上限を設けて自然増まで徹底削減するやり方は、国民に過重な負担増とサービスの削減を押しつけるものである。また、「希望出生率1・8」といいながら、「消費増税の影響を緩和する」として2014年度の1万円で始まった「子育て世帯臨時特例給付金」(2015年度は3000円)は打ち切ることにされた。安倍内閣は、「新3本の矢」で「安心につながる社会保障」を掲げているが逆行している。
 医療サービスの公定価格である診療報酬を8年ぶりのマイナス改定とすることも問題である。「本体部分」(医師らの技術料)は0.49%引き上げるものの、「薬価部分」(医薬品や材料の価格)は1.33%引き下げとなり、全体で0.84%の引き下げとなる。前回2014年度も消費税増税の対応分を除くとマイナスであり、2回連続の実質マイナス改定による医療機関や薬局の経営への影響は深刻である。医師・看護師不足や病床の削減による地域医療の崩壊に拍車をかけかねない。

5.相変わらずの教育軽視
 文科省予算は前年度比0・2%減の5兆3216億円となった。財務省との間で攻防が繰り広げられた公立小中学校の教職員定数は、2015年度比3475人減とされた。文科省が要求していた教職員定数改善は大幅に削減され、少子化を理由にした定数減が大きく上回った。国が教職員給与を賄う義務教育費国庫負担金は3分の1分、1兆5271億円とほぼ現状維持である。国立大学法人運営費交付金や私立大学等経常費補助は前年並みで、国際人権A規約の留保撤回による高等教育無償化に向けた努力はまったく見られない。一定の前進があったのは、幼児教育無償化に向けた取り組みで、幼稚園の保育料を第3子以降は無料化するのため345億円(文科省分は323億円)が計上された。第1子の年齢制限がなくなり、無償化が拡大する。
大学等奨学金事業で、無利子奨学金を拡充するため880億円が計上されたことは歓迎されるが、これによる貸与枠の拡大は1万4000人程度に過ぎず十分とは言えない。所得連動返還型奨学金制度導入に向けたシステム開発の加速があげられているが、並行して給付型奨学金の創設を急ぐべきである。国立大の運営費交付金は15年度と同額の1兆945億円となったものの、各大学の機能強化の方向性に応じて傾斜配分する仕組みの導入は問題である。
 原子力関連予算では、原子力規制委員会から運営主体の見直し勧告を受けた高速増殖炉原型炉「もんじゅ」について、原子力規制委が定めた新規制基準に対応するために文部科学省が概算要求した100億円が認められず、施設の維持・安全管理費用の185億円だけが認められた。本来これも無駄な支出であり、早期に高速増殖炉計画を断念し廃炉を決定すべきだ。また、中央省庁の事業の無駄を点検する11月の「秋のレビュー」で問題になった使用済み核燃料運搬船「開栄丸」の関連費用も、運航に必要な経費の計上が見送られた。なお建造費の分割支払の3億円と維持管理経費3億円の6億円が必要とされており、意味のないプロジェクトの早期の清算が求められる。

6.拡大を続ける防衛予算
 戦争法の施行を控えるなかで防衛予算は聖域化され、前年度比740億円増(前年度比1・5%増)の5兆541億円となった。安倍政権の成立後4年連続の増額となり、SACO関連経費、米軍再編関連経費を含めた当初予算として初めて5兆円を突破した。4兆9801億円であった2015年度予算も、直前に決めた14年度補正予算に含まれた2110億円と合計して5兆1911億円と5兆円を超えていたが、16年度予算の場合も15年度補正予算の防衛省所管分1966億円をあわせると5兆2507億円となり、防衛力偏重の安倍政権の姿勢がさらに明確になった。哨戒ヘリSH−60Kを17機、次期主力戦闘機F35機を6機、垂直離着陸輸送機オスプレイ4機・447億円、イージス艦建造費・1735億 円、F35戦闘機 6機・1084億円、機動戦闘車36両・252億円、「そうりゅう」型潜水艦の建造636億円など、戦争法による新たな任務を見据えた装備の導入、南西警備部隊の配置など島嶼防衛態勢の整備が進められる。
 このペースが続けば2014年から18年の中期防衛力整備計画の枠(5年間で23兆9700億円)を上回るのは必至であり、防衛費は際限なく膨張していくおそれが強い。

7.沖縄県民の民意を無視
 アメリカ軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を進める費用として、契約ベースで前年並みの1707億円が計上された。歳出ベースでは15年度の244億円から595億円と約2・4倍に上積みされており、辺野古沖合の埋め立て工事をさらに強行する姿勢がいっそう明確になっている。一昨年末の沖縄県知事選挙や総選挙の結果によって、辺野古の新基地建設反対の民意が明確になる中で、強引に建設工事を進めようとする予算は到底認められない。
 在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)は前年の1912億円から1933億円に増額された。別枠の米軍再編関係経費も同じ性質の予算が多く含まれ、米軍の肩代わりをするための予算全体が急増していることについては、財務省からも圧縮を求められている。日米地位協定はもとより特別協定上の対象ともならない法的根拠のない支出が拡大している。
 沖縄縄振興予算は3350億円と前年度より10億円の微増となった。当初、辺野古の基地新設に関する政府と沖縄県の対立を背景に、政府・与党から予算の減額を主張する圧力があったが、前年なみを維持することができた。16年1月の宜野湾市長選や、県議選、参院選への影響を考慮して、強硬な手段を控えたと考えられる。そもそも沖縄振興予算は米軍基地受け入れの対価ではなく、辺野古新基地問題とリンクさせることが許されないは当然である。翁長氏の辺野古移設への姿勢が予算に影響する可能性を示唆した島尻大臣の発言は極めて問題である。

8.TPP前のめり予算
 農林水産業関係は、TPP「大筋合意」を背景に、農地の大区画化推進や土地改良事業など大規模農家への支援偏重が目立つ予算となった。農地集積を進める農業農村整備事業は前年度比232億円増の3085億円に達し、15年度補正予算案で計上した990億円と合わせて4000億円規模に及ぶ。地域の合意に基づく必要な農地集積・規模拡大は否定しないが、16年度税制改正で耕作放棄地への固定資産税を現行の1.8倍に引き上げる方針と合わせ、TPP対策を名目に拙速かつ強引な農地集積が進むことを強く懸念する。
 TPPをめぐっては未だ安倍政権が日本語訳の協定案全文すら公表していない上、「大筋合意」後、国会審議もほとんど行われていない。また参加各国が協定案に署名するのは早くても来年2月の見込みで、TPPの発効時期も不明なまま予算のみ見切り発車するのは国民を愚弄するもので国会軽視も甚だしい。社民党は反対だが、安倍政権がTPPに参加するというならば最低限、個別農産物の詳細な影響額試算、都道府県ごとに地域経済や関連産業、県民所得、雇用などへの影響を算出し、農林水産業の持つ多面的機能への影響評価なども含めて検討した上で、それらを踏まえて国会決議や食料自給率目標などの既存農政との整合性も精査しなければならない。国内対策はそうした一連の検証作業を踏まえ、再生産を確実に可能とする恒久的な農林水産業対策でなければならないが、15年度補正予算案と16年度予算案で計上されたTPP関連予算はそうした一連のプロセスを全く無視しており、参院選目当ての付け焼き刃の対策との批判を免れない。
 またコメの直接支払い交付金が18年度の廃止に向けて前年度比37億円減額、TPPで特に影響が懸念される中山間地域に対しても「中山間地域等直接支払交付金」が同27億円削られている。小規模農家や中山間地切り捨ての姿勢が一層鮮明になっており、安倍農政の新自由主義的な傾向がさらに露骨に表れた予算案である。

9.4年連続増加の公共事業
 公共事業関係費は、参院選対策も念頭に、26億円増の5兆9737億円となり、第2次安倍政権発足後4年連続の増加となった。災害や老朽化、安全などへの対策は当然だが、三大都市圏環状道路、羽田空港の駐機場や誘導路の整備など、国際競争力強化の観点から大規模公共事業が推進されている。また、整備新幹線の建設費は、事業費ベースで2015年度当初比28%増となる2050億円(国費は755億円)が計上され、北陸新幹線、九州新幹線・長崎ルート、北海道新幹線の延伸区間の建設前倒しが図られている。一方、生活交通関連では、タクシー事業の活性化支援の創設や交通政策基本計画の実現による交通政策の総合的な推進、観光庁予算での対応等は評価できるが、地域の公共交通ネットワークの再構築に向けた取組み支援が縮小しているのは残念である。なお、年間2千万人が視野に入ってきた訪日外国人旅行者をさらに増やすため、観光庁予算は200億円を計上し、2015年度当初からほぼ倍増となった。

10.課題が残る地方財政
 2016年度の地方財政は、一般財源総額が15年度当初の61.5兆円を上回る61.7兆円とされ、過去最高を更新した。しかし、一般財源のうち地方税収(地方譲与税と地方特例交付金を含む)が2.4%増の41.3兆円となったこともあって、地方交付税は0.3%減の16.7兆円と4年連続で減少した。歳出特別枠について実質上前年度と同水準を確保したものの、まだまだ財源不足は大きく、リーマン・ショック後の上乗せ措置である別枠加算が廃止されたのは遺憾である。財源確保の面では、交付税率の引き上げではなく、15年度からの繰り越し分に依存していることや、地方の総意なき法人住民税の国税化の拡大等に課題が残っている。
 交付税特別会計借入金の償還増や臨時財政対策債の大幅抑制によって、地方財政の健全化が一見進んだように見える。確かに折半ルール分の臨財債は81.1%減の0.3兆円となったが、過去の赤字地方債のツケ回しである元利償還金分等の臨財債は14.4%増の3.5兆円となっていることに注意を払う必要がある。
 「骨太方針2015」で、地方交付税の算定において、アウトソーシング等に取り組む自治体の「先進事例」を算定に反映させる「トップランナー方式」を導入するとしていたが、16年度から学校給食や公園管理、庁舎清掃、ごみ収集などの16業務に関し、民間委託などによって経費節減しているとみなして交付税の配分額を決める方式が導入されることになった。しかし、交付税は標準的経費という形で算定されており、一番安いところに合わせるというだけでは、安かろう悪かろうになりかねない。委託先の企業がない町村や小規模自治体に支障がないようにすることはもちろんだが、そもそも交付税算定で民間委託を誘導するのは、地方自治への介入であり、「国は、交付税の交付に当つては、地方自治の本旨を尊重し、条件をつけ、又はその使途を制限してはならない」との交付税の運営の基本原則にもとるものである。
 また、「地方創生」関係では、「地方版総合戦略」を支援するため、「地方創生推進交付金」1080億円が計上されている。15年度補正予算の「地方創生加速化交付金」(1000億円)と合わせ、2000億円となる。地方からの増額要求に応えた格好だが、1自治体あたり1億円程度に過ぎず、極めて不十分だ。しかも自治体の「割り勘」となっており、「地方の使い勝手がいい交付金」といえるのか。本来、国から自治体への税財源移譲や使途が自由な地方交付税の増額で対応すべきである。

11.「生活再建」置き去り復興
 「福島イノベーション・コースト構想関連事業」や「東北地方へのインバウンド推進による観光復興事業」など新規事業が多く盛り込まれたが、反面で住宅再建や復興まちづくりに関する予算が前年度比2000億円以上削減されたことは疑問である。特に復興交付金が半額以下になっていることは、16年度から国が全額負担してきた従来方針を転換し被災自治体に財政負担を求める点と考え合わせれば、震災被害が大きく16年以降に復興工事のピークを迎える自治体ほど負担が重くなり復興格差を広げかねない懸念がある。
 また現行の「被災者健康・生活支援総合交付金」を「被災者支援総合交付金」と名称を改め、内容を拡充するとしているが、生活再建の途上にあるさまざまな立場の被災者に、迅速かつ臨機応変に対応する真に使い勝手の良いものにしなければならない。例えば復興庁は「自主避難者を含む県外避難者への情報提供等は本交付金により支援」するというが、福島県による自主避難者への住宅支援が16年度末に打ち切られる事態に国として手をこまねいていることは許されず、そうした対応も行うべきである。
 福島県の避難指示区域などを対象に工場や物流施設、店舗などの新増設を支援する「自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金」も新設された。被災地での雇用創出や産業再生は重要だが、一方で福島第一原発事故の収束が未だ見通せない中、帰還の強制につながってはならず、原発事故被害者が自らの意思に基づき居住・避難・帰還の選択が行えるよう国の支援を定めた「子ども・被災者支援法」の理念を十分に踏まえた、柔軟できめ細やかな国の対応を強く求める。

12.「トリクルダウン」ではなく「ボトムアップ」を
 IMFやOECDのレポートが示すように、「格差是正こそ経済成長」を促すことは言うまでもない。安倍政権も、そうした指摘や参院選を意識し「分配」を主張し始めているが、アベノミクスはあくまでも大企業・大都市の「成長の果実」を前提にしたトリクルダウン論に他ならない。しかし、「成長の果実」が、滴り落ちることはない。アベノミクスの生み出す、大企業と中小企業の格差、都市と地方の格差、正社員と非正規社員の格差拡大などを食い止めるべく、社民党は「トリクルダウンではなくボトムアップ」の予算を目指し、次期通常国会での論戦に挑んでいく決意である。

以上

http://www5.sdp.or.jp/comment/2015/12/24/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%96%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E6%94%BF%E5%BA%9C%E4%BA%88%E7%AE%97%E6%A1%88%E3%81%AE%E9%96%A3%E8%AD%B0%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E3%81%AB%E3%81%82%E3%81%9F%E3%81%A3%E3%81%A6%EF%BC%88/


7. 2015年12月24日 20:07:47 : DfQYwkPBEU : P7_2RHFiFgw[1]
安倍の海外バラマキ資金は消息筋によると総額80兆円と言う。

ケチ臭い軽減にもならない据え置きウソ軽減で日本国債暴落だと!?

ロックフェラーユダヤにはプーチンも集金ペイもEUも見限ったことが
パリのテロであり難民流入でありISILであると言う。

いまだに支配下にある唯一の国が日本で、日本はその勢力の最後の足掻き、現金持ち逃げ引き出しATMとなっているのが日本だそうだ。

早くATMを止めるべきなのだが、
財務省ユダヤ金融売国シロアリと統一教会ユダヤ下部組織安倍朝鮮日本不正乗っ取り政権がせっせと日本の公金を海外に持ち出している最中、いまここ、ということらしい。
日本はあと5年と持たないそうだ。いったんすべてチャラにして公金横領組織を倒産させ、1945年当時のように壱から復興するしかないのか。
勿論シロアリは全員失職、敗戦の戦犯として下流老人と入れ替えだな。


8. 2015年12月25日 21:23:27 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[314]
Special | 2015年 12月 25日 21:03 JST 関連トピックス: トップニュース

視点:内部留保活用と抑止力強化=ケビン・メア氏

http://s2.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20151225&t=2&i=1104833764&w=&fh=&fw=63&ll=&pl=&sq=&r=LYNXMPEBBM0FG
ケビン・メアNMVコンサルティング上級顧問/元米国務省日本部長
《東京 25日》 - 今の日本に必要なことは、経済再生に向けては産業界が内部留保の有効活用によってリーダーシップを示すことであり、安保においては日米の防衛力統合などにより抑止力の強化に努めることだと、元米国務省日本部長のケビン・メア氏(NMVコンサルティング上級顧問)は指摘する。

同氏の見解は以下の通り。

<民間企業の巨大内部留保を有効活用>

安倍政権は財政・金融政策や、アベノミクスが掲げる「3本の矢」に関連した真の経済改革において、リーダーシップを示してきた。日本の経済界・産業界トップもこれと同様のリーダーシップを示し、自国の経済復興に向けて自らの責任を果たす必要がある。

日本の民間企業の内部留保は、国内総生産(GDP)の65%に相当すると推定される。通常、企業が蓄積した内部留保は設備投資や配当増加、賃金引き上げに活用される。しかし、大半の経営者はそのいずれも行わず、代わりに安全に保管することを選択してきた。これは非常に非生産的な金融資産だ。

私の個人的見解では、彼らはただ決断力を欠き、妥当な範囲でリスクを冒す自信がないだけのように思うが、それは恐らく彼らが、バブル経済崩壊後の「失われた20年」の間に現在の地位に上り詰めたからだろう。

だが、もはやバブル崩壊の痛みを克服してよい頃合いであり、日本経済を成長させるためには自らが戦略的役割を担う必要があることを認識するべきだ。

16年春の賃上げ交渉においては、過大な内部留保を従業員の実質賃金の大幅な引き上げに回すことがとりわけ重要だ。もしこれが実現しなければ、それはアベノミクスの失敗ではなく、日本の経済界・産業界リーダー側の責任という結果になるだろう。

<日本は抑止力の強化が必要>

安倍政権の最初の3年間では、現実的な安全保障政策の導入において歴史的な進歩が見られた。このことは日本国民を守るとともに、地域の平和維持に大きく貢献するだろう。

特筆すべき変化は、「国家安全保障戦略」の策定、「防衛計画の大綱」と「中期防衛力整備計画」の見直し、「特定秘密保護法」の成立、武器輸出を許可する新ルール「防衛装備移転三原則」の導入、「集団的自衛権」の行使を認める安全保障政策の転換、そして安全保障関連法の成立だった。安倍首相はまた、防衛費を11年ぶりに増額に転じさせた。

日本はこうした安全保障政策の転換をすばやく実行に移すため、新たな安全保障法制の枠組みに肉付けを行い、防衛力増強に向けた具体的な取り組みを継続していくべきである。そのためには、防衛費の大幅な増額が求められる。

同時に、日米の防衛力の統合とネットワーク化を推進することも重要だ。これによってもたらされる戦力倍増効果は、中国や北朝鮮、そしてますます強まるロシアからの極めて現実的な脅威に日米がともに立ち向かう上で、最も現実的かつ効率的な方法だ。

戦力のネットワーク化を強化する上で重要な分野は、相互運用性と統合化だろう。次世代戦闘機「F35」や早期警戒機の「E2D」、イージス艦を先端システムの「CEC(共同交戦能力)」や「IFC(統合火器管制)」と統合させることに加え、「ISR(情報収集・警戒監視・偵察)」や共同ミサイル防衛システム、「ASW(対潜水艦戦闘)」も重要性を増すものと思われる。

日本に差し迫った脅威はないと信じている人々は、武器を搭載した中国軍艦が尖閣諸島付近を定期的に航行していることと、そして尖閣諸島は沖縄県に位置していることを認識する必要がある。これは日米にとって抽象的な事案ではない。

*ケビン・メア氏は、駐日大使館安全保障部長、沖縄総領事、国務省日本部長などを歴任した米国の外交官。現在は、リチャード・ローレス元米国防副次官らが設立したNMVコンサルティングの上級顧問。

*本稿は、ロイター日本語ニュースサイトの特集「2016年の視点」に掲載されたものです。

*本稿は、筆者の個人的見解に基づいています。

*このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにコラムニストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。

http://jp.reuters.com/article/view-maher-kevin-idJPKBN0U60N620151225?sp=true


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