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「ETF増枠」のイカサマ…市場を敵に回す黒田日銀の姑息
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/172072
2015年12月20日 日刊ゲンダイ
拡大ムードを煽る黒田日銀総裁(C)日刊ゲンダイ
「日銀がETFを年末まで爆買いするってよ!」――。今年最後となった18日の日銀金融政策決定会合を受け、思わず歓声を上げた個人投資家もいたはずだ。
黒田日銀が異次元緩和の補完措置を打ち出し、新たに年間3000億円のETF(上場投資信託)買い入れ枠を設定。全国紙も夕刊の1面で、「緩和策強化」「投信買い入れ拡充」などとデカデカと報じた。
「15日の大幅続落局面で、日銀はETF買いに動かず、年間3兆円の購入枠を使い切って買い支えに動けないのか、と不安視された矢先です。12月以降の買い入れ額は1日あたり369億円で、18日も含めて大納会まで営業日はあと8日。369億円×8営業日=2952億円と、新買い入れ枠の発表後、すかさず脳内でソロバンをはじき、『ぴったり符合するぞ!』と年内爆買いを期待したのですが……」(ある証券マン)
そう胸を弾ませたのもムリはない。メディアは日銀が購入枠を今すぐ拡大するかのように伝えたが、新たな3000億円の購入枠の設定開始は来年4月だ。実際には春の訪れを待たなければ3000億円ものマネーは動かないのに、メディアの第一報では設定開始の時期について1行も報じていない。投資家が早合点でぬか喜びするのも当然で、すこぶる怪しい“印象操作”になってしまったのだ。
厳密には「購入拡大」という表現もマユツバものだ。
「日銀は来年4月の新規購入枠の設定と同時に、かつて金融不安対策で金融機関から購入した株式を売却します。売却規模は約3000億円と新規購入枠とぴったり同額。つまり購入枠は“行って来い”で、従来の3兆円からビタ一文変わりません。ノーリスクながらインパクトの大きな株式市場への刺激策になると踏んだのかも知れませんが、逆効果です。株高に陰りがみえ、マーケットが追加緩和を求めそうな時期こそデンと構えるべきなのに、小手先の策に走れば、黒田総裁の『焦り』を市場に伝えるようなもの。異次元緩和の“手詰まり感”を強めるだけで、いよいよ、マーケットに見放されかねません」(第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏)
脱デフレを掲げた黒田日銀はもはや打つ手なし。年末に向かって株価もズルズルと下落しそうだ。
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